CⅩⅩⅩⅧ Ⅰ NEHIJAMUSARAK (烏丸事変 Ⅰ )
今俺とハヤトがいるのは京都駅中央コンコース。
駅前広場にいる〈破壊神〉と睨み合っている状態だ。
通信で聞いた話によれば、他のメンバーも全員(といっても〈蠍部隊〉は不明だが)京都駅にいるようだ。
俺も後ろを見ればわかるが、ここに来たのは〈神〉だけではない。
時空の歪みから現れたのは謎の魔獣。
〈余憤の禍根〉で見た狼型だけではない。
〈魔王軍〉の目撃情報を聞く限り獅子、蛇、熊、狐、豚、蠍が既に確認済み。
その魔獣6体以上が駅構内や駅ビル内部で大暴れしているため民間人を守るためには魔獣を倒さないといけない上、〈破壊神〉の討伐には俺たちは動けない。
現在動ける魔王軍のメンバーは14人。
そのうち俺は確実に〈破壊神〉と戦うことになる。
そしてハヤトは地元がこの辺らしいので京都駅の中をある程度知っているため〈破壊神〉攻略の力になりそうなのでこちら側で戦ってもらう。
現状組まれているのは、
ベルフェゴール&レイナペア、
神造神剣&コ●助ペア、
朱雀&花丸ペア、
蒼龍&ガルペア、
白虎&レイペア、
玄武&ミカエルペア、
サタン&ハヤトペア。
それを確認したうえで通信で彼らに連絡を取る。
「おっさん!レイ、花丸、ガル、レイナ、ミカエルところに分身を送れ!本体に半分残して、10%ずつでいい!」
レイとレイナとミカエルは戦闘要員ではないため単純に心配なのだが、現在〈四神〉とは共闘体制にあるものの完全に仲間になったわけではない。花丸、ガルは弱い訳では無いが危険な状態に陥った際に〈四神〉が助けるかどうかが不確定要素すぎる。
自分の命を最優先と伝えた以上彼らが〈魔王軍〉を見捨てる可能性がある。
神造神剣なら分身がやられても時間が空けばまた力は戻るため本体が死ななければいい。
そういう意味でも護衛役に必要だ。
「分身の配置が済み次第、俺たちのチーム以外は魔獣の討伐に専念しろ!
後、〈蠍部隊〉を目撃したら報告しろ!戦闘は後回しだ!
魔獣を討伐したチームは危険度の高いチームに合流するか、〈蠍部隊〉との戦闘に向かえ!」
最後の指令を聞き顔をしかめるハヤトに、
「大丈夫だ。このクソ野郎をとっとと殺して俺達で〈蠍部隊〉をぶっ殺そうぜ。
俺だって〈蠍部隊〉には因縁がある。戦いたくねぇわけじゃねぇ。」
「でも……相手は〈破壊神〉じゃ……」
〈操刀〉を握りながら冷や汗をかくハヤト。
確かに怯えるのも無理はない相手だ。
「だから俺がいる。魔王軍幹部の、〈最高神〉サタンが!!」
〈紫之迅槍〉を握り、俺は〈破壊神〉に宣戦布告する。
「俺は、俺達は!!全力でお前を殺す!」




