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10人の英雄  作者: 照山/松佳
第2章
14/16

第14話 休暇 episode 森一and杏

靖治と水崎の休暇が終わり、長野司令は次のペアである森一と杏に休暇を命じた。前回同様1週間の休暇が設けられ、休暇終了後に司令部から評価を受ける。休暇も大事な任務であると長野司令は考えており、日常生活においても英雄(ヒーロー)としての自覚と誇りを持たなければならないのである。そのため不適切な行動は処分の対象になるため注意が必要である。


「森一と杏。君たち2人は休暇期間中、北海道に行ってもらいたい」


「司令、北海道に行けるのは大変ありがたいのですがなぜそこなのでしょう?」


「先週の靖治と水崎の休暇を見ただろう?彼らは行き先が某夢の国以外曖昧であった。だから我々の方から行き先を指定して楽しんでもらいたい。北海道での行動は自由だ。どこへ行ってもよし、何を食べてもよし。自衛隊基地見学や野球観戦もよし。好きにしたまえ」


「ありがとうございます司令!北海道を満喫して参ります!」


「うむ。有意義な1週間を過ごすと良い」


司令にお辞儀し司令室を退室した。森一と杏は


「「司令以外に優しい?・・・」」


司令の優しさに驚きを隠せていなかった。


「確かにな。いつもは厳しい人かと思っていたけどかなり良い人かもしれないな」


「おいそれは俺が普段から悪い人に見えてるだろ」


森一の背後には司令が立っていた。話を聞かれてしまったが怒ってはいないようだ。


「俺はオンとオフを切り替えているんだ。任務や有事の時は厳しくなる。だがなお前たちが楽しんでいるとどうしても優しくなってしまうんだよな」


「決して司令の悪口を言ってはいません」


「分かってる分かってる。ほら、早く身支度を整えて北海道に行ってこい。時間は無限じゃないんだぞ?」


「「はい!」」


その後、各部屋に戻り北海道への身支度を整えた。ホテルの予約などはどうなっているのだろうかと思ったが司令が札幌市内のホテルを予約してくれた。非常にありがたい。


準備完了後、杏と合流した。杏はへそ出しの服を着ておりとても可愛かった。


「その服可愛いな」


「どうしたのよいきなり。でもありがと。それじゃあ行こうか」


「おう!」


「そうだ!勝負しようよ!」


「何で?」


「日本の交通網を駆使してどちらが先に着くか勝負しようよ!」


「お!面白そうだ!でも飛行機か新幹線くらいだぞ?」


「じゃあその2つで行こうよ!」


「あぁ良いぜ!スタート!」


飛行機対鉄道の対決が始まった。森一が飛行機、杏が鉄道であった。圧倒的に飛行機の方が早いとは思うが遅延などによって遅れる可能性があるため新幹線に負ける可能性だってあり得る。まずは飛行機のチェックをしたが天候の影響で数時間遅れていた。一方の新幹線はスムーズに進んでいた。


「あちゃー遅れちゃってるね~お先!」


その後森一は羽田空港へ、杏は東京駅へと向かいゴール地点である札幌市時計台へ足を急いだ。羽田空港へ向かった森一はJAP航空の新千歳空港に15:00着となっている。現在11:30であるためかなり遅れている。一方の杏が乗る新幹線は4時間程度かかるものの森一と良い勝負になりそうだ。


飛行機と新幹線に両者乗り込み到着を待った。15:00ぐらいになり森一と杏は北海道の地に降り立ち札幌市時計台へ移動した。そして勝負の結果森一が勝ってしまった。その理由としては新幹線が仙台付近で安全確認だの信号確認などで遅れたからである。


「お待たせ~飛行機早いね!」


「そうだな!じゃあまずどこ行こうか」


「うーん・・・今日野球やってる?」


「丁度やってるね。行ってみる?当日券かもしれないけど」


「良いね!行こう!」


新幹線と飛行機の勝負も終わり、2人は北海道の休暇を楽しんだ。まず最初に行ったのは数年前に完成した北海道を本拠地とする野球チーム・北海道ファインデックスというチームの本拠地の球場へと向かった。本拠地の球場は温泉施設などの複合施設が置かれておりゆっくり過ごしながら野球を観戦した。


「かっ飛ばせ~コウタロウ!」


「今年のファインデックス何位?」


「今4位だよ~」


その後も試合を楽しみ、夕飯を食べながら野球を観戦した。試合終了後、長野司令が予約してくれたホテルへと向かい疲れを癒すことにした。


「ご予約された長野さまですね?」


「はい」


「お部屋へ案内いたします」


ホテルのフロントでチェックインを確認し、案内された部屋に入った。2人同じ部屋であるのは何か意図があるのかと思ったが長野司令がにやにやしていたのはこれであった。ベットが一つしかなかった。不適切な行動をするなという司令がこのようなことをするのはなぜかと思ったが司令からの挑戦状だと認識した。


「(ベットが一つ・・・司令は俺に手を出さないかで評価を分ける可能性がある。2人で寝るのは理解した。この森一、紳士のごとく振る舞うとしよう)」


杏も同様で頬を赤らめていたがシャワーへ入ってくると言った。ベットは大きく、3人分が入れる広さであるため問題はないだろう。杏がシャワーを出たあと俺もシャワーに入り、残ったシャンプーの匂いが残っているのを嗅覚で確認しながら初日を終えた。


初日も終わり2日目は札幌市を練り歩き、3日目は航空自衛隊の千歳基地や英雄(ヒーロー)A部隊の札幌基地やB部隊の北広島基地に挨拶したり4日目や5日目は食べ歩きなどをしたりなど1週間満足いく休暇となった。


基地に帰った後、長野司令からの評価は満点であった。やはりあのホテルでの振る舞いが加点となったのであろう。森一と杏は次は西日本に行ってみようと意見が一致した。

次回11月1日投稿予定

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