CⅩⅩⅧ Ⅰ sraW aitlA (アルティア大戦 Ⅰ )
魔王城へ素早く帰還するため、"世界地図"から魔王城を探す時間すら惜しんで術式で帰還した俺は唐突に、
「魔王軍幹部を全員"神"にする。」
と、俺以外全く流れが読めない発言をしていた。
今の〈蠍部隊〉がどんな行動をとるかわからない以上、魔王軍幹部……とくにロボ組とガルが不安だ。
「今、〈蠍部隊〉の野郎が世界中に神の駒をばら撒きやがった。
それに加えて、強くなってるあいつらを倒すためにも今後来る決戦に備えないとまずい。
俺、ベルフェゴール、レイ、ハヤトはいいとして、おっさんですらまともにやりあえるか怪しい相手だ。」
そう。コ●助、花丸、スザク、ガル、レイナ、ミカエルは正直戦力外だ。
ただしここで死なれても困る。
最低限、自己防衛ができるだけの力は欲しいところだ。
「本来神聖な儀式で、いろいろ手順を踏むべきなんだが今回は急を要する。
そんなこと言ってられないからな………」
俺は〈最高神〉の神の駒を手に取り術式を発動させる
「〈神化〉ッ!!」
魔王城の玉座に眩い光が覆い被さり、7人(?)が神の駒を手にし術式を自由に発動できるようになった。
コ●助、花丸、ガルは〈獣神〉の神の駒。
元から動物型の彼らはそれだけで原動力が満たされ、術式を使えば身体能力の大幅強化に加え自らの特徴に合わせた大技が使用可能になる。
レイナは〈癒療〉の神の駒。
治癒術式特化で、死んでさえいなければ瀕死状態からでも無傷の状態に戻せる。
医者であれば原動力は底なし。
ミカエルは〈慈悲〉の神の駒。
これは元からの能力を戻してやっただけだ。
ミカエル以外は原動力を貯めずとも発動できるものを作ったつもりだったが、スザクだけは思い通りにいかなかった。
スザクの神の駒は…………〈朱雀〉。
玄武、白虎、朱雀、青龍の四神と呼ばれる土地神。
かつては最高神と破壊神を封印したとされる………いわば〈最高神〉の神の駒を持つ俺の"天敵"だ。
「おいおい………ベクタが復活する可能性が出てきてヒヤヒヤしてた中これかよ………」
「神の世界をお前はいじくりすぎている。
邪神はこの世から全て消し、最高神は倒し、人やロボットを突然神にし、元天使に〈魔神〉の力を与え、さらには〈四神〉を復活させた。もうお前は邪魔だ。」
今ここにはないが、何か強大な気配が近づいてきている。そんな気がする。
北、東、西、そして地下から………




