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マルソック
今日のご主人は、珍しく遅刻しそうに慌ただしく出て行った。
テーブルの上を見るとお弁当が置いてある。
僕が気づいた時には、すでにご主人が出た後でどうする事も出来なかった。
このお弁当をどうしようかと慌てていた時、テレビを思い出した。
ご主人と一緒に見ていたテレビに子供が働いている親の所にお弁当を届けると親は、喜んでいた。
これだ!と思った僕は、さっそくお弁当を僕用のリュックに詰め、頑張って背負う。
30分もかかったがこんな事ではめげない!
玄関のドアを開けるには、傘を使う。これもテレビで見た技だ。
両前足で傘の先端を持ち、ドアノブの所に傘をかけ、ぶら下がる。
ここも30分ほどの苦戦の末、開いたのですかさず外に出て、しっかりとドアを閉める。
颯爽と駆けだしたがご主人の仕事場がわからない事に気づき、立ち止まり考え込む。
「ママ、兎さんが傘とリュック持ってる!」
「…どうしたのかしらねぇ?」
町行く人々の視線が痛いがそれ処ではない!
いくら考えてもどうしようもなく、仕方がないので家に戻る事にした。
玄関に戻って来た僕は、ドアを傘で何度やっても開かず、さらに困った事に陥っていた。
そうオートロックがかかっていたのだ。(゜x゜)
(これが、ホームセキュリティの力か・・・)




