11話 優の憂鬱な日
みんなこんにちわ。
さて、今日は第11話です。
惣菜の米田 優チーフの話です。
私はあまり関わりがないのだけど、とても良い人だと聞いています。私が想像するに、きっと優秀大学を卒業し1年間は海外などを旅して世界を学び就職するにも自分のやりたい事がなかなか見つからずなんでもいっかと求人サイトを開いたらたまたま載っていたのが―――
「雫ちゃん! 長いっ!」
「ひな子ちゃん、どうしたの?」
「はやくタイトルコールしないと始まらないよぉ!」
「あ、じゃあ。はじまります。」
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「はぁっ…」
「優さん朝からずっとため息ですね。」
「あぁ、今日は会議だからだよ」
「会議。でも何でため息なんですか?」
「優さんがよく言うのは……」
(毎回毎回、同じ内容ばっかの会議なのにながいんだよっ!)
「ってよく怒ってる(笑)」
「長いって1時間とかですか?」
「私が知ってる中で最長は3時間だったかな?」
「長っ!」
「でしょ? 長いよね」
「文先輩は会議にでたりしないんですか?」
「でないよ…あんな優さんみてるんだから出たくないよ」
「ですねぇ…」
「はあっ」
「優ちゃん、あんまりため息ばっかだと、幸せにげるよ?」
「明日香さん、もう逃げてますから…」
「何いってるの(笑)まだ若いんだからこれからよっ!」
「彼氏いない歴は何年やら…毎日会社と家の往復…」
「あらあら…」
「朝から自販機でコーヒー買おうとしたら100円玉溝に落とすし、制服のボタンは飛んじゃうし、油で滑って膝から転けたし…」
「あらあらどうしちゃったの」
「ダンボールで指切るし、白ゴマはぶち撒けるし、棚から容器が頭の上に降ってくるし…」
「……」
「ケチャップ思いっきり握っちゃってエプロンは真っ赤になるし、みりんと料理酒を間違えて入れちゃうし…」
「優ちゃん…」
「何で冷凍庫は寒いんだよぉ!」
「それは冷凍庫だからだねぇ」
「文先輩… 優さんかなり病んでますね…」
「あぁ…あんなに病んだ優さんは初めてだよ…」
「会議いやだー! 面倒くさーいっ!」
「駄目でしょ、そんなこと言ったら」
「だって明日香さん!店長の話長いんだよぉ」
「ふむふむ(メモメモ)」
「しかも何言ってるかわからないんだぁ…」
「ふむふむ(メモメモ)」
「ひな子、久々にそれ見たけどなにメモってるの?」
「店長の…あれです。」
「メモしなくていいでしょ…」
「しかもねぇ、こないだの雨のせいで、売上予算にちょっと届いてないんですよ…」
「あら、それは大変ねぇ」
「悔しーっ!また嫌味言われるー!」
「よしよし、ほらおいで優ちゃん」
「明日香さぁん…」
「大丈夫よぉ、優ちゃんは入った時からずっと頑張って来たんだからぁ(ナデナデ)」
「ううっ…」
「大丈夫、大丈夫!優ちゃんは頑張ってる!だから自信をもって。もうチーフなんだから(ナデナデ)」
「文先輩…私達は一体なにを見ているのでしょう…」
「これは……母と子の優しい空間?」
「おーい、米田ぁ!」
「うぅっ…何ですか店長、会議は3時からですよね?」
「な、何泣いてんだ? まぁいいや。ちょっと本社に呼ばれたから今日会議なしで。んじゃ後よろしくー」
「……」
「……」
「……」
「……」
(会議なし…会議なし…会議なしぃ…)
「さ、唐揚げ揚げよっ! おっ、ひな子今日もメモか!?偉いぞ!」
「あ、はい!」
「文、午後の分、一気にやるからフォローたのむ」
「わかりました」
「明日香さん!あと煮物だけ盛して上りでお願いします!」
「あらあらぁ!」
「さぁ!頑張るぞぉ!」
「これは…あれですね、文先輩。」
「あぁ、言っていいと思う…」
『めんどくさ!』
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「優さん以外と甘えん坊なんですかね?」
「まぁ、誰だって優しくされたい時はあるだろ」
「私…文先輩ならいつでもウェルカムですから…(ポッ)」
「あ、はいども」
次回!『褒めて伸びるタイプです!』 お楽しみにっ!




