040
※今回はリィナ視点です。
十五層目に降りたら、森と草原が広がっていた。
太陽は明るくて空は青く、風も吹いている。
ダンジョンにはそういう場所もあるとは聞いていたけど、実際に見ると混乱するものね。
「これじゃマップは作りようがないから、方角だけ調べればいいかな?」
アルフレートが一角狼の背中から降りながら魔法を使ったみたいで、彼の魔力が動く気配がした。
ふわりと薄く広く、アルフレートを中心に波紋のように広がっていく。
この階全体を探査するという、信じられないほどの規模の魔法。
「あ、駄目だコレ」
でもどうやらアルフレートですら端まで一気に探査するのは難しかったらしく、そう言って魔力を流すのを中断して探査を途中で止めてしまった。
「やり直すね」
今度は地面に目印だろう線を書いてから、指向性を持たせて魔力を広げたようだった。
それが終わると角度を変えて同じことを繰り返していった。
時々印をつけてる方角があるのだけど、何が気になるんだろう。
「ごめん、頭痛い。ちょっと休憩させて…」
残すところ四分の一といった頃合いでアルフレートがへたり込んだ。
「ここ、すっごく広いよー…。端までまっすぐ歩いたとしても一日半は掛かりそう…。端はループの魔法で途中と繋がってるし。当てずっぽうで行くなら早い段階で運良くアタリの方角選ばないと遭難しちゃうんじゃない、コレ?」
「そんなに広いの!?」
「マジか」
普通のパーティだったらこの階は相当大変ね。
コンパスを出して方角を確認してみたけど、針がぐるぐる回るばかりで全然判らない。
「この階、少なくとも2つのパーティが居るねぇ。あっちと、そっち」
アルフレートが指差した方角は先程印をつけていた方角だった。
人がいる方向だったのね。
でも特に何も言わなかったっていうことは、そちらに階段は無い、ということか。
「ああ。きっと最前線パーティだな。…そうか。…皆、この階で俺たちは最前線パーティを追い抜くことになると思われる。以後の情報は一切無い。気を引き締めて行こう」
「はい」
「承知した」
「はぁーい」
真面目なフェイと、どこか固いライリー、気の抜けたようなアルフレートの返事に、私とマデリーンはくすっと笑った。
「でもさー、この階の情報って、伝え難くない?私はギルドで上手く説明出来る気がしないよ」
「…そうだな」
ダンジョンの情報っていうのは立派な商品になる。
新しく詳しい情報にこそ価値があり、より高く売れる。
「ね、ルドルフ。ここまで通ってきた他の階の縮小模型…立体地図なら多少お金になるかなぁ?」
「ここより上階の情報じゃ、原材料費とトントンくらいにしかならねえんじゃねえか? 随分純度高ぇ鉄だっただろアレ」
「うっ。造形のしやすさ最優先にしたら純度あれくらい無いと難しかったんだもん。ぅあー。途中の階層飛ばして来ちゃったからここより下層で稼がないと完全に赤字じゃん」
アルフレートってお金のことに意外と細かいのよね。
ルドルフとアルフレートがお金の話をし始めた。
そういう話はいつもあの2人でするものだって、私、フェイ、ライリーはつい考えちゃってるとこがある。
先日マデリーンに指摘されるまで気にしたこともなかったわ。
「あの5階層スキップできる小部屋の情報は? お金にならないかしら?」
「リィナ。感覚が麻痺してるの? あれは一般的には近道じゃなくて致死率高い罠よ。まあ罠の情報料として大銀貨一枚ってとこかしらね。ここへ来る前の下準備で金貨二枚分の情報を買ってるから全然足りないわ」
「そっかぁ」
今回私たちのパーティは最前線パーティがまだ出してない五〜九階層の詳細情報を主に売るつもりだったから、完全に方針転換になっちゃったみたい。
「さてっ、残りの探査するね」
