第37話 『パーティ名決定』
「ほんとですか?」
「ああ。
我が、責任を持ってお前を守ろうじゃないか」
やったぜ。
ラクガンがいれば百人力だ。
「アース大陸までついてきてくれるのなら、本当に心強いです」
「ああ。我は約束しよう。
お前に降りかかる困難を打破させてやる」
「心強いです。頼りにします」
ここで言う、ラクガンの困難とはきっとエレナに関係していることだろう。
ずっと、睨みつけているし、殺気も出ている。
ラクガンはエレナが大嫌いで、信用をしていない。
エレナが何かを企んでいるのではないかと思っているのだ。
そんなことはないと言うのにな。
ラクガンとエレナが打ち解けるのは遠い話だ。
「おはよう。アキトくん。朝から元気だね」
エレナが寝ぼけた顔をしながら、部屋から出てきた。
昨日、あれだけ酔っていたのに大丈夫なのだろうか。
まぁ、エレナなら大丈夫か。
ていうか、寝癖がついている。
後ろの髪の毛が跳ねてる。
小さな子供みたいに。
かわいい以外に言い表せない。
「はい。おはようエレナ。」
「こっちは、アキトくんの大きな声に起こされちゃったよ」
あれ?
そんなに大きな声が出ていたっけか。
ラクガンさんがついてきてくれるって聞いて、テンションが上がってるからな。
迷惑をかけてしまっただろうか。
「ごめん。エレナ」
「いや、大丈夫なんだけどね、、、ふぁぁぁぁ」
エレナが大きなあくびをした。
目が半目で開いている。
寝ぼけているのかな。
エレナは朝に弱いっと、覚えておこう。
「で、アキトくんなんでそんなに、元気なの?」
「ラクガンさんが俺らについてきてくれるって」
「ん、、、ん?
ラクガンくんが、、、ついて、、、えぇ!
ラクガンくんがついてきてくれるの!?」
エレナの半目の目が大きく開いた。
くりくりなかわいい目だ。
寝ぼけていた、エレナが目を覚ました。
「そうなの?ラクガンくん?」
「ああ。だが、お前のためではない。
全てはアキトが死なないように我が守るためだ。
エルフが死にそうな時は助けようとは思わん。」
あぁ、言ちゃったよ。
ラクガンよ、嘘をつけとは言わない。
でも、黙ってればいいんだよ。
言わなくていいことは、言わなくていいんだよ。
「まぁ、それでいいよ。
自分の身ぐらい、自分で守れるよ」
ん?
昨日、エレナとラクガンが言い争っていた理由って、俺だったのか。
そうか、、、そうか、、
2人は俺を心配して、、、
足手まといってことか、、、
いやね?
確かに、昨日はなかなか活躍できなかったけど、
俺は意外に使える人間なんだぜ?
2級呪術師なんだぜ?
ステークストさん曰く、2級呪術師は世界に数える程度だって。
そんな俺が、、、
いや、これからだ。これから見せればいいんだ。
「ふん。そうか」
「でも、アキトくんよかったね。
これで解決だね。
これから、僕ら3人はパーティだ!」
「そうだね」
「で、どうする?」
「ん?どうする、、、とは?」
パーティを結成して、すること、、、
何かあるのか?
初心者だから、わかんない。
「そりゃ、決まっているじゃないか!
パーティ名を考えるんだよ」
エレナがえっへんと言った感じで指を俺にさし、
断言した。
「パーティ名って決めなきゃいけないの?」
「もちろんだよ。
これから、活動する上において大切なことだよ。
昨日の依頼は臨時パーティとしての登録だったけど、
ちゃんと、パーティとして組むと、いろいろ楽なんだよ。
そして、パーティといったら、名前!
名前がないと締まらないでしょ!」
エレナの言うことは一理ある。
名前があった方が楽か。
じゃあ、なんと言うパーティ名にするか。
かっこいい名前にするか。
それとも、俺らの特徴をとった名前にするか。
「エレナはなんかいいあんんはあるの?」
「んー、、、そうだね。
ちょっと考える。」
「じゃあ、ラクガンさんは?」
「我はなんでもいい」
ラクガンはこう言う話に興味がなさそうだ。
ラクガンが考えていることは、エレナがどう動いてるかだ。
こう話している時でも、疑っているようにエレナを睨んでいる。
ラクガンはエレナの一挙手一投足を見ている。
エレナがどう考えているのか観察しているんだ。
「そうだ。そういえばアキトくん。偽名なかったっけ?」
「うん。フィフティ・ストームって名乗ってるけど」
「よし、それでいこう。」
「え?」
「なんかダメかな?」
「いや、なんか、意味があってのことかなって。」
「特にないよ?」
まあ。それ以外浮かんでこないからな。
よし。
「俺ら、3人でフィフティ・ストームです」
「よし!これからよろしくね」
「ふん」
これで、カルコネアに戻るパーティ『フィフティ・ストーム』の結成だ。




