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第14話 『就職しました』

 さて、今日からお仕事をしていきます。

 事務作業がメインになりそうかな?

 

 ちなみに、魔術練習もこれからやっていこうと思います。

 ここは魔術大学だ。

 教えてくれそうな先生を探して、読める本をできるだけ読んで、

 知識と技術をつけていこうと思います。


「じゃあ、前と同じようにエレナとイザベルはこの学校の警備だ」

「はーい」

「了解」

「そしてアキトは、、、、」


「今日から、この学校で呪術の教師として、生徒に呪術を教えろ」

「、、、、はい?」


 え?なんて?

 この俺が教師??

 まだ、この世界に来て1年だぞ?

 できない、できない。


「安心しろ、昨日のうちに大学の先生にお前を推薦しておいた。すぐ採用をもらえるとは思っていなかったがな。ちょうど呪術の先生がやめたらしい。」

「いえ、そういうことではなくて、俺なんかにできるのかっていう」

「アキトくん、やってみなきゃ、わかんないでしょ!」

「え、、、と、、、、そういう問題じゃ、、」

「おい、ステークスト様のいうことが聞けんのか」


 イザベルだけ、覇気が違う。

 殺気だ。

 ステークストさんのいうことを聞けということか。

 はあ、気はのらないがやらなければならないんだな。


「わかりました」

「よし、ついてこい。案内する」

「はい」


「じゃあねー。頑張って!」


 エレナは相変わらず可愛いな。

 ありがとう、癒されてます。

 頑張れそうだ。


「いいか?ここが職員だ」


 そんなこんなで、ステークストさんの大学案内がはじまった。

 この大学、すごく広いな。

 生徒はいろんな種族がいるな。

 巨人族と天使族、海族、古代族はいないがな。

 てか、3種族か。

 獣族と魔族にいろんな見た目の人がいるため、多く見えるんだな。


「そして、ここがお前の教える教室だ。お前は2級呪術師だ。この学校にいるものにお前以上にできるものはいない。教師も含めてな」


 そんなことあるのだろうか。

 教師もなんて。

 いくらなんでも、こんなに人数がいたら、1人くらい入るだろう。


 確か、呪術を苦手にしている人が多く、研究も進んでいないんだっけな。

 そうか、わかった。

 呪術のできる人がいないから、俺が教えなきゃならないのか。

 頑張ってくれよ、みんな。


「授業の進め方は、俺の授業でも参考にしてくれればいい。いずれ、俺の授業を見学しにこい」

「わかりました。俺が教えるのは1クラスだけなんですね?」

「ああ、しかし、上級生だ。この学校でも、トップの実力を持つものたちだ。少々調子に乗っているものもいるが、実力あるもの達だ。理解力もある。やりやすいだろう」

「ありがとうございます」

「今週は、お前の教える授業はない。俺の授業を見るか、他の先生の授業を見るか自由だが、必ず、授業のイメージだけは掴め」

「了解です」


 そいうわけで、とりあえず学校の中を探検してきます。

 魔術大学だぞ?

 元の世界の魔法学校だ。ホ○ワーツだ。

 最初の授業は『ウィンガーディアムレビオーサ』かな。

 いい?『レビオーサ』 あなたのは『レビオサー』


 この学校は迷路のようになっている。

 行きたい場所に向かって歩いていても、迷ってしまう。

 この学校のマップとかないのだろうか。

 『しのびの地図』が欲しい。


 そして、ステークストさんの授業はさすがの一言だった。

 いつも俺に教えてくれるようないつもの授業だったが、俺が聞いてもわかりやすかった。

 俺にはこんな授業はできない。

 どうしよう。理想が高すぎる。

 やれるだけの授業をやればいいか。


 

 1週間経った。


「いいか?くれぐれも舐められるな。生徒との信頼は教師の絶対的な力を感じているときだけだ。もう一度だけいう。舐められないように立ち回れ」

「具体的にどうすればいいのですかね」

「はぁ、自分で考えてみろ」

「そもそも、2級魔術師なんて、そういない。世界全体でも2級呪術師は数少ない。生成魔術を2級まで極めたものは何十人もいるが、呪術師なら、せいぜい10人いるかいないかだ。安心して、胸を張れ」

「はい」


 自分で考える、、、、

 やはり、俺の呪術を見せるべきだろうか。

 生徒に勝てるかどうかはわからないが。

 見せつけるだけでもいい、俺の本気を見せよう。

 よっしゃ、やってやるぜ!


 さて、今から俺の授業だ。

 元の世界で勉強を教えたことは何回かあるけど、大勢に教えるのは初めてだ。

 初めはド派手に!かっこよく!


 俺の前には、大きな門がある。

 このドアを開ければ、生徒たちが座ってる。

 行くか。


「気張るな。ダメだった時はダメだった時に考えろ」

「はい、、、」


 『ふぅ』


 俺は大きく深呼吸をして、ドアのドアノブを触る。


「よし」


 ドアを開けた。


 生徒たちが全員こっちを向いて大きな声で挨拶を、、、、


「おい、またきたぜ、俺らのカモがよ。今回は何日持つかな!」

「どうせ、俺らには敵わないんだ。こいつもどうせ、呪術師の見せかけだ」

「呪術なんていらねえよ」

「呪術なんて、使えねえ」

「この時間は無駄だ」


 すごい怒鳴り声だ。

 心が痛い。

 スタートダッシュは失敗だ。

 とりあえず、どうしてやろうか。


 呪術で勝負か?

