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ある失踪事件  作者: 正騎
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7



 警察署に戻ってきた俺は、自分のデスクに向かっていた。


「あのー、大丈夫ですか?」


 まだ少し痛い腹をさすりながら、自分の席に座る俺を、最近配属されてきた年下の部下が心配する。


「何かあったんすか?」


「いや、大丈夫だ」


「顔苦しそうですよ?」


「ああ、殴られたからな」


「殴られた!?」


 静かな署内に、部下の大声が響く。


「なんでまた……」


「担当になった事件、相当やばそうだ……」


「あの失踪事件ですか?」


「ああ……何かやばいことになるかもしれん……後のことは頼んだぞ」


「そうやってまた……まだ配属されて3か月ですよ?」


 年下の部下は、俺に不安そうに答える。いつも俺はこいつに、後のことは頼んだと言っている。


「関係ない……もうお前は立派な刑事だよ」


「無茶言わないでくださいよ。俺はまだペーペーですよ」


「ふっ……いてててててて」


 俺は痛みに腹を抑える。


「大丈夫っすか。医務室行きますか?」


「大丈夫だ……そんなに酷いもんじゃない。ただの打撲だ」


 焦る部下を落ち着かせ、俺は説明する。俺は、年下の部下に提案した。


「この事件、ちょっとお前調べてくれないか」


「俺がですか?」


「ああ……軽くでいい。○○神社のことについて調べてくれ。ただし、神社の奴らや俺以外の奴ら全員に、バレるなよ……」


「そんな……マジですか?」


「頼む。深くは調べなくていい。あの神社の噂程度の情報を調べてくれ」


「それならまぁ……調べてみますけど」


 部下は、俺に頷いた。

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