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自分で入居を希望
今度はホームの職員になったので、入居している人の情報ファイルを見て覚えるように言われました。
朋子のファイルを見ると、結婚歴がないこと、一児を死産で失ったこと等が記載されていました。
職員が証言するところによれば、施設が開いて間もない2023年初めに入居してきた彼女は、自分の足で歩いていました。通常の会話が出来ました。自分で施設見学して、自分で入居を希望したとのことでした。
田村君は、職員になる前の、日雇い介護員で働きはじめた当座、奇異に感じたことがありました。
それは、朋子の居室に関してでした。
三台のIPカメラがとりつけてありました。
入室すればセンサーが感知して明かりが灯るようになっていました。
扉をあけたぐらいでは反応しないものの、体ひとつ分入ればセンサーが働く仕組みでした。
IPカメラの付いた部屋は、朋子の居室の他にありませんでした。そればかりか、全館どこにもカメラを設置してない施設でした。カメラがあるのはエレベータ内のみでした。