「がんばれアルフレート。あっ! ねえ! 地形だけ記録したらどうかしら? 木とかはあんまり目印にならなそうだけど、ああいう丘とか起伏を記録したりとか」
「わあ。それいいかも。リィナ冴えてるね!」
これまでの階と同じく、アルフレートが金属塊を取り出した。
それがアルフレートの魔法によって粘土が生きてるみたいにぐにゃぐにゃと動いて形を変えていく。
「でーきた…! この階は今居る階段を中心に円形に広がってるみたいだよ。端に転移系の魔法でこの階のどこかへランダムで移動しちゃう仕掛けがあるっぽい」
「下手に歩き回って端まで行っちまうと来た道辿って帰ることすら出来なくなるってことか…」
「そうみたい。ちなみに下への階段は、こっちの窪地にあったよ」
アルフレートの細長い指が、実際の方角と立体地図で指し示す。
「とりあえず出発しますか?」
「そうだな。アルフレート、体調は?」
「ん。ちょっと頭痛いけど大丈夫だよ。ただ、あと数時間で夜になりそうだね。この階に昼夜があればの話だけど」
「野営しやすそうな場所を探しながら進もう」
「了解」
アルフレートの示した方角へ、まっすぐ進む。
時々ズレが無いかを確認しながら、あとは体感で夜になるまでただひたすら歩いた。
立ち止まったのは、脚がかなり疲れてきた頃だった。
「今日はここで野営しよう」
一際大きな倒木のそばで、ルドルフが宣言した。
強い風も吹いてないし、雨が降りそうな気配もないから、テントなんかは出さなくてもよさそうね。
暗くなる気配はないから、灯りも要らないし。
「警戒ライン、どのへんにしようか?」
「茂みの奥、三百メータくらいでいいんじゃねえ?」
「りょうかーい。設置してくるね」
一角狼から降りたアルフレートが歩いて茂みの奥へ向かった。
「警戒ライン?」
「アルフレートがね、一定の線を何かが踏み越えると知らせてくれる仕掛けを準備してるのよ」
パーティ新加入なマデリーンに説明する。
ウチのパーティならでは、ってことが結構多いから、マデリーンは時々戸惑っているみたい。
普通のパーティなら、さあ野営だ、ってことになっても火を準備したりいろいろな作業が必要でそれなりに忙しくなるんだって。
ウチは魔法が使えるメンバーが三人も居るから、必要な道具も労力もまるで違う、らしい。
「このパーティ、準備することが殆ど無いのね…」
「そうね」
私にとっては元々もさほど労力も要らなかったけど、フェイとアルフレートが入るまでは殆ど私の仕事だった火起こしも、今は彼らがやってくれちゃう。
むしろ私の仕事がなくなっちゃったから、確かに魔法使いの頭数って重要かもしれない。
「ね、リィナー。穴掘るのってこのへんでいいかなー?」
戻ってきたアルフレートが私に確認する。
適度に離れた風下。最適ね。
アルフレートが入った頃、穴掘りをアルフレートが率先してやってくれたのはちょっと驚いた。
それまでは他の男どもときたら、そのへんですればいいだろ、面倒だし必要ない、としか考えてないみたいだったから。
無くてもなんとかなっても、嫌なものは嫌よ。
そのへんはアルフレートも同じ感覚だったみたいで、共感してもらえたことが当時とても嬉しかった。
アルフレートって住環境にうるさいというか、野営でも快適さを求めるのよね。それも、私以上に。
「いいんじゃないかしら?」
「わかったー。ここ掘るよー」
無詠唱の魔法が発動し、言い終わった時点で既に掘り終わってる。
それだけじゃ快適さが足りない、とアルフレートがマジックバッグから取り出した覆いを組み立てて設置。簡素だけど即席のトイレが完成した。
「いつもながら、完璧ね」
「いつか風呂も用意したい」
お風呂ってたしか貴族も使うようなランクの宿とかにある、お湯に浸かるための設備よね?
