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神社を出ると、少し休憩を取りつつも、失踪した女性を抱えて、自宅までの道を歩いていた。
一刻も早く、神社からなるべく遠くへ行きたかった。
道中にひょっとすると彼らに出くわすかもしれないし、かなりびくびくしながら歩いていた。
すると、だいぶ遠くまで来たときに、小さな、誰もいない公園を見つけた。そこでいったん休憩をとることにする。
「何とか来たな……ここなら彼らも追ってはこれないだろう」
公園の入り口右横にある横に長いベンチに腰掛け、俺は、目の前にいる失踪した大学生に呟く。失踪した大学生は頷く。
「ここなら、タクシー呼べそうですね……」
スマホを取り出し、電話をかけだす。俺は、右隣にあるもう一つの横に長いベンチに横たわらせた失踪した社会人女性を見た。
失踪した社会人女性は、まだ目を覚ましていなかった。静かに寝息を立てている。
「もうすぐで来るそうです」
失踪した大学生が、スマホをズボンのポケットに入れ俺に告げる。俺は「ありがとう」と感謝を述べる。
しばらくすると、タクシーが公園の前に停車する。俺と大学生は失踪した社会人女性を抱えタクシーの後部座席に座らせる。
タクシーの運転手は、俺たちの様子に驚いていたが何も言わず、普通に俺たちをタクシーに乗せてくれた。
「とりあえずここまで行ってくれ……」
俺は、自分の家の住所を書いた紙をそのタクシー運転手に後部座席から渡す。
「お願いします……」
助手席にいる失踪した大学生も運転手に頼む。
「わかりました」
タクシーは公園前から発進した。




