5話 手袋が小さいのです。
「ひな子!冒頭だよっ!」
「ありがとうございます!文先輩っ!」
「みんな!ニヤける準備はできてるかな〜?」
「それでは第5話!」
「――手袋が小さいのです。――はじまるわよっ!」
「あー!千秋先輩言わないでぇ〜(泣)」
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「あーんもぅ!雨のせいで髪型きまらないっ!」
「おはよぅひな子……」
「ギャーッ!!」
「そんなに驚かなくでもいいじゃん」
「雫ちゃん!突然誰もいないはずのトイレの鏡にスッと人が映ったら驚くでしょ!」
「そう?でも、ひな子と一緒にトイレに来たよ」
「いゃ…いなかったよね!?」
「(ズイッ)いたよ…」
「だから怖いってぇ!!」
「ひな子酷い。」
「ごめんごめん…雫ちゃんは仕事どう?順調?」
「うん…もうレジの仕組みは完璧にわかった。」
「へぇ!さすが自慢の同期入社!」
「ふっふっふ。ここのレジはかなり前の型だから今となっては過去の産物。これだけ世の中はセルフレジやのフルセルフと言われているのに未だマンパワー。フルドロワーボックスなんて今時のSMではなかなか見かけない。釣り銭までもがマンパワーで釣り銭間違いが多いのも理由の一つ。そんな旧式で働かせるくせに売上とレジ台数とスタッフ数が合っていないという問題山積みの会社…」
「はは…早口でちょっと何言ってるかわかんない…てか読者さんも業界の方しかわかんないよぉ」
「大丈夫。解ってもらうつもりないから。まぁ、まだまだ効率化へ向けての余白は十分にあるってこと…」
「雫ちゃん…新入社員だよね…こないだまで高校生だった18歳だよね…」
「―――(ニヤッ)」
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「ひな子!おトイレ行ったらしっかり手を洗う!はいっ!」
「しっかりおててをあらいます!」
「指の間も爪の間も手のひら手の甲!肘までしっかり!はいっ!」
「ゆびのあいだもつめのあいだもてのひらてのこうひじまでしっかりー」
「はいよろしい(ニコッ)」
「何してんだ千秋?」
「ひな子に手の洗い方を指導してたのよ」
「文先輩!千秋先輩が無理やり手を洗わすんですっ!」
「そうなんだ…」
「早く文先輩の元に行きたい私の邪魔をするんですぅ!」
「何訳わかんないこと言ってんのよっ!」
「まぁ、トイレ行って手を洗うのは当然だからね…」
「ですね……」
「千秋、冷凍庫の整理お願いできる?私ちょっと発注したい。」
「了解。今日荷物入ったんだっけ?」
「5ケースだけ仕入――」
バチーンッ!
「じゃぁすぐ片付くわね。明日の分手前に集めるまでやってお――」
ぺチーンっ!
「ひな子何やってるの?」
「ひな子何してるのよっ!」
「ゴム手袋が入らないよぉ・・・(泣)」
「ちゃんと手を乾かさないと入らないわよ」
「ははは!さっきのは引っ張りすぎて破れた音かっ」
「いやーん!文先輩!笑わないでくださいよぉ」
バチーンッ!
「うぅ・・・・やっぱり入らない…」
「ニトリルは入らない時は入らないよね(笑)」
「そう!まるで殿方とのよ―――」
ゴッッ!!!!
「ウエェーン…千秋先輩も頭にたんこぶ作ってないで助けてくださいよぉ」
「ほ、本気でゲンコツ喰らわさないでよ・・・昇天す――」
ゴッッ!!!!
「い…今のはあんた…妄想しすぎょ…(痛泣)」
「ひな子、こんなたんこぶ2段重ねのやつは放っといて、ちゃんとペーパータオルで拭きなよ。」
「やってるんですぅ!」
「ええぇー、おかしいな。さすがに乾いてたらスッと通るけどな。」
「なんでぇぇー!」
「クーラーの吹き出し口に手をかざして乾かして!」
「はぁい…」
「ん?」
「はい?」
「ひな子、それサイズ間違ってない?」
「え…」
「ひな子ならSサイズじゃないと小さいんじゃない?それXSだよ。」
「……サイズあったんですか?」
「知らなかったの?!」
「はい・・・ずっと手前の箱から取ってました・・・。」
「なるほど、箱の順番違ってるわね。」
「誰だよ、ちゃんと決まった位置に直さないの」
「え、私だよ?」
「さずが千秋……」
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「いやぁ、新しい箱開けてつい手前においちゃったんだよねぇ!」
「雑なんだよ、いつもお前はっ!」
「気をつけます…」
「では次回!『5月病ですね!』お楽しみに!」
「あら、ひな子もう辞めたがってるの??」
「辞めさせない。」




