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俺の初恋は若年性  作者: わたしはオジヘル
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明日は

明日は世界に聖霊が降臨した日だそうな。“父、子、聖霊の三位一体”とは学校で習ったことだっけ。


テレジアの本棚から引っ張りだしてきた『典礼聖歌』を開いて、明日のミサで歌う箇所だと、352の数字を指さした伯母様。わたしのラップトップとテレビとをつなぐと──伯母様は難なくデジタル関係を使いこなされる──ラップトップとテレビなど我輩ではかなわないわざだが──ユーチューブで探した典礼聖歌352番「聖霊の続唱」を聞かせてくれながら、「この子が一番好きな聖歌。」


5月24日は彼女が世界に誕生した日だ。去年の5月24日は今日土曜日で、わたしは住宅型有料老人ホームの日雇い介護員となって彼女の身体介護をしていた。昼食後の口腔ケアを行なったので次に車椅子からベッドへの移乗介助を準備しているとき、トントントンといわせてそこを開けたのはバースデイプレゼントを提げて姪を訪ねる伯母様だった。去年の土曜日、そうやって私は初めて伯母様のお目にかかった。


あまり音楽らしい音楽を聴かなかった私は何かの曲に感動した記憶がない。が、このあいだからテレジアと共に聴くLPやらカセットテープやらVHSやらには涙が出て仕方がない。今日のは歌詞を知ったせいもあって、五十の男がおいおい泣いた。そういう私に彼女はニコニコしている。

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