10. 王の聴取
その年の夏は暑さがしつこく居座っていた。日陰に逃れればまだすこし過ごしやすくなるものの、風と日差しの熱気が引かなかったのだ。
大窓が連なる国王の執務室も、その日差しを受けて当然のように熱がこもっているはず、だったのだが。
居並ぶ護衛騎士と侍従は、底冷えする寒さを感じていた。
寒気の発生源は、誰あろう、部屋の主たる現国王、エゼルレッドである。
「説明してもらおうか」
執務机に肘をついて両手を組んだ――――そのこめかみに浮かぶ青筋は見ずとも解ろう低い声。
それを浴びているのは、執務机の前に立たされている彼の妻たる王妃、ベルグリンデと、つい先ほどまで彼女の護衛を務めていた第三騎士団団長、ブリン卿である。
それ以外にも執務室には、眉を下げた宰相トリスタン、渋面を隠し切れない神官長ドニロドトス、青ざめつつ額の汗をぬぐう外務大臣など、そうそうたる面子が揃っていた。
「なにをでしょう」
エゼルレッドの指先が自身の手の甲に食い込む。
それに気づいているのかいないのか、それとも気づいたうえで無視しているのか定かではないが、はっきりしているのは王妃がこの極寒をものともしていない、ということだった。
北東神殿、そして予定外の御座の森から帰った王妃の一行は、国内に入るなり即座に数を増やした第三騎士団、王都に入ってからは第二騎士団、さらに王城入りしてからは第一騎士団に拘束されたも同然の警戒態勢へ放り込まれた。そこから王妃と第三騎士団団長は王城へ着くと同時に執務室への出頭を命ぜられ、今に至る。
「国王たる夫の許しもなく、エルフの王に謁見した理由と、その内容だ」
しかし出頭から即座に取り調べを受けているとうの王妃は、執務室に現れたときから今までその平坦な無表情を崩していない。
「でしたら、お人払いを」
「できるわけがないだろう!」
崩れたのは、エゼルレッドの方だった。もとより彼は渋面ではあったのだが。
常の冷静さを欠いた怒声を浴びても、王妃は眉ひとつ動かさない。
「では、わたくしからお話しできることもございません」
いっそ冷淡とすら言える王妃の態度に、周囲の人間たちは思わず息を呑む。
組んでいた手を拳に変え、執務机に置いたエゼルレッドはその王妃の白い貌を厳しく睨みつけた。
「君は……君がとった行動がどれだけ危ういものだったか理解できていないようだ。エルフの王に無断で謁見しただけでなく、機密であるはずの警備計画を外部に漏らすことまで仕出かしておきながら……!」
王妃はその眼光を真正面から受け止めていた。その上で、何一つ弁解も弁明もせず、真っ向から視線を返すだけだった。
エゼルレッドには今この時ほど、妻の内心が解らないと感じたことはなかった。
目の前に立っているはずの人物にどれほどの言葉を浴びせかけようと、見えない壁にすべて弾かれているように、まるで届いていないのではないかと思わされるほどに。
バルコニーから見送った時の彼女と、今目の前にいる彼女の違いは服装程度しかないように見えるのに。
決定的な何かが、変わってしまっているような――――
(……やめろ、エゼルレッド。今は、そんなことを考えている場合ではない)
エゼルレッドの判断は早かった。陽炎が立ちそうな怒りの気配を残したまま、しかし即座に冷徹な王としての仮面をつけ直す。
王妃が犯した重大な――そう、外交問題に発展しかねなかった重大な過失を、糺すべき場なのだ。ここは。
故に彼は、王としての裁定を下した。下さざるをえなかった。
エゼルレッドは静かに立ち上がり、その長身で日差しを遮りながら淡々と処分を申し渡した。
「今この時より、王妃に謹慎処分を科す。私の許しがあるまで一切の外出、面会、手紙のやり取りを禁じる」
「陛下、それは……!」
「承知いたしました。では、御前を失礼します」
思わず上がったトリスタンの声を遮るように、王妃は最後までその冷淡さを失わなかった。用は済んだとばかりに――取り調べられていたのは自分の方でありながら――形式通りの一礼をエゼルレッドに見せると、さっさと踵を返してしまった。
