CLⅥ ⅨⅩ NEHIJAMUSARAK (烏丸事変 ⅩⅨ )
「え!?〈破壊神〉にヒビ……?どうやったんですか!?」
ハヤトは困惑しているようだが、
俺は〈最高神〉の神の駒の能力の1つである〈黄金の光〉を使用できる。
そして〈破壊神〉はそれの対となる能力は〈破滅の闇〉。
触れたものを自動的に破壊している………ように見せる魔法だ。
いや、もはやこれは神の駒の能力というより〈破壊〉……いや、闇魔法の一種だ。
おそらく、〈破壊神〉の神の駒の能力はほとんど闇魔法だ。
触れたものをすべて亜空間に切離することですべて跡形なく壊したように見せる。
〈破滅の闇〉のタネが闇魔法の膜なのならばその膜を破ればいい話。
膜を破るためには魂など1mmも関係ない。
実狼の方が今回は適任なのだ。
よく考えれば時空に歪みを生み出せたのは闇魔法の応用だったわけだ。
本当に厄介な相手なのは間違いない。
今のヒビを生むことでさえも常人なら不可能なものだ。
ここから破壊まで運ぶのはもはや無理ゲーだ。
「ユウキさん!
〈操刀〉………もしかしたらまだ動くかもしれません!
ヒビ、入ったんですから!仕留めるなら今のうちですよね?手伝いますよ!」
ハヤトの剣は折れていた。
〈破壊神〉を斬ろうとした結果刀身がかなり短くなっておりただの剣としても………ナイフとしてもまともに機能しないであろう姿に変貌していた。
その剣が………使える、だと?
使える使えないではない。
もうそれに賭けるしかないこの状況だ。
剣は間違いなくボロボロだ。
無理をして動かすにしろおそらくチャンスは1回。
ならば……全力を出して、今まで出していた100%の本気なんかではなく、さらに強い120%の本気を出すしかない。
「〈遊霊・実狼・赫・身体装甲〉!
〈遊霊・実狼・赫・武具装甲〉!
〈紫之迅槍〉………〈神器解放〉!
〈紫電黒炎〉!」
実狼の装甲で自身を強化し、〈雷鳴響世之聖神〉の力を制御したまま体を大幅強化。
さらに〈紫之迅槍〉は止まらない。
「〈真淵〉………解放!!」




