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夢に現れなくなり
田村君は、朋子と別れたあと、彼女を見返したい一心で国文バカになることを誓いました。
皮肉にも、国文学をやっている間は、毎晩といっていいくらい朋子を夢に見ました。
このままではついに朋子を忘れる日がやって来ないと恐れた田村君は、国文学の道を捨てて飲食店を出しました。
小さな店を経営しつつ、哀れな尼の一生をふりかえりふりかえり自己満足しました。
やがて田村君は、レストランチェーンを展開する会社に雇われたので、我武者羅に働きました。ようやく朋子が夢に現れなくなりました。
田村君も彼女を忘れることが出来たのです。