「無茶言わないでよ。外で装備外すとか無謀にも程があるわよ。無防備過ぎて怖いわ」
「……三分だけなら竜種の攻撃にも耐え続ける障壁を張れたらイケるかなぁ」
何なのその無駄に高性能なお風呂は。
「たかだかお湯に浸かるためだけにそこまでする意味なくない?」
「私は毎日でも風呂に入りたい。魔法で綺麗にするだけじゃ嫌だよ。シャワーと同じで物足りないんだよね…。あー温泉入りたい」
「シャワーだってあるだけ上等なのに何贅沢言ってんのよ。温泉って何?」
「水の代わりに地熱で温められたお湯が湧き出してる泉だよ。火山とかのある地方にあるやつ。温かくて気持ちいい」
アルフレートは妙な知識を持ってる。
博識で知られるエルフだからってだけじゃなくて、意識と興味が集落の外を向いていたアルフレートだから尚更なのだろうと思った。
「さて、夕食何食べようか?」
「肉」
「ルドルフ、君ね…。まあいいや、とりあえずいろいろ出してみるね」
アルフレートのマジックバッグはいろいろなものが入ってる。
普通の野営じゃ使わないものもいっぱい入ってて、今設置してるテーブルと椅子も、そう。
簡素な造りだけど、使い勝手のいいテーブルセットだった。
そしてそのマジックバッグは美味しいものもいっぱい入ってる。
プリンやアイスクリームも美味しかったけど、料理も美味しい。銀麦亭にも負けないくらい美味しい。
それもみんなアルフレートが作ったというから吃驚なのよね。ママも料理上手だったけど、エルフってみんなそうなのかしら。
そのアルフレート作のいくつもの料理が、鍋ごとだったり大皿で目の前のテーブルにドンと置かれた。
水の入った人数分のカップと共に、カトラリーと取皿がそれぞれに配られたので、好きなものを食べろという意味みたい。
「なんか肉も焼く?ケルピーなら余ってるし、焼くよ?」
「くれ」
「俺も」
ライリーとルドルフが片手を上げる。
アルフレートのマジックバッグから手頃な大きさの塊肉が出され、宙に浮いた状態のままスライスされ、炎に包まれた。
「これくらいでいい?」
「おぉ」
程よく火が通ったあたりで、ライリーとルドルフの皿の上にそれが置かれた。
よく入るわね、という食べっぷりで、ルドルフたちは追加の肉も焼いてもらってた。
みんなでワイワイ楽しく食事なんてしてるとダンジョン攻略中だなんて忘れてしまいそう。
「デザート、何食べる?」
だいぶお腹が満たされたところでアルフレートがそんなことを言い出した。素敵。
「私、アイスクリームがいい!」
昼間食べたあの味を再び!
私はアイスクリーム一択だった。
「アルフさん、プディングって残ってますか?」
「あるよー。マデリーンさんは?」
「えっと……アイスクリームを」
私のほうをチラッと見てマデリーンは戸惑いながらアイスクリームを頼んだ。
「ライリーとルドルフは?」
「「要らん」」
「じゃ後で私に付き合ってコーヒーでも飲む?」
フェイにプディングを渡し、マデリーンと私のアイスクリームを容器から掬い取って盛った。
私は目の前に置いてくれたアイスクリームを早速スプーンで掬い、口のなかへ。
良い香りと、くどくない丁度良い甘さが口中に広がった。
美味し〜〜〜!!
「コーヒーって、アレだろ? 眠くなくなるやつ」
「まあそうだけど効果は人によるよ? 私効かないし。眠れなくなる体質の人には夜飲むのはおすすめできないかな…香草茶がいい?」
「いや、コーヒーがいいけども」
「アルフレート、コーヒーなんてどこで手に入れたの?」
コーヒーは海の向こうの遠くの国から輸入してる外国の飲み物らしいから、普通に売ってるようなものじゃない。
銀麦亭のご主人が以前、貴族の間で流行っているらしいと手に入れてきて試しにと飲ませてくれたことがあったのを思い出した。
確かあの時ルドルフ、ライリー、アルフレートが喜んでいたけど、アルフレートったら自分でも買っちゃうほど気に入ってたの?
すっごく苦かったんだけど!?
