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077 中級ダンジョン探索中の休暇6

翌朝、リュージはダンジョン探索を再開することにした。

鬼人族のルイーズたちは里帰りしているので、しばらくはゆっくりしてていいと言っておいたので、本来なら鬼人族の4人は1週間は戻ってこないはずだった。

なので、今日は獣人族たちとリュージたちで探索する予定だっのだが、全く違ったのだった。

鬼人族の戦士が60名、加わったのだった。


「おぃ、ルイーズ、これはどうしてだ? 俺は以前、獣人族にこれ以上、増やすなと言ったんだけどな。」


「すみません、リュージ様、私の父、族長が出すといって聞かなかったんです。 鬼人族の盟主であるリュージ様の元に鬼人族がいないのはおかしい。獣人族は40名いると聞かれたので、総人口が獣人族の2倍いる我々鬼人族は80名だろうといって聞かなかったのです。それを辛うじて60名にするのがやっとだったのです。」


「総人口で決めたわけではないんだがな。ところでルイーズ、オメーの後ろで今か今かと待ち構えているのは、その族長ではないのか?」


「はぃ、わたくしの父、ガルーダ総族長です。」


「リュージ様、こうしてお話しさせて頂くのは初めてですね。改めてまして、鬼人族のガルーダです。リュージ様のご提供いただいた豊かな土地、このご恩は決して忘れません。鬼人族全員を代表して感謝申し上げます。」


「土地に関しては、俺の魔法で準備したものだ。本来の空間とはまた別空間になるが、広いし植物も育つ。本来の土地と合わせて活用してもらったらいい。」


「はい、リュージ様には本当にありがたく思っております。今までの痩せた土地だけでは一族の形を維持できず、未来ある若者を郷の外へ出すばかりでした。その問題を数時間で看破され、解決してしまわれたリュージ様は鬼人族の未来を切り開いてくれた神と言っても過言ではありません。皆も安心して生活でき子育てもできることでしょう。」


「まぁ、感謝の気持ちは確かに受け取った。それで充分だ。それで、だ。話を戻すが、この60名の戦士はどうして集まったのだ?ここにいるのは何でだ?」


「はい、リュージ様には現在、鬼人族4名がお付き合いさせて頂いておりますが、我々鬼人族は女系民族で、出産も女性率が高いのです。そのため、強い男には数人、もしくは十数人の妻をめとることが許されております。子孫繁栄のためにございます。かく言う私も妻が12名おります。子供も18人おりますがその全員が見事に女子という有様です。リュージ様ほど、お強い方であれば、最低でも100名、いや希望するものは600名以上いたので、600名全員でもご結婚頂き、強きお子を頂ければと思い、本日は厳選して60名連れてきております。 今日、来た60名はいずれも昨日、リュージ様が強さを示された現場にいた者です。意識を飛ばさずリュージ様の強さを目の当たりにして、リュージ様のお側付きを強く希望してやってきたものたちです。どうぞ見てやって下さいませ。そしてできれば末永く愛でて頂ければと思っております。」


リュージは空いた口がパクパクして、めまいに襲われていた。

この鬼人族の族長はなんと60名の嫁候補を連れてきて、さらには10倍もの候補者もいるからというのだ。

頭が痛くなってもおかしくない。


リュージは鬼人族のルイーズ、カミーユ、エマ、イリスがいる方を見る。

そして60名いる鬼人族の戦士たちを見る。

そして少し考えてから、話し出した。


「ガルーダ総族長、俺はヒト族だ。ヒト族の習慣では複数名との結婚はない。ワッサム帝国の領令だと重婚が許されているようだが、それでも4名までとされている。ちなみに俺がいた東方地域では1名までとされている。重婚はない。なので、俺は故郷の習慣にどうしても縛られることになる。できれば結婚相手は自分で探したいとも思っている。」


「ほぉー、確かにリュージ様はヒト族ではありますが、鬼人族の盟主となられた方でもございます。また、昨日、こちらにいるルイーズの求婚に対してわかったと言ったと聞いております。なので、リュージ様はどちらにしても鬼人族の一員となりました。鬼人族の盟主ですので、600名が6000名でもご結婚頂くことが許されております。」


「なんだってぇー!!おぃ、ルイーズ、説明しろ。」


リュージはルイーズの方を見て説明を求める。


「すみません、リュージ様、わたしっ、昨日リュージ様に鬼人族の盟主になってもらうために必死だったんです。なので、わたしの全てを捧げますとお話しさせてもらいました。それに対して、最後の言葉は「わかった」だったので、ついそれをそのまま話してしまったのです。すみませーん。テヘペロ♪」


「おい、その仕草は… あぁミカが教えたんだな。全くロクなこと教えないな。」


「ルイーズも俺が「わかった」と言ったのは形だけの盟主になるといったことに対しての返答だと言うことだとは理解はしているんだな?」


「はい、でも都合よく理解しました。どっちもわかったと言われたと思ったのです。リュージ様がなかなか答えてくれないので。」


「わかった。そのことに関しては前向きに検討しよう。誤魔化してて悪かった。」


「本当ですか?リュージ様、凄く嬉しいです。本当に本当に嬉しいです。」


ルイーズは元の世界で言えば高校生ぐらいだろう。

その年相応の明るく爽やかな笑顔で嬉しそうに笑っていた。

元の世界にいたら相当な美少女である。

背も高くスタイルも良いから、宝塚にいたら間違いなくトップスターになるであろう。


「リュージ様、続きをお話しさせて頂いてもよろしいでしょうか?」


総族長のガルーダが