ただ、そのまま足早に退出するのかと思いきや、彼女はそこで一度立ち止まると、肩越しにエゼルレッドへ一瞥をよこした。
「……ああ、わたくしと森の御前との会話でしたら、ブリン卿が見聞きしておりましょう」
それが最後の言葉だった。
それきり振り返ることもなく、彼女の背中は扉の向こうへと消えて行った。
重厚な扉の閉ざされる音と共に、その場の全員の視線が突然やり玉へ上げられたもう一人の取り調べ対象――――第三騎士団団長、ブリンへと集中する。
王妃とは対照的に、自身に求められていることを重々承知している顔でブリンは静かに、しかし重苦し気に口を開いた。
「……申し訳御座いません。森の御前と王妃殿下の会話は、すべて精霊言語で行われており……詳細は自分にも……」
室内に失望の空気が流れ始めた時、ブリンの切れ長の目がはっと見開かれた。
「いえ、一人――――その場に同席し、精霊言語に通じてると思われる者がおります!」
エゼルレッドたちの視線を再度浴びながら、ブリンは眉間の皺を深くしつつなにかを思い出すように自身の顎に手をあてる。
「森を出るとき別れてしまったのですが、妃殿下と神殿で落ち合った際に紹介状と思しき書類を手にしておりました。そこには妃殿下の紋章と、もう一つ、あれは……」
「――――で、わたくしどもを召喚なされたと。いえたしかにエルフ衆とは長年のお取引がございましてあちらさまの手先の器用さときたら正に神懸かり的でしてご存じの通り秘伝のミスリル工芸はもちろんのこと木や草花や革なんかを使った編み物はもうそれは素晴らしく綱に投網にレースに帷子までなんでもござれですが時間間隔が少々人とは違うと言いますか半年いや一年に一度卸してもらえたら御の字という」
「黙れ」
「はい」
後日、エゼルレッドの執務室にはあの日王妃の取り調べに同席したメンバーと、新しい取り調べ対象二名が揃っていた。
その取り調べ対象その一こと御用商人ファーウェイは、エゼルレッドの一刀両断へ即座に降伏の姿勢をとり口を噤む。
執務室の静けさを取り戻したエゼルレッドは、ファーウェイの隣で面倒くさそうな顔を隠しもせずに立っている対象その二――ラウールへと視線を移した。
「王妃を先導したというのはこの者で間違いないか」
「は!相違ございません。陛下」
国王の問いかけに、左斜め後ろへ控えていたブリンが即答する。
視線を一際鋭くしたエゼルレッドは、ラウールに対し厳粛に語りかけた。
「エルフの森への先導役ならば精霊言語にも通じているだろう。王妃と森の御前が何を話していたかも聞いていたはずだ」
「あー……そゆことで」
「答えろ。二人は何を話していた」
「っつっても俺ァ王妃様ほどペラペラじゃねえんですわ。いたっつっても隅っこでしたし?ですから断片しか聞き取れませんでしたよ」
「貴様、陛下になんという……!」
「それでもいい」
激しかけたブリンを制しつつ、エゼルレッドは端的に返す。
ラウールはその目をエゼルレッドから傍らのファーウェイに移し、御用商人であり依頼主の片割れが頷くのを見ると観念したかのようなため息を吐いた。
そして当時のことを思い返すように、その視線を宙へと移した。
「森の御前は、大体こんなことを言ってましたよ――――『悍ましい』『見た』『瞳』『真実』『人』『三千年』『忘れた』『愚か』『悍ましい』『見た』それと……『止められない』」
並べられる単語の物々しさに、周囲の空気が硬直していく。
ラウールはそれに構うことなく続けた。
「で、王妃様はほとんど黙ってましたが、御前の『止められない』に『変える』と答えてた、ように聞こえました。この後すぐ王妃様が引き下がって、それで終いです」
ラウールの紅茶色の瞳が中空から前方、微かに目を見開いているエゼルレッドへと戻される。淀みなく報告を終えた冒険者は飄々とした空気のまま、肩を竦めて見せた。
「付け加えるなら、御前はずっと上機嫌でしたよ?」
