CLⅤ ⅧⅩ NEHIJAMUSARAK (烏丸事変 ⅩⅧ )
「………あれで〈魔人〉共はどうにかなるか」
大規模連合軍を八条口に送った。
これでアクア達がレイや神造神剣に力を貸してくれる。
「大規模連合軍………信頼できるんですか?」
ハヤトからしてみれば、魔王軍を襲いに来たただの敵でしか無いため不安の表情を見せる。
「俺が神の力を失ってた頃、レイもまだ神になってなかった頃の話ではあるが、アクアと俺は友達だったんだよ。
そしてレイもアクアとは知り合いだ。旅の途中で助けられたこともある。」
アクアと一緒にゲームをしたのも、アイスティノアスの賭博で大金を稼ぐために使わせてもらったことも覚えてる。
あの時の賞金の桁が大きくなりすぎてこの世に流通している通貨すべてをかき集めても足りないため結局全額は払われなかったのも今となればいい思い出だ。
正直、あれほどではないにしろ金には一生不自由しないであろう額の貯金はサタンファクトリーの経営で稼げているためあの金は別にいらないのだが。
「それよりハヤト、問題はこっちだぜ」
〈破壊神〉相手に〈操刀〉の効果は意味を成さなかった。
正直、生物兵器が言っていた〈真奥〉とやらでも意味を成さない可能性はある。。
だがやってみるしかない。
「やるんですか?」
できるかどうか、正直全く分からない。
〈真奥〉の術式の効果は大体知っているがそれを使いこなせるか、あるいは発動させられるかは不明だ。
だが、
「やるしかねぇじゃねぇか…………〈憤怒・真奥解放〉!!」
その瞬間、体が軽くなり動きやすくなった気がする。
「〈遊霊・実狼・拡散〉!!」
その時現れた遊霊は、普段の半透明な霊体………虚狼ではなく、〈余憤の禍根〉で見たあの時の猟狼だ。
虚狼は命や体を魂ごと壊す、殺人や殺戮に特化したスキルだと言える。
それに対して実狼は、魂ごと壊すなどといった追加効果こそないものの、単純なダメージでは虚狼をはるかに上回る。
そしてその瞬間、
ーーーピキッと、〈破壊神〉の額の上にヒビが見えた。




