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その白い石ころのようなものを手に入れた俺は、早速それを、科学捜査研究所に持っていくことにした。
そして、そこから返ってきた返答はこうだった。
”判定不能”
何かの骨である可能性は高いが、何の骨かは不明。ただし、言われていた人間の骨の可能性は低い。
血液みたいなものについても同じ。
科学捜査研究所では、小さな石ころのような骨でも人間の骨かどうかを鑑定ができる。
しかし、その科捜研があの骨と血液のようなものを判定できなかった。
話を聞くと、よく似ている部分はあるのだが、人間には絶対に含まれていない成分が骨にも血液にも含まれているらしい。
一体これはどういうことなのか。
俺はやはり、あの神社に行くしかないと思った。
俺が神社に着くと、あたりは雨が降っていた。
「すみませーん」
境内に入り、大声で誰かいないか確認する。境内に人の気配はなく、ただ雨だけが降り続いている。
「すみませーん、誰かいますかー。すみませーん……」
何の返答もない。
社務所や拝殿、すべての場所を探しても、神主や神社関係者は見つからない。
「あいつらどこに行ったんだ……」
俺は、とりあえず本署に戻ることにした。
本署に戻ると、本署内に人はいなかった。たぶんみんな出払っており、俺だけが戻ってきているらしい。
本署内の自分のデスクに座り、今までの捜査内容を一応まとめようとする。
……ズズ
どこかから、何かを引きずる音が聞こえてくる。
……ズズ……ズズ
俺は思わずあたりを見回す。どうやらその音は、本署の廊下のほうから聞こえてくる。
……ズズ……ズズ……ズズ……ズズ
音はだんだん、こっちに近づいてきている。
……ズズ……ズズ……ズズ……ズズ
音はだんだんと大きく速くなっていく。
ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズ
突然大きく速くなってきたと思うと、音は急にパタンと止まる。そして、
バンッ!
本署のドアを大きく開け、出払っていた刑事の一人が入ってきた。
「あれ……? お前だけ?」
「俺だけで悪かったな……」
「いやぁ……すまんすまん」
その刑事は、俺を確認すると片手で俺に謝罪をし、そいつのデスクに戻っていく。俺はなぜかホッとする。
「……そういやお前、今何か引きずってなかったか?」
「は?」
出払っていた刑事はきょとんと俺を見た。
「いや、何か引きずってる音がしたから……」
「何も引きずってねぇよ」
「そうか……」
俺は、さっきの音が何だったのか考えていた。