その後形式的な幾つかの確認を経て、今回の登城で見聞きしたことや神殿から森までの一連の出来事を口外しない誓約書に署名させたうえで、エゼルレッドはファーウェイたちを解放した。
そして一旦の外交的問題は発生していないものと思われるが、これらを口外しないようにとその場の全員に命じるとトリスタン以外を退出させた。
いくつかの足音が扉の向こうのそのまた向こうへ遠ざかると、エゼルレッドは詰めていた息を吐き出すような深いため息と共に執務椅子へ背中を預ける。
その苦悩を現す眉間に刻まれた深い皺と、顔半分を覆う右手を見ながら、トリスタンは静かに切り出した。
「……陛下。エリネッド家はエルフ交じりです」
「解っている」
「では、やはりこれは」
「そうとも考えられる、というだけだ」
しかしこのやり取りで、エゼルレッドはすでにトリスタンと自分の考えが同じであろうことを知ってしまった。
信頼する切れ者の宰相と、判断が重なってしまったと。
(……王妃が、予知をした?それも、悍ましいなにかの……)
右手の指先に力がこもる。
あの時、人払いを、と言った王妃の頑なさに違和感を覚えるべきだったのだろうか。だがこの後悔が正しいものかすら、いまのエゼルレッドには判らなかった。
暗闇の中で堂々巡りを繰り返す思考を割くように、トリスタンの声が耳に届いた。
「――――以前、私がお話したことを覚えてらっしゃいますか?」
トリスタンの方を見遣ったエゼルレッドは、そこで自分が俯いていたことに気づいた。
ようやく合った瞳へと、トリスタンの緑のそれが静かに細められる。
「いまこそエゼルレッド様として、ベルグリンデ様へ語りかけられる時なのでは?」
●
陛下に謹慎処分を申し渡されてから、早いもので三週間が経った。
外出なし、面会なし、手紙なしで自室にこもり切りというのは確かに罰になったかもしれない――――以前のわたくしなら。
けれどいまのわたくしは、自分が何をすべきかが解っている。それに、陛下が本当に知りたいことを知っているのはわたくし自身をおいてほかにいない。
(ようは根競べよね?国王陛下)
そしてそんなわたくしには、今回の場合頼もしすぎる味方がいた。
ほかでもない『推し活』の先人、エディスである。
エディスは自室に置いた本を読み飽きたわたくしに対し、自分の推している劇団俳優のグッズや戯曲本などを持ってきては見せてくれた。
王都随一の人気を誇る劇団の花形ということもあってか、それともエディスの熱心さゆえなのか、並べられたグッズはどれも目新しくわたくし自身の『推し活』のいい参考になったし、戯曲は純粋に興味深かった。
本来ならわたくしも今頃、自分が作らせた勇者グッズをファーウェイに届けさせてる頃だったんだけど。
(そういえば吟遊詩人たちはどうなったかしら)
絵本を持たせて旅立たせろ、という指示をファーウェイが忘れたとは思わないが、威力のほどは実際に地方へ出向きでもしない限り判らないものだ。そんな人間を遣わせて報告を聞けたら、とは思うものの現状無理に決まっている。
俳優の姿を映し出してくれるという水晶玉をエディスから受け取りながら、わたくしはできないことばかりへ傾きかける意識を無理やり手元へ移動させた。
「……あら?」
エディス曰く、光の屈折魔法で水晶玉の中に俳優の姿が浮かび上がるとの話だったが、手元のそれが浮かび上がらせたのは横一杯に引き伸ばされた――まるで素早く通り過ぎる一瞬を繰り返すような、不安定な像だった。
俳優の横顔を彫刻したというコインコレクションを並べていたエディスが、水晶玉をためすすがめつするわたくしに気づいて顔を上げる。
「あ、またですか?このクリスタルボール高かったのになかなかきちんと動いてくれなくて、やっぱり……」
と眉を下げながら言いかけたところで、ノックの音が転がり込んできた。
思わず顔を見合わせたわたくしの言葉を待たず、エディスは扉の方へと飛んでいく。
(根競べはわたくしの勝ちかしら?)