 2度と反抗できないようにな。

 いや、なしだな。

 ボコボコにしても、無駄なだけだ。


「今日から、呪術の担当教師になりました。よろしくお願いします」

「はあ、 俺らの担当だ?すぐに帰れ」


 後ろから、獣族のリーダーっぽい男の子が出てきた。

 随分、怒ってるな。

 そんなに、俺が嫌なのかな?


「いいか?お前がなぜ、ここにきたのか教えてやる。前教師を俺らがボコボコにしてやったのさ」

「そうですか。」


 俺は大人だ。

 こんなことは、流してやる。

 やりたいなら、俺より年上になってから来い。

 そんなことは絶対にできないんだがな。


「何しかとこいてんだ。俺と勝負しろ」

「向上心があるのは素晴らしいことです。しかし、俺と勝負して何が起きるのですか?

 確かに、俺に勝ったら、あなたに得があるでしょう。しかし、俺が君に勝っても得られるものはありません」

「はあ?お前は教師だろ?やれ」


 殺気がこもってる。

 イザベル以下だがな。

 ゴロツキよりもしただ。

 まだ、生徒なんてこんなもんなのか。


「仕方がありませんね。いいよ、よるか」


 この殺気には、絶対に負けない。

 自信がある。

 呪術で縛って、俺の威厳を見せてやる。


 ここで、見せつけてやろう。

 俺の強さ。この1年間の努力の成果を。

 2級で飛ばすか。


 俺らは、決闘場に行った。

 気は乗らないが、やるか。


 戦うのは舐めてきた生徒1人だが、野次馬がたくさんいる。

 威厳を見せるには最高の舞台だ。


「ここは、壁や床に回復の魔法陣が描かれています。ここで、怪我をしてもすぐに治るのでご安心ください」


 と、ここの管理人が言ってきた。

 そうか、そうなら、あの生徒は好き放題に暴れるだろう。

 呪術で人は殺せないから安心してくれよ。


「審判は私が取り仕切りましょう」


「2人とも一について」


 そう中に入って、管理人入った。

 てかさっき、あの人が俺の耳元で「あなたも大変ですね」と同情された。

 審判がつくほど、こいつは強いのだろう。

 じゃあ、加減入らないか。

 人間相手なら、何回も考えてきた。戦い方をな。

 何度もステークストさんとの模擬戦を頭の中でやってきた。

 さらに、元の世界のゲームで完璧に仕上げてる。


 魔術師なら尚更だ。

 一瞬で勝負をつける。


「初め!」


 と、管理人が言うと、舐めてきた生徒が詠唱を始めた。

 素早い。

 戦い慣れてるな。


「炎の神よ。我が僕となり、敵を焼きつくさん。紅蓮の炎であらゆるものを消す!『炎(インフェルノ)』」


 詠唱をすると、大きい日の球がこっちに飛んできた。


「あっぶね」


 俺は、その攻撃をかいひした。

 ステークストさんの魔力が異常なだけらしい。

 威力が低い。

 俺でも避けれてしまう。


 てか、3級魔術か。

 威力はステークストさんの使う5級魔術の方が強いが、よく扱えるな。

 たいしたもんだ。

 そりゃ、調子に乗るわな。


「よく避けたな。でも、これは無理だろう」


 もう一度、生徒は詠唱をしようとした。


 その瞬間、俺は、生徒の懐に入り、腹パンをした。

 未曾有ちだ。


「よくも、、、くは。。。ゲホッ ゲホッ」


 未曾有地をしたら、呼吸すらうまくできない。

 よし。


「闇の力によって聞こえざる痛み、感じざる不安、神経を閉ざし、静寂へと導け『閉(シャウト)』」


 俺は、生徒に向かって、2級呪術をかけた。

 この呪術によって、相手の神経の全ては消える。

 視界も音も感覚も痛みも音も全て感じなくなる。

 無だ。

 痛みも感じないから、切られてもわからない。

 無となれば、何もわからず死ぬ。


 男は、一切の動きができなくなった。

 以前、ステークストさんにかけた時は簡単に解かれた。

 しかし、この者にはできない。

 それだけの力がないからだ。


 ステークストさん曰く、もし呪術にかかっても魔力で反発すれば意外ととけるそうだ。

 コツがいるそうだがな。

 7万年生きたからできる芸当だな。


 そして、俺はこいつをどうすれば良いだろうか。

 今殴っても、神経はないため、痛いとは感じない。

 どうしたもんかね?


 『ザワザワ』


 野次馬が、俺を見て、何か焦っている。

 俺の強さにビビったか。

 もしくは、せこいと非難しているのか。

 まあ、リーダーを倒したんだ。

 威厳はできただろう。

 

 そうだ!これを利用して。


「今、俺はこいつの神経を奪った。俺の勝ちだ。俺に不満があるやつは出てこい。相手をする」


 これが自信と威厳だ。

 見せつけてやったぜ。


 そして、誰も出てこなかった。

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