CⅩⅩⅩⅩⅣ Ⅶ NEHIJAMUSARAK (烏丸事変 Ⅶ )
僕がいるのは京都駅東広場。
そこにいるのは、巨大な〈蛇〉。
蛇というとなんだかウ●コみたいな、そういうグルグル巻き(訳:トグロを巻いた状態)を想像するが、この〈蛇〉はそうじゃない。
長〜い体を波状にクネクネさせて顔を地面から離してはいるが、グルグルすると動きにくいのだろう。
体長はおそらく10mを軽く超えるような〈蛇〉。
体は基本真っ黒で、所々緑の模様が見える。
「猿。鳥。俺があの〈蛇〉を真ん中からぶった切るが、それでも死ななければ頭からヤツを攻撃してくれ。」
神造神剣は剣を握り、〈蛇〉の体を真っ二つにすべく剣を振る。
ーーーストン、と。
かなりあっさりと〈蛇〉の体は切れた。
ただ、それで倒せる敵ではなかった。
2つに斬られた〈蛇〉の切り口からは緑色の瘴気が溢れ出す。
その瘴気は、いつしか形を作っていき、
その2つの切り口から再生し2体の〈蛇〉として復活した。
「ふ……えた?」
「そんなの……ありえないウキ……」
「………マズイな。」
そしてその瞬間、神造神剣は顔を青ざめて叫んだ。
「猿!鳥!今の再生は〈嫉妬〉の術式の強化版だ!つまりは……」
ーーー2体の〈蛇〉とは別に術式の蛇を呼び出せる。
それを察した瞬間、足が再生した方の〈蛇〉がこちらに凄まじいスピードで寄ってきた。の口から出てきたのは6体の術式の蛇。
避けるために地面を蹴り、かなりの跳躍をしたはずだ。
1.5mは上に飛んでいるし、横移動だってしているのに正確に追いかけてきた蛇は僕の両手首と両足首、さらに頭を5体の蛇の口で掴み、残り1体の口が掴んで離さなかったのは…………
「猿!」
「花丸!」
ーーー僕の心臓だった。
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レイが無くした神の駒の中にある珠。
そこから放たれた、術式の〈真奥〉。
蛇をただ出すだけでなくそれを再生に応用した。
「これは………しんどい戦いになるな…………」




