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体が痛い。
ここはどこだ。
「どうする……? こいつ刑事だぞ」
「大丈夫だよ。計画はばっちりしてんだ」
布みたいなものをかぶされた俺の両耳に、二人の男の声が聞こえてくる。
「とりあえず布をはずせ」
二人の声とは別の、もう一人の男の声が聞こえ、目の前の布地が消える。俺はまぶしさに、目を細める。
「何だお前ら……」
目出し帽をかぶった全身黒一色の3人組の人間が、横一列に並び、目の前に立っていた。
「この件から手を引け、じゃないとお前をこの場で殺す」
目出し帽をかぶった三人の人間のうち、真ん中に立っている人間が俺に告げる。どうやら声からしてこいつは、俺の頭にかぶせた布をはずせと命令した男だ。
「お前ら、誰かに雇われた用心棒か……? こんなことしても、余計面倒なことになるだけだぞ」
俺は三人を説得する。
「もし仮に、俺を殺したとして、他の奴らがこの件を調べるだろうし、警察関係者が殺されたとでもなったら、より捜査の手が厳しくなる。そうなると、もっとお前らは大変なことになるぞ」
「ふっ、お前は何もわかっていない。われらが使えているのは、そんな、つまらないことで壊れるような、組織ではない」
真ん中の男は、俺の説得にも動じず、淡々と俺に話してくる。俺はその様子に困惑する。
「いったい、お前たちは誰に雇われた奴らなんだ」
「こいつを開放してやれ」
三人のうち両端の二人が俺に近寄り、俺の身体を縛っているロープをはずす。俺はいままで椅子にロープで縛りつけられていたことを知る。
「……この野郎!!」
俺はすぐさま、ロープが外されると二人に殴りかかる。しかし、殴ってみても、相手はびくともせず、逆に俺が腹を殴られ、その場にうずくまって倒れてしまう。
「ゔっ!」
「やめろ!!」
真ん中の男が大声を上げ、再び俺を殴ろうとする二人を止める。倒れてうずくまる俺に、再び告げる。
「だから、こんなつまらないことで壊れるような組織ではない。よくわかっただろ」
「くそ……」
三人はその場から笑いながら立ち去っていく。俺は、腹の痛みが治まるまで、しばらくその場にうずくまっていた。




