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気味悪い部下の部屋でたたずむ俺のスマホが突然鳴る。
「はい……」
するとその声は部下だった。
「お前、今どこにいるんだ!」
「先輩、大変なことがわかりました……」
「何……?」
「あの神社のことで俺たくさん、調べてたんです。それで、あることが分かったんです……」
「今どこだ。そっちに今行くから……」
「先輩、純粋な恐怖って何だと思います?」
「純粋な恐怖?」
俺は、困惑していた。部下との会話の際中、部下の後ろのほうで、何か大勢の讃美歌のようなものが聞こえている。
「俺、純粋な恐怖って、死なんだと思うんすよ……」
「何言ってんだ。とにかくその場所教えろ! 今そっちに……」
「先輩、純粋な恐怖より怖いことってあるんですね……」
「いいから、そっちの場所教えろって!」
「……先輩、やっぱ調べちゃいけなかったんですよ」
そこで、部下との通話は切れた。
後日、部下の遺体が発見された、
S区にある雑居ビルの屋上から飛び降り自殺を図り、地面に叩きつけられて死んでいたらしい。
いったい、この場所に何があるというんだ。そして、あの神社と何の関係があるんだ。
俺は、遺体安置所に横たわる部下の遺体の前で、最後の部下の言葉を思い出していた。
”先輩、やっぱ調べちゃいけなかったんですよ”
俺は政治家にも捜査をやめるよう言われていた。そして今度は部下にまで。
「……でも、やるしかないだろ」
呟く。俺は、この事件に決着をつけようと必死になっていた。




