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よもやまストーリー  作者: 妻戸裕次


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10/24

第10話~さくら色のリモート女王、卑弥呼のひとりごと~

春は桜、ひらりひらりと舞う頃に、卑弥呼は今日も、さくら色の宮殿にひきこもる。


――ひきこもり、

といってもコウモリの親戚じゃないけれど。


その姿を見た者は、はてさて誰やら。家来ですら、直接お目にかかれぬこともあるという。まるで幻、風のうわさ、春の霞。


容姿はどうかと問われれば、

端麗?――いやいや、ビールの親戚じゃない。

不細工?――いやいや、竹細工とも無関係。


結局のところ、見えぬからこそ美しい、想像の中で咲く一輪の花。


外とのやり取りは、弟ひとり。

メッセンジャー役――といっても黒田じゃない。


言葉を運び、国をつなぎ、見えぬ姉の意志を、世にそっと流す。


そう、彼女は完全リモートで国を治める。時代を先取りしすぎた女王、ここにあり。


結婚はせず、ただひたすらに呪術へ。


シャーマン的役割――

といってもマージャンじゃない。


祈り、占い、見えぬものと語らい、人の心を束ねていく。


果たして卑弥呼は、ガチの霊能力者だったのか。


ガチ――

といっても「ゴチになります」とは無関係。


真実は、桜の花びらのように

ふわりと舞って、どこへやら。


……もうエエわ(笑)


――春の宮殿より、卑弥呼のひとりごと。

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