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俺の初恋は若年性  作者: わたしはオジヘル
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あなたと僕とは同じ町で生まれ育った

あなたがくれた手紙の住所から隣町だと知れたよ。それに、学校の帰り、車内で見かけることがあった。あなたは先に降りた。僕は四つ後まで乗った。


知らなかった事に、あなたは隣町に越す以前、僕と同じ駅を使っていた。あなたは駅のあっちかた、僕はミスタードーナツのあるこっちかた──あなたと僕とは駅の改札口こそ違えど同じ町で生まれ育った。


お父さんが始めた教会、そしてあなたが生まれ育った家は、駅のあっちかた。雑居ビルの中。僕はそっち側にあるスーパーへ買い物にやらされると、自転車に乗って教会の前を通った。だから日曜日の朝なんか、あそこを通るたびにあなたの奏でるピアノが耳に聞こえていたに違いないんだ。


「聞こえていた」といえば、今さっきも声が聞こえたよ。こいつでパチパチやっているとき。ここのところよくそうやって聞かせに来てくれるね。声が届く瞬間は何かこう喜びが泉のように湧き上がるのを感じる。だからあなたに違いないんだ。

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