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死んで産まれた赤児
「父親が誰なのか、私も知らない。朋子は言わなかった。白人なのは間違いないと思う。」
死んで産まれた赤児を、伯母様は見たのでした。
住み込んでケアしていた伯父様が亡くなり数か月したころ、朋子は勤めていた幼稚園をやめて、修道院巡りの旅に出ました。
先年帰天した父親の猛反対にあったものの、伯母様という後ろ盾がありました。
父親と衝突するのは二度目でした。伯父伯母のところへ住民票を移した転機に乗じてカトリックへ改宗した際にも、プロテスタント教会の牧師である父親とぶつかった。父親としては目をかけている若い牧師のたまごが何人もいて、娘がそのうちの一人と結婚してくれることを望んでいたのに、改宗したとなれば望みがたたれるのと同じでした。




