090 中級ダンジョン探索39階層
38階層はジローの機転で風で麻痺霧を飛ばすといった方法でモンスターを倒していった。
ミラージュの効果もあり、モンスターが視認できないなどと言う一歩間違えば大惨事のような階層であった。
無事に通過できてよかったとジローは思った。
目指す50階層まではあと10数階層を残すばかりとなった。
できれば今日中に40階層ボス部屋の前まで進みたい。
そのためにはまず、ここ39階層をクリアすることが必要だ。
ジローかいるチームはここにきてやっと俗称がついた。
「チームJ」である。
リュージがいるチームは「チームR」となった。
リュージはともかく、ジローがいるチームがジローのJを使うことはジローがチームのみんなにある程度認められたということだろう。
「いやぁー恥ずかしいっす。いいんすかねぇー、チームJって。」
「安心しろ。Jで始まる奴は他にも6名いる。ジュール、ジェームズ、ジャスティン、ジンド、ジーナ、ジーンだ。まぁ、いたからと言って彼ら彼女らのJではなくて、ジローのJだから、そんな不安そうな顔するな。」
ジローはJが自分だと思っていたので、それが自分以外もいるとわかって少し悲しそうな顔をしていたら、途中でライアンが少しフォローを入れたので安心した。
「じゃー、移動するっす。時間的に40階層までを目指すっす。」
チームJはエアーフライングバイクでの移動を開始した。
移動を開始してすぐに、モンスターが視認できた。
・ハイデビル
・ブラックデビル
・デビルガーディアン
鑑定大
ハイデビル:デビル種の上位種。暗黒魔法を使ってくる。
ブラックデビル:デビル種の希少種。さまざまな希少なスキルを持つ。
デビルガーディアン:デビル種の希少種。非常にステータスが高い。
「デビル種の希少種らしいわ。ステータスが高いらしいから、気をつけて!」
トコートが叫ぶ。
ゴローがすかさず、風魔法でフォローを入れる。
ほぼほぼルーティンになってきた。
ハイデビルが20ぐらい、ブラックデビルが10、デビルガーディアンが5といった感じであった。
いつもより数が多い。
「数が多いっす。スキルも謎なので、慎重に臨機応変でよろしくっす。」
ジローの号令一過、獣人族、鬼神族の両方が散開して対処した。
もともと、人数的にはこっちの方が圧倒的に多いので、二人一組のバディーを組んでが基本である。
ジローはバディーはいないが敢えて言うのならゴローがバディーである。
ゴローは一匹狼なので、ジローのことなどどこ吹く風といった感じだったが、危なくなったりしたらおそらく助けに入ってくれるだろう。
デビルたちは体は小さいが魔法を使ってきた。
黒魔法なのであまり馴染みがなく、対処に困った。
暗闇を使われると、辺りが全く見渡せないぐらい見えなくなる。
また、スローを使われると知らない内に自分の行動がスローになり、ともすればダンジョンモンスターにやられてしまう。
もっとも厄介だったのが、ナイトメアであった。
これはほぼ全員がかかった。
逃れられたのがレベルの高いジローともともと黒魔法を使うシズカ、同じくレベルの高いゴローであった。
ライアンはナイトメア耐性がなかったがために、ナイトメアを見させらた。
ジロー、シズカ、ゴローは自分たち3名だけがまともだと気付いたので、デビルたちを倒しにかかる。
ジローはセラミック刀、シズカは闇魔法、ゴローは風魔法で戦っている。
戦っている内に、味方の数人が回復してきた。
耐性ができのか、単に回復できたのかどっちかのようだ。
3人だけで斬り伏せていたのが、味方が増えてきたので、少し楽に対処できるようになった。
そうこうしている間に、デビルガーディアンが珍しいスキルを発動させた。
スキル [スパイダー]であった。
このスキル[スパイダー]は粘着性のある糸を放出するスキルだ。
ナイトメアを見ているチームメンバーは不幸なことに、動きをさらに拘束され、悪夢を見るという状況に陥ってしまっていた。
実際は拘束されていないチームJメンバーが順番にハイデビル、ブラックデビル、などを倒していく。
拘束されたメンバーは自分たちは拘束されたという意識がないまま開放されていった。
そしてしばらくすると、ブラックデビルがフライングハイを発動させた。
空中に浮いて、浮いた状態で攻撃をしてくるスキルである。
これには対処できる、つまり風魔法でこっちも空中に浮いていけば良いのである。
獣人族の数人が風魔法を使って空中に飛び出していった。
すると、デビルガーディアンがまたスキルを発動させた。
スキル[グラビティフォール]であった。
真上から圧倒的な力でねじ伏せられるスキルだった。
さっき空中戦を挑んでいった獣人族たちも例外なく、地面に叩き付けられていた。
闇魔法は慣れないと厄介な魔法のようだ。
シズカが闇魔法の適性があり、いろいろ教えてくれた。
今回は闇魔法を解除してくれた。
適性があるのはありがたいことである。
だんだんと時間が経つにつれて、敵の数も減ってきた。
残ったデビルたちはなぜか
『ブォハーーーン』と音を立てて自爆した。
最初にアプローチした鬼神族が犠牲になった。
大怪我を負ったようだったので、皆も注意が必要ということで、自爆に備えることになった。
最初以外は皆無事であった。
ドロップ
・ナイトメアのスキルボール
・デビルのツノ
・中級魔石 4
・デスノート
鑑定大
デビルのツノ:装備品、悪魔に対して補正効果あり。補正効果はレベル格差があればよい大きな補正効果が期待できる。
デスノート:書くことができない。持ちながら念ずると、念じた相手を呪うことができる。
「ノートって書くことが前提じゃないの?」
そんなツッコミを入れたくなる。
40階層に降りる前に3回遭遇し全て全滅させた。




