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ある失踪事件  作者: 正騎
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3


 俺は、食品工場に来ていた。


「社長に会わせてくれ」


 俺が刑事であることを伝え、受付の女性社員に社長との面会を頼む。


「……わかりました。少々お待ちください」


 受付の女性社員は了承し、社長に受付の電話で連絡をする。


 すぐさま、社長が俺のいるエントランスに現れる。


「ご用件は何でしょうか」


「あなたが『ユウキ』さんですね?」


 俺は、今までの話をした。


「そういうことですか……」


「あなたはなぜ、30万を消費者金融から借りたんですか?」


「それは、私の工場に社を建てたかったんです」


「社?」


「はい」


 社長の男が言うにはこういうことだった。


 最近、この食品工場では、大きな事故や、不幸がたくさん続いていた。


 意味が分からず従業員が突然工場内で大ケガをしたり、発注されたものがいきなり無かったことになったり、それはもうたくさんのことが、立て続けに起こっていた。


「……なので、社を建てて神頼みでもしようかと思いまして……」


 社長は、不安そうに答えている。


「そうですか……それじゃあこの方はご存じですか?」


 俺は、失踪した大学生の写真を見せた。


「この子どっかで見たことがあります。確か、神社だったかな……」


「神社? 消費者金融じゃなく?」


「はい……確か自分が社を建てるため、近くの神社の神主にいろいろ尋ねていた時、そこの神主と一緒に、いたと思います」


 俺は、そこの神社の場所を尋ねた。


「ここから歩いて5分ぐらいのところにある、○○神社ですよ」


 社長から神社の場所を聞き出した俺は、すぐさまその場所に向かった。

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