表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺の初恋は若年性  作者: わたしはオジヘル
PR
85/132

あの顔

うるうるした目で言う彼女──自分が大事にしている言葉を田村君とも分かち合いたくて今日は来てもらった。でもその反対だった。分かち合ってくれたのは田村君のほうだ。それというのが、自分も同じく確固不抜の心を持ちたいと願い求める者だ。常からそういう心持ちでいたいと念じている。


ところで、確固不抜の心を養うためには、すべてが共に働いて益となる消息を我々は知る必要がありはしまいか。すべてが共に働いて益となる理を会得しない限り人は確固不抜の心を得るには至らないであろう。自分にしても、「すべて......益となる」の言葉が胸に響くのは、確固不抜の心を得ようとする所以に相異ない──今こそこれが分かった、田村君のお陰で分かった、田村君が教えてくれた、と、あの顔になった。への字に結んだ口元、しわに寄せた眉根、涙の浮かぶ青ざめた顔。さっきまでのニコニコは消えて、あるのは幼童の頃より憧れたもの。手を伸ばせばそこにある、見あやまりの余地を残さないそれは、昼寝の時間に夢想したもの。目の前にあった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