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俺の初恋は若年性  作者: わたしはオジヘル
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私は幼いたち

同級生に囲まれ、青ざめた顔。下校の時の昼下がり。かの時でした、彼女の存在が私の胸奥に働きかけを開始したのは。われわれ中学二年生、こっちは三月の生まれ、あっちは五月、およそ一つ彼女が年上です。


まだ「恋う」の部に入れられる類ではありません。「恋う」の遠く前段階、彼女の名が記憶される、といった段階です。校舎にあって、彼女の姿を認めることを覚えた。まだそういった段階です。


この私は幼い質の中学生でありました。うちに帰ったら「パパ」「ママ」と呼びました。叱られでもすれば、しゃくりあげて泣く。仕返しに夜中どこかへいなくなってパパとママに反省させてやれないか、二人を悲しませて大いに悔いさせてやるのに、と考えたものです。十才が過ぎても夜尿症が治らない子供でした。こう幼いといえど既にお昼寝する園児でないのだから、「ぼくは買い物籠が持てない人と結婚したい。お煎餅を割る力がない、弱い弱い人が良い。割ってやったって固いお煎餅は食べられまいよ」みたいな夢を見ないようになっていた。幼稚園の夢からは180度、むしろ溌剌元気げらげら笑って踊って跳ねる明るいアイドルタイプを理想と追い求めました。彼女とは180度と言っていいタイプです。

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