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反撃の再転移 ー異世界に戻って反撃を執行するー  作者: わさび
第三章 『デザーム大陸からの帰還』
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第35話 『これからの計画』

 エレナとラクガンのおかげで依頼が短時間でなんの問題もなく達成できた。


「じゃあ、エレナとラクガンさんの力によって、達成できました。

 報酬は、2人が多く取る形でいいでしょうか?」

「、、、?」

「、、、?」


 2人は不思議そうに顔をキョトンとさせた。


「どうかしました?」

「いや、我らだけの力じゃないだろう。

 アキトがヒプノシスモンキーを発見しなければ、あんなにも早くできなかった。

 報酬は三等分でいいだろう」

「そうだよね。ラクガンくん。

 アキトくんも十分に頑張ったよ。

 確かに、呪術がうまく活用できなかったかもだけど、アキトくんは自分のできることをしてくれたじゃん。」

「2人がそれでいいならそれでいいんですけど」


 エレナはいつものかわいい笑顔を見せ、

 ラクガンはさも当然かのような顔をした。


 そんな、2人とも足手まとい同然だった俺をフォローして、、、

 泣けるぜ。


「おい、エルフ。

 君付けはやめろ。」

「ラクガンくんだって、僕のこと『エルフ』って呼ぶじゃないか。

 そっちがなおさないと、僕もなおすつもりはないからね」

「ふん」


 2人は相変わらずだな。

 今日も平常運転だ。

 

「では、報酬は三等分。

 1人当たり金貨10枚でいいですね?」

「ああ」


 俺らは、それぞれ、自分の取り分の報酬をとった。


 この世界に来て、初めての冒険者活動をした。

 カルコネアで教師をやった時よりも報酬がいい。

 確かに、死と隣り合わせだ。

 でも、それでも報酬が高い。

 そりゃ、冒険者の数が多いわけだ。

 

「では、報酬の件はこんな感じにしておいて、

 これからについての相談をします。」

「ああ」


 俺らは、冒険者ギルドの丸いテーブルに腰をかけ、

 お互いの体を中央に向けて顔を合わせて話す。


「今回、俺らは30枚ほどの金貨を得ることができました。

 当分は衣食住に困らないでしょう。

 しかし、俺らはアース大陸のカルコネアに行かなければなりません」

「そうだね」

「しかし、さしあたって、大きな問題があります」


 そう、大きな問題だ。


「まず第一にチームに関してです。

 そして、カルコネアへの帰り道を知らないことです。

 ラクガンさんはこのデザーム大陸のラトネアにいる時のみパーティを組んでくださるんですよね?」

「、、、あぁ」

「そう、ラクガンさんはここだけでの仲間です。

 これから、デザーム大陸を旅するのはラクガンさんがいなければ、

 相当きついでしょう。」

「確かにね。

 戦闘で前衛がいるのといないのとじゃ、全然違うからね」


 エレナのいう通りだ。

 戦闘で前衛がいなければ死ぬ確率が上がるだろう。

 しかし、エレナの戦闘スキルがあればある程度まではいけるだろう。

 そのくらいエレナは強い。

 無詠唱で火属性魔術が使えるから、エレナは前衛でもある程度の敵ならば戦うことができる。

 そのくらい、無詠唱魔術というものは強い。


「ということで、この街で仲間集めをしようと思います。

 とりあえずは、冒険者ギルドで探してみようかと思っていますが、どう考えます?」

「我は、お前に賛成する」

「僕は反対かな。

 そもそも、そんなに焦る必要がないと思う。」

「ほう?というと?」

「ゆっくりでいいと思う」


 エレナはゆっくりでいいと言っているけど、

 それじゃだめだ。

 なぜかって?

 自称『神』に従うことになるからだ。

 あいつは、俺に対して、『5年は戻るなと言った。』

 しかし、エレナはそんなことは知らない。


「なんで、ゆっくりで帰るの?」

「そんなに急いで帰れば、かえって、失敗してしまいそうだし。

 ゆっくり、じっくり、進んでいけば僕ら2人でもデザーム大陸を旅できると思うし」

「おい。エルフ。

 何を企んでる?」


 ラクガンはエレナを睨む。

 殺気を感じる。

 

「な、何も企んじゃいないよ」

「どうだか。

 エルフは信用できん。

 おい、アキト。自分で考えて行動しろ。

 お前が、エルフと別れていくならば、俺がついていこう」

「ラクガンくん、なんでそうなるのさ!」


 エレナとラクガンはずっとギスギスしてる。

 戦ってる時は、共闘できていたのにな。

 戦士というものはこういうものなのだろうか。


「アキトくん。考えてみてよ。

 冒険者ギルドで、仲間を作ったとしても信じられる?

 信用して、背中を任せられる?

 魔族とか、他の種族から人族は舐められてることもあるし。」

「た、、、確かに」

「おい、アキト。

 我がいるぞ?」


 あー!もう!

 2人で言ってきやがって。

 俺にはそんな決断力はない。

 2人で言ってこられたら、「どうしよう」ってなってしまう。


 でも、こう言う時は、できる限り、生き残れる方を考えよう。

 まず、冒険ギルドで仲間を集める。

 でも、エレナの言うように信用はできないかもしれない。

 そして、2人で安全第一で行く。

 これは、遅すぎるかもしれない。

 それに自称『神』の言う通りにはなりたくない。


 これを考慮して、俺の出した答えは、、、


「ラクガンさん。俺らと共にアース大陸に行きませんか?3人で。」


 そう、ラクガンを正式にパーティに加入させるのだ。

 ラクガンがいれば、戦力的にも大丈夫だ。

 さらに、ラクガンなら、デザーム大陸にも詳しいだろうしな。

 きっと、難しいだろうが、絶対に説得してみせる。

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