CⅩⅩⅩⅠ Ⅳ sraW aitlA (アルティア大戦 Ⅳ )
「再……封印?
なんだよ……あいつが、破壊神が今この世に解き放たれてるって言いたいのか?」
破壊神。
彼は最高神とは違い、名前が歴史書などにもしっかり残っている。
最高神は、名前を呼ぶのは失礼だとされ最高神と呼ばれ続けた結果名前が失伝してしまい今となっては誰も覚えていない。
しかし、破壊神はとてもそんなふうには思われていなかった。
ベクタ。その名前が今も語り継がれている。
人々に救いを与える最高神と違い、破壊神は封印を解除された時の被害がとんでもないので封印解除の条件は公表されていない。
ということは俺達の誰かが何かしらのトリガーを引いてしまったと見るべきだ。
「…………破壊神の封印解除の条件は、〈最高神〉の神の駒によって神が7人創られること。
お前の先代の最高神が〈神化〉させたそこの小娘も含め8人神が生まれた。パワーバランスを崩すお前たちの前に破壊神は立ちはだかるぞ。」
破壊神の術式は、言い伝えられてる限りだと〈破壊〉しかできない。
ただ、その1つが強烈すぎる。
物体や生物など実体のあるものの破壊はもちろん、
"ここからここまでの時間"や、"物理法則"、"概念"といったものまで破壊できてしまう力。
真っ向から戦えば、おそらく勝機はない。
神の駒や武器を破壊されてしまう可能性があるのはもちろん、例えダメージを与えても過去の時間を破壊して、無かったことにすれば無傷のままだ。
物理法則を曲げられればまともに戦うこともできなくなるかもしれない。
魔王軍は、最高神の力を持つ俺が最高戦力だが、
それ以外にも生物兵器から進化し俺の次に強い武人である〈人造神剣〉や、
ベルフェゴールだっている。
〈人造神剣〉は、今までの分身の上限が100万人だったところを10億人まで上限が引き上がり、1人1人の素の武力も大幅に向上している。
ベルフェゴールはベルフェゴールのままだが、〈魔神〉になりたての連中よりは使える。
とりあえず最悪だけは避ける。
破壊神からこの世を守る。最高神としての役割を果たさせてもらう。
「おい……いろんな国の連中が結託してこの城潰そーとしてるみてーだが?どーすんだ〜サタン?」
外を見ると、アクアを先頭に何万人単位の戦士がこちらへ歩いてくる。
「スザク。こいつらは俺が片付ける。
そして、破壊神を倒すまでは共闘してくれないか?俺たち魔王軍と。」
「ーーー仕方ない。ただ、破壊神を殺したらすぐにお前も殺す。〈破壊〉されることなく自由に〈創造〉されても困るからな。」
〈創造〉………?
と気になるワードはあったが、ともかく協力してくれるようならありがたい。
存分にこき使おうではないか。




