CⅩⅩⅥ ATUBIHONIAKATATOTIAKIAS (再会と戦いの火蓋)
「さぁ……ついについたぜ。〈蠍部隊〉の最重要拠点に。」
そこにあったのは白い円柱城の建物だ。
直径60mほどの円で、高さは6mほど。おそらく1階建てだ。
ここに近づけば近づくほど瘴気が濃くなっている。
“〈紫〉の噴出”が起きたであろうポイントを通過してもその勢いは止まらなかった。
おそらくここに何かがある。
「〈蠍部隊〉、の?いや…‥ここには情報を仕入れに来ただけじゃ?」
「下の方には食料品や貴重品を人から奪って生計を立ててるクソ野郎どもがいるっていったろ?しかもお前見たろ?〈蠍部隊〉の野郎が人から飯奪ってるの。」
そう。あの男がやっていたことが一致していた上、今ここに決定的な証拠がやってきてくれた。
「あぁ、突然の来客だから驚きました………貴方でしたか。まさか貴方が神になるなんて思っていませんでしたよ。
愛した彼女のために〈最高神〉の手を借り、〈魔神〉に成り、わざわざ私達に復讐をしに来るなんて。」
現れたのはフルカス。
そしてーーー以前殺した奴も含めて、〈蠍部隊〉全員が現れた。
「急な来客なものでろくなもてなしもできませんので一つお土産を渡すので今日はお帰りください。また明日出直してきてくださいッ……‼︎」
そう言ってフルカスは俺に紫色の玉を投げてきた。
神の駒に隠されていた紫の珠。
俺の神の駒から消えていた、”〈紫〉の噴出“の元凶………
他の珠と違ってヒビが入っていて、そこから漏れ出ているのは
「瘴気………余墳の禍根に充満してる瘴気の元凶………‼︎」
それから溢れ出るのは、上層よりも濃い瘴気。
そう。これが“〈紫〉の噴出“の正体なら………
「神の駒に、第2の能力があるってことか……”噴出“は俺の術式とは別の能力……神の駒に珠が収まってなかったならそういうことだろ?………最高神の神の駒にもあるのか……?」
〈七人の邪神〉の術式の全て、〈黄金の光〉、〈神化〉、これを超える何かを最高神は持っていたっていうなら……
「ねぇユウキ、そうだとしたらその2つ目の能力はどうやって使うの?」
「確かに発動条件わかんないと話にならないですよね」
「うぅん……確かにそれはそうなんだよなぁ………」
そして、事態は突然に巻き起こった。
チェスの駒のようなものが、桃色のオーラを放ちながら大量に穴の上を目掛けて飛んでいく。
「あれはッ……‼︎」
〈色欲〉の神の駒によく似たそれは……
「〈蠍部隊〉の野郎………ホントにやりやがった………
最悪の事態だな………〈魔人〉が増えやがった……」
「〈魔神〉?え、あいつら………」
「〈魔人〉だ。“神”ではなく“人”だ。神からはみ出したヤツらのことだよ。」
劇団〈大罪の余韻〉の〈色欲座〉またの名を〈蠍部隊〉。
彼らはその日、世界に〈魔人〉を量産し、世に放った。




