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俺の初恋は若年性  作者: わたしはオジヘル
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♰ いつまでもハーゲンダッツが食べられるテレジアであれ

〈 2026年5月15日、金曜日。朝はどんより、昼をすぎたら雲もまばらな空に。日差しは強いが穏やかな風。汗かき屋さんのテレジアには良い。14時、帽子をして公園まで散歩に出る。ツツジなのか何なのか、道ぞいは赤い花がたくさん。園内は至る所その花。他、人参色の小さな花が密生して風に揺れている。摘んで彼女の手に一輪。鼻を近づけ笑顔になる。嗅げば僅かに香るよう。帰り、ローソンに寄って軒下でお八つ。ハーゲンダッツ、バニラ味。口に入れてまた笑顔。いつまでもハーゲンダッツが食べられるテレジアであれ。〉



つ づ き


「田村さん、本日はありがとうございました。これに懲りずにまた来てください。是非田村さんの力を貸して下さい。お待ちしてます。失礼いたします!」とまたも最敬礼の施設長に送り出される。


帰り、駅の多目的トイレにこもって田村は泣いた。泣きながらスマホを見た、日雇いの求人を。見れば、今日行ったあそこは他の施設よりも日給が高め。ぼやぼやしていられない。先を越される。


が、月曜と火曜、それと金曜は避けねばならない。テレジアが風呂に入る日は、金曜日と、もう一日。その一日は、月曜日か火曜日だ。最初に勤めたホームではそうだった──風呂はなか二日あけるか、なか三日あけるかだ。同じ計算で行くとテレジアは〈月曜/金曜〉でなければ〈火曜/金曜〉のいずれか。彼女の入浴日に飛び込むことは、わたしには出来ない。


翌日の土曜日は既に「募集終了」、日曜日も「募集終了」。次に行かれるとすれば、次週水曜日。幸い、水曜日と木曜日は連続して「募集中」だった。

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