いうことを聞いてくれない水晶玉をケースに戻したところで、エディスの短い悲鳴が聞こえた。
咄嗟に顔を上げたわたくしの目に飛び込んできたのは、必死に頭を下げるエディスと――――誰あろう、たったいま脳裏に過ぎっていた陛下ことエゼルレッドその人だった。
さすがに国王本人がいきなり訪ねてくるのは予想外だ。
エディスの平身低頭に罰の悪そうな顔をしている陛下と目が合い、わたくしは自らがとるべき礼を思い出す。
すぐさま立ち上がり、部屋着であるドレスの裾を摘まんで深い礼を見せた。
「中つ国の国王陛下に御挨拶申し上げます」
いつも通りのその日初めて会った場合の挨拶だが、わたくしは自分の声が心なしか硬くなってしまっていることに気づいた。
機密漏洩の綱渡りをしてまで果たした森の御前との謁見で、わたくしの悪夢は悪夢ではなくなった。
あれは『一つの真実』。つまり、未来に起きうること。
ならばこの下げた頭の先にいる人物は、わたくしを抱いて死ぬ運命にある。
わたくしが、何もしなければ。
「その挨拶は……いい、楽にしてくれ」
陛下の沈黙はさして長くもなかった。その言葉を合図に、わたくしとエディスは顔を上げる。
そして陛下の――――陛下の目線が、わたくしではなく、もっと下のほうへ注がれてることに気づいた。
何見てるのこの人?と思わず視線の先を追ったわたくしの耳に、エディスの悲鳴めいた声が届く。
そこには、わたくしの手前にあるローテーブルには、エディスの宝物である俳優グッズが所狭しと並べられて、というか散らかっていたのだった。
しまった。忘れてたわ。
まあ手紙じゃないしいいでしょ、と開き直ったわたくしとは対照的に、わたくしが叱責されるとでも思ったのか飛んで戻ってきたエディスが掻き集めるようにグッズを片付け始める。
「こここれはちがうのです国王陛下!これは全部私めの持ち物でして妃殿下に見ていただいてだけでして」
「エディス、落ち着きなさい」
「すぐに片づけますので!お茶のご用意を!あぁっ!!」
「エディス――!」
……だから落ち着きなさいと言ったのに。
結局転んで全部のグッズを床にぶちまける羽目になったエディスは、無言で拾うのを手伝う国王と王妃という図に涙目で恐縮しきりになりながら始終謝り倒すのだった。
数十分後、グッズをサイドテーブルに集め終わり、ようやく落ち着きを取り戻したエディスがいれてくれたハーブティーでわたくしたちは一服していた。
わたくしと陛下の間には、訪問直後の硬直した空気とは違った、なんともいえない妙な空気が流れている。なお、エディスはグッズを仕舞いに一時退出中。
何口目かのハーブティーを飲み終えた頃、陛下が徐に口を開いた。
(――――きた)
思わずカップを持つ指先に力がこもりそうになるのを堪える。
しかし、陛下がわずかな沈黙を挟んで口にしたのは。
「……彼女は……大丈夫なのか?」
「よくやってくれていますわ」
お茶も美味しいでしょう?といえば、そうだな……と返され、それで会話終了。
……なに?この会話。
「……わたくしの侍女の様子を見にいらしたのですか?」
そうじゃないわよね?あるわよね?もっと大事な話が。
無言で茶を飲み続ける相手に、しびれを切らしたわたくしは自ら切り込んでいく。
それでも陛下は「いや……」と歯切れ悪く口にしたかと思えば。
「……最近は……どうだ?」
「は?」
思わず史上最低音の声が出た。
我に返り咳ばらいをはさみつつ、カップをソーサーへ戻す。
「どうだもなにも、ご覧の通り自室で謹慎しておりますわ」
「……そうだな」
棘交じりの返事にも反応はやはり鈍い。
なんなの。八年間夫婦をやってきたけど、今ほどこの男が解らないときはなかったわ。
わたくしの苛立ちはとうに限界を突破していた。伝えるべきことも相手が尋ねるべきことも山のようにあるのに、こんなところで足踏みしてる場合じゃないのよ!