「中央商業区行くと売ってるよ? 紅茶とかショコラトルとかも」
どれもマデリーンから聞いた名前だわ。貴族や富豪しか手を出さないようなシロモノじゃない…。
「アルフレート、よくそういうの買うわよね。好きなの?」
「美味しいものにはお金も惜しまないよ私は」
「武器には惜しむのにな」
「同じ千五百ロフなら武器より美味しいもの買うよね?」
フェイ、ライリー、ルドルフに同意を求めるようにアルフレートが小首を傾げる。
「買わないと思います」
「買わないぞ」
「普通の冒険者なら武器買うだろ…いやむしろそんな捨て値の鈍ら剣なら買わねえか」
「酷い!」
アルフレートは一見、剣で戦ってるように見えても、その実は結局魔法主体の戦い方なのよね。
自身の身体や剣を魔法で強化して、何ならその刃も魔法で形作ってるときもある。
剣を振る力が足りないと判断した時なんて、剣のそばで小さな爆発を起こしてその力まで無理やり上乗せしてたりもする。
だからなのか武器自体をさほど重要視していないみたい。
それにしてもあの安物を使い倒しているのはどうかと思うけど。
「良いもん。私は美味しいもの飲んで食べて楽しいことして生きるんだもん。全力で楽しまなきゃ人生味気無いじゃないか。あと何百年もあるのに」
「含蓄が有るんだか無いんだか判らんな」
「とりあえず、君らそれぞれ飲みたいものを言ってみたまえ」
「酒」
「それは私も飲みたいけど。飲みたいけども!…思い出させないでよ、せっかく忘れてたのに。もう…ぁあ」
ルドルフとアルフレートはお酒が好きだけど、それでも野営中は一切飲まないようにしてるみたい。
軽くなら飲んじゃうって人も多いのに、こういうところ真面目なのよね。
「帰ったら、浴びるほど飲んでやるっ…」
「俺も」
毎晩飲んでるらしいルドルフとアルフレートには物足りないのかしらね。
「…酒の何が良いのか、未だにわからん」
「え?美味しいじゃないか。僕は弱いからあんまり飲めないけど」
ライリーは私と同じで飲めるけどあまりお酒を好んで飲む方じゃない。フェイは嫌いじゃないけどあんまり飲まない。
「もー。結局みんな何飲むのさ。まあいいや、いろいろ出すから好きなの飲んで」
カップの側に飲み物が入っているらしいポットがいくつも置かれた。
「こちら側から順に、香草茶、コーヒー、紅茶、温めたミルク。あとコレ砂糖ね。あぁ、ショコラトルもあるよ」
「アルフレートさん!? 香草茶とミルク以外、一般庶民が気軽に飲むもんじゃないですよ!?」
「合法で売ってるんだから買って飲んだっていいじゃない」
自分のカップにコーヒーを注いでから、アルフレートはルドルフとライリーのカップにも同じものを注いだ。
ちょっと焦げたような、すごく香ばしい香りがする。
「ねえ、コーヒーって美味しい?」
あんまり良い匂いがするものだからつい尋ねると、アルフレートは、にまっと笑った。
「私は好きだよ。リィナは嫌いだった?」
「んー、苦いのはあんまり好きじゃないかな」
「だったら、ミルクと砂糖いれてカフェオレにすればいいよ」
「カフェオレ?」
「甘くて美味しいよ?」
アルフレートは自分のカップに砂糖とミルクを入れて混ぜたあと、さらにアイスクリームまで入れてしまった。
「溶けちゃうじゃない」
「コレはコレで美味しいんだよ?」
そう言ってあまりに美味しそうにアルフレートがそれを飲むので私も興味をひかれ、アイスクリームがもったいないと思いつつも同じようにしてみた。
おそるおそるカップに口をつけてみる。
「なにこれ美味しい!!」
優しいミルクの味で苦味が抑えられてるし、香ばしさと甘さが程よく合わさっていて、すごく美味しい…!
