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096 エルフとの会合6

リュージとトローラはウロの中で更に話していた。

トローラの存在はあくまで世界樹の管理者として永きにわたって存在しており、元々は精霊であったらしい。

下界との交流があった頃には、精霊王や精霊神と呼ばれたこともあったそうだ。


ここのシステムは非常に簡単なシステムで、各地にある精霊石を媒介して世界樹を呼吸させるというものだ。

精霊石は魔力がたまって固まったもので、自然界にあるエレメントとくっついたものてある。魔石との違いはそこに属性がくっついているのが違うとのことだった。

そのエレメントも世界樹が放出しているものもあれば自然界に存在するものもあるとのことである。

妖精は精霊となり世界樹に居を構えるものもいれば、世界各地に飛んでいって気に入った場所に住み着いたりするものもいるらしい。

リュージはこの世界樹の管理人であるトローラに聞ける限りの質問を投げかけて答えをもらっていった。

トローラはもともと話好きなようで、リュージに話せる限りのことを話して聞かせた。

おかげでリュージもこの世界の成り立ちに詳しくなった。


リュージは下界の仲間が心配しているかもしれないからといって、いったん退去することにした。

トローラは残念そうにしていたので、リュージはトローラにパーソナルゲートカードを渡しておいた。

遊びにくることはないにしても、話相手が欲しい時は来ても良いと言っておいた。

魔力を注げばゲートは大きくなり、リュージのいるワールドワンにつながるのがパーソナルゲートカードなのだが、この世界樹の管理人は見た目が一際目立つ格好をした光る存在なので、リュージが直接持っているパーソナルゲートカードにつながるように設定した。


下界に戻ると、オロオロとして待つだけて、何もできずにいたニナルゥと合流した。


「リュージ様、ひどいです。あのままいなくなるなんて。言っておいてくださいよ。」


「あぁ、すまなかったな。そのエアースコープは自分が見たい方向に移動できたんだが、言うの忘れていたな。」


「えっ、それも言っておいてくださいよ。私どうすればいいのか途方にくれましたよ。」


「あぁ、まぁ、でも、おかげで世界樹とのパスはつなげることができたし、トローラにも会えた。ニナルゥも後で会いに行くといい。これも渡しておく。」


リュージは世界樹の枝葉につながるパーソナルゲートカードをニナルゥにも渡す。

そしてトローラと話したことをかいつまんで説明した。


「いやいやいやいや、リュージ様、わたしには恐れ多いです。とても会うとか無理です。それに世界樹の枝葉の上は禁止区域で行くと肌が焼けたり精神的に病んだりするらしいですよ。」


「そういったことはなかったと思うぞ。現に俺は無事だし。トローラもそんなことはいっていなかったぞ。まぁ、会いたくなくても基本的にはそのカードは精霊石を置いとけば、パスがつながることになるから精霊石を置いとけばいい。」


「わかりました。そうしときます。」


「どうやら、族長たちの一部が着いたみたいだぞ。いったん応接間に戻ろう。」


リュージはそう言うと、エンシェントワン部族の応接室へつながるゲートを開いた。


リュージがゲートを開いて応接室に入ったら、エンシェントツーの族長ルースが待ち構えていた。


「リュージ様、おかえりなさいませ。」


ルースは座っていたが立ってリュージに挨拶した。


「エンシェントワンから一番近いのが我がエンシェントツーですので、ご報告のためにといったん戻って参りました。」


「早かったね。一応、3セットは用意はできているけど、魔力がまだ少し回復していないからあと2つは回復してから作る予定だ。」


「それに関しては間違いないと思っておりますので、気に病んではおりません。実はリュージ様にご報告がありまして、舞い戻ってきました。エンシェントツーの環境が変化いたしましてございます。我々がエンシェントツーの街に着いてしばらくして、リュージ様から頂戴したエアーフライングバイクから清浄な空気が流れてきました。魔素と土地のバランスが崩れていたものが、改善に向かい始めたのです。おそらくパスが繋がったのではないかと思われますが、我々が持ち帰った精霊石を装置に置くより早く、改善に向かい始めたので、驚いた次第にございます。」


「おそらく、バイクと世界樹とのパスをつないだからだと思う。さっきまで、世界樹に行っていたんだよ。」


「さようでしたか。ならようございました。何かあったのではと心配になりました。とりあえずは改善されましたが、街以外の場所はまだまだアンバランスな場所が多いので、油断はできません。街にあった装置には精霊石を置いてきましたので、徐々に良い方向に向かって行くと思われます。」


「なら、よかったわ。じゃもしかして、ディメンションワールドはいらない感じ?」


「いや、それに関してはできればご用意頂きたく存じます。改善したと言っても街だけですし、その周辺とまでなると無人の野原や荒野に精霊石を置いてくることになります。魔族が精霊石を持ち去っているとなれば、同じことが起こる可能性があります。安全性が確保できるまでは、どこか安心できる場所を確保しておきたいと思っております。」


「わかった。じゃぁ予定通りに準備はしておくとしよう。」


そのようなリュージが話したすぐ後に、別の族長がゲートを使って転移してきた。

エンシェントスリー 族長のマイトだった。


「リュージ様、大変じゃ、エンシェントスリーが突然、清浄化してきたのじゃ。エアーフライングバイクからその動きがあるのじゃ。」


リュージはマイトに再度同じ話をして落ち着いてもらった。

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