「森の御前との謁見について確認にいらしたのでは?」
今度こそ、わたくしは陛下に向かって単刀直入に問いかけた。
果たして陛下のカップを持つ手はぴくりと反応し、小さな吐息を挟んでほとんど空になっていたそれをソーサーへ置くとローテーブルの上に戻す。
「その話は、確かに重要だ」
そうよね。そのはずよ。わたくしにとってもそれは重要な話なんだから。
「だが」
だが?
「いまは……」
陛下の声が途切れたかと思うと、ご自分のカップに注がれていた視線が真っすぐにわたくしへと向かってきた。
思わず、息を呑んだ。
陛下の顔は、険しくも、厳しくもなかった。ただ、真剣だった。
そして気づく。その瞳が――――あのバルコニーでの会話や、執務室での取り調べの時よりも、ずっと間近ということに。
ローテーブルを挟んでいるだけの距離で、こんな風に見つめ合ったことなど今まであっただろうか?
(いいえ、一度だって……)
なかった。いつだって見上げるときは立っていて、見下ろすに近いときがあれば遠くて。
自分が座ったまま、相手の瞳を見ることなんて、なかったのに。
長いか短いかも感じられない沈黙のあと、陛下の唇が再び開いていく。
「ベ―――」
「ただいま戻りましたっ!」
瞬間、エディスが息を切らして扉を開き飛び込んできた。
陛下の唇はかたどりかけた音の形のまま動きを止め、わたくしは滑り落ちそうになったソーサーを持ち直す。
そこでなにかを察したエディスが、頬を紅潮させたまま閉めたばかりの扉へと後退った。
「も、申し訳ありません。お部屋の外で待機を」
「いいのよ。何もないから」
ほんと、何もなかったから。
ソーサーをローテーブルへ戻しながら、わたくしは深いため息を漏らした。
そして心なしか影を背負っている陛下へ、話の続きを促したのだった。
「それで、なんとおっしゃいましたか?いまは?」
陛下も陛下で、その影を払しょくするように咳ばらいを挟み、あらためてこちらを見つめてくる。
「外に、出たくはないか。君一人でというわけには行かないが……」
……はい???
再び疑問符を乱舞させたわたくしが口を開く前に、目を輝かせたエディスが勢い込んで問いかける。
「まぁ!お二人でお出かけということですかっ?」
「……そうなるな」
二度目の咳ばらいを挟んで肯定した陛下へ、思わず中つ国の国王は暇なのかと脳裏に浮かんだ言葉がそのまま喉まで出かける、のをなんとか呑み込む。
一方のエディスはといえば、両手を合わせてますます目を輝かせた。
「素敵です!殿下、あの歌劇が観たいっておっしゃってたじゃないですか!」
あ。
わたくしがエディスを制止するより先に、その単語を拾った陛下が「あの歌劇?」と、問いを返してしまった。
間髪入れず、花咲くような笑顔で頷いたエディスが、元気よく陛下へお答えする。
「勇者様の活躍譚劇です!」
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