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俺の初恋は若年性  作者: わたしはオジヘル
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女の子をいじめる私でした

彼女への恋ごころは、どこまでも私の片想いによりました。彼女の目の中に、わたしは無かったに違いない。


ひとめぼれではありませんでした。おなじ学校に通いながら(そこは中高一貫校でしたが)おなじ学校にいながら、二年目に入るまで彼女に気をとめる事をしませんでした。気をとめる機会がなかったから......同級生の数人に取り囲まれた彼女を目撃するまでは。皆に責められているのか、青ざめた彼女は口を「へ」の字に、すこし涙ぐんで見えました。


唐突に聞こえるでしょうけれども、思い出せる限り遠い昔のわたしは幼少期より、べそをかく女の子に何かを感じました。好きとか、惹かれるとか、魅力を感じるとか、子供のことだからそれらとは違ったと思います。でも、けらけら笑う女の子は嫌いでした。元気な女の子が嫌いでした。むしろ弱そうな子を好みました。今にも泣き出すかというような顔が、自分にとって良い顔でした。わたしの母親は虚弱でしかも始終うつむいて涙を流しているような人でしたが、その母親の顔が素晴らしく美しいものにうつりました。幼稚園児だった頃、お昼寝の時間に夢想したものです、将来ぼくと結婚する人は誰よりも弱い女の人だ、買い物かごを持って歩けないぐらい弱くあって欲しい、ぼくが代わりに持ってやるんだ、と。


だから私はひどいことに、いいと思う子をいじめる癖をもっていました。困ってべそをかくのが見たいばかりに。小学校にあがった一年生の一学期、男の先生にびんたをくって尻餅をつくまで、平気で女の子をいじめる私でした。

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