ミルクだけで飲んだときの臭みもないし。
2つ合わせるとどっちか片方だけで飲むよりずっといい、と思った。
「私も頂きます」
私の反応を見てか、マデリーンもコーヒーにミルクと砂糖を入れた。
一口含んだ彼女の見開かれた目が私のそれとパチリと合った。
わかるわ。すごく美味しいわよね。
「ね? コレを飲むためだったら、ちょっとくらい財布の紐も緩んじゃうでしょ?」
「そ…そうねぇ」
これなら買ってしまう気持ちも解ってしまう。
私達は中堅以上の冒険者だから、収入もそれなりにある。
だから、こういう高価な嗜好品でも手が届かないわけでもない。
ちょっと贅沢ではあるけど。
「私は元々は何も入れずに飲んでたんだけどね。ロザリンちゃんは紅茶にミルク入れるのが好きなんだけど、ミルクティーはイマイチ私が苦手で一緒に飲めないんだよね。でもカフェオレだと二人で飲めるからいいなーって最近思うようになったんだー」
「そっか、紅茶にもミルクが合うんだ?」
自然に惚気を挟んできたわね。流させてもらうけど。
「合うみたいだよ? ロザリンちゃんは紅茶飲むとき大体ミルクティー向けの銘柄選ぶしいつもミルク入れてるし。…私は飲めないけどさ」
アルフレートの話のせいで興味を持ったのか、フェイはカップに入れた少量の紅茶にミルクを入れていた。
「ぁあ。好みの別れる味かもしれないですね。僕もミルク入れない方が好みかも」
飲み干してから今度は紅茶だけを入れて、香りを楽しんでるみたいだった。
みんなで食後のお茶?を楽しんだあと、ちょっと早めだけど私たちは交代で休むことにした。
六人パーティになったことで二人ずつの三交代にするかそれぞれ一人ずつにするかで少し意見が割れたけど、今日は二人ずつにしておこう、ということになった。
最初にフェイとライリー、次がルドルフとマデリーン、最後が私とアルフレート、っていう順番。
一応、完全な後衛職な私とフェイがペアになってしまわない組み合わせになってる。
「あ、そうだマデリーンさん」
「はい?」
「コレあげる」
アルフレートがマジックバッグから取り出したのは彼が折り畳み式簡易寝台、と呼んでる道具だった。
金属と布を組み合わせて作られていて見た目に反してすごく軽い。金属部分は中が空洞にしてあるから軽いんだ、って言ってた。
「何ですか?」
「野営で使える寝台。私は地べたに寝たくないし私一人だけで使うのも嫌だからと思ってパーティ全員にプレゼントしてあるの。でもマデリーンさんはパーティに入ったのが最近だからまだ持ってなかったでしょ?必ず使えって意味じゃないから使いたくなったら使ってね」
そう言ってアルフレートは自分の簡易寝台を取り出して手早く組み立てて設置していた。
歯を磨いて、装備ごと魔法で出現させた水で自身を丸洗いした後、一気に乾燥。
うーん。
…なんで、こう、行動の端々が雑なんだろうか、彼は。
「水浴びとか、したい人居るー?」
「頼む」
「俺も」
ライリーとルドルフだけがアルフレートに頼んで、同様に丸洗いされていた。
フェイは自分で水を用意して身体を拭いていた。
私はマデリーンと交代で周囲を警戒しながら身体を拭いた。
別に覗きを警戒してるわけじゃないわよ。ウチのパーティにはそんなことをするような男は居ないし。
魔物が近づいてきた場合に服を着る時間だけは互いに稼ごうね、という協力体制なのよ。
そういうの、ルドルフたちに期待できないし。
あの人たちなら平気で「裸でいいからさっさと動け」とか言いかねないから。
「それじゃ、フェイ、ライリー、頼む」
「はい。リーダー」
最初の見張りを担当するフェイたちに声をかけてから、私達は眠りについた。
「ふあぁ…オヤスミー」
なんでアルフレートって、こうなのかしら。
そう、ぼんやりと思った。
7月19日の投稿開始から、気づけば一ヶ月経ってました。
いつのまに。わーい。ぱちぱち。
読んでくださってありがとうございます。
ブックマークやお星さまをつけてくださった方々、リアクションをくださる方々。感想をくださった方。感謝いたします。
ありがとうございまぁす!




