CⅩⅥ USTAPPUYS (出発)
「〈色欲座〉、かぁ……確かに見てない」
〈色欲〉という単語を聞いて思い出すのはやはり〈蠍部隊〉だ。
あいつらは今から嫌でも出会える気がする。
そう、俺とレイは余噴の禍根に向かう。
そこで俺たちが探すのは〈鳩の住処〉が〈余噴の禍根〉に変わってしまった理由だ。
〈蠍部隊〉との交戦が理由で荒れ果てたあの土地だから〈蠍部隊〉が何かしらその後も爪痕を残している可能性がある。
〈傲慢座〉は革命軍の残党で、〈嫉妬座〉は抵抗軍の残党で、〈憤怒座〉は俺の権力が強まることを恐れる者、〈怠惰座〉はドルスヘルムの国民、〈強欲座〉は今のやり方に反対してる旧魔王軍の連中で、〈暴食座〉はヨールビアノの傭兵達。
ほとんどは対応する邪神の旧勢力だ。
ならば順当に考えれば〈蠍部隊〉は〈色欲座〉の中心に据えられていてもおかしくないのだ。
「ベルフェゴール、生物兵器。頼みがある。
俺達は余噴の禍根に向かう。〈蠍部隊〉は………〈色欲座〉はそこにいると思うが、もし予想が外れたら面倒だ。魔王城の防衛はお前らに任せる。」
〈蠍部隊〉は余噴の禍根にいる可能性が高いが、そこにいるのが原因じゃない、もしくは誰もいないという可能性が捨てきれない以上ここの防衛は無視できない。
ましてや、〈蠍部隊〉が〈色欲座〉であるということに確証が持てない以上これが間違いだった場合取り返しがつかなくなる。
全戦力を持っていくわけにわいかない。
留守番役はベルフェゴール、生物兵器、ミカエル、コ●助、花丸、スザク、ガルに決まった。
「生物兵器、暇だったらロボット3バカとガルの修行でもしてやってくれ。
ミカエル、情報収集を頼む。何かあったらすぐに俺に連絡しろ。
ベルフェゴール、城は任せた。マモンが遺した物を何があっても守り抜けよ。」
「「「任せろ!!」」」
彼らは本当に頼もしい仲間だ。
こいつらがいるなら安心して魔王城を任せられる。
「私の凱旋パレードの準備もちゃんとしといてねー」
「バカか!んなもんしなくていいからな!」
「小僧、心残りがなくなるまであっちで全力を尽くしてこい。こっちのことは気にするな。」
「サタン、俺だって強くはなってる。〈色欲座〉だろーがなんだろーが誰一人この城に近づかせねーよ」
「吾輩も修行頑張るぞ!」
「僕もユウキの力になれるように頑張るウキ!」
「私も………頑張る」
「俺も頑張るのだ!魔王軍として再び戦力になるのだ!」
「あぁ。それじゃ、いってきます。 」




