CLⅣ ⅦⅩ NEHIJAMUSARAK (烏丸事変 ⅩⅦ )
京都駅新幹線ホーム。
ここに突如現れた大量の〈魔人〉軍団。
〈聖神〉でも〈邪神〉でもないレイ達〈魔神〉とは違い、神でもなんでもないのがこの〈魔人〉だ。
ただ神の駒を持ち、それを扱えるだけの人間。
一応、〈大罪の余韻〉の座長達は模造品とはいえ神の駒を手にしていたため〈魔人〉のカテゴリに入るはずだ。
ただ、ここにいる〈魔人〉はフルカスがバラまいた〈色欲〉の模造品の持ち主であり、持っている彼らには何の罪もない。
だから、レイや神造神剣が戦えばそれだけで死ぬ可能性が出てくる。
〈神化〉した幹部クラスの者しか京都駅にいない今このまま殴り合うと全滅させかねない怖さがある。
「おじさん!分身して手加減しながら戦える?」
〈魔人〉ならばおそらく術式を使える。
だが、彼らは〈魔人〉になりたてだ。そもそも術式の扱い方が分からない可能性がある。
同一の神の駒を扱っている以上誰かが使い方を見つけたら一瞬で戦力アップだが……まだそれは後の話だ。
しかしそれがいつ起こるかは分からない。レイが術式を使った時点で全員に攻撃が返ってくる、となれば〈魔人〉軍団が全滅する。
精神操作系の術式にかかっても分身だから最悪切り落とせる神造神剣にこの場を任せようと思ったのだが、
「レイ!おっさん!そっちに援軍を派遣する!
お前らはゆっくりしてろ!」
亜空間からの出口が開かれ、そこから出てきたのはアルティアの大規模連合軍。
「アクアちゃん!?」
「レイさん、ここは私達に任せてください。」
騎士として戦える人間。
ただの人間だがこの戦場ではとてつもなく頼もしい。
「お願い」
「えぇ。任せてください。」




