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何かがいたずらしているのかと
ねえテレジア、あなたがそう言ったとき、ちょっと本当かなというか、正しく聞き取っているのか、それとも耳の錯覚なのか、分からなくなった。あなたの声をかき消そうとフランクシナトラががなっているし、伴奏オケはドラムをひっぱたくし金管をぶっ放すし、なにより睡眠不足が続いたから。何かがいたずらしているのかと思ったよ。
「二人だけの物語を作らない?」
「かわりばんこに書いていくんだよね。」
「そう!」ひょいと伸ばした手が袖をつかみにくる。
「さっきのあれをテーマにして。」
「それそれ!田村君すごい!どうして?」
「僕も同じことを考えていた。」
まったく、何かのいたずらかとね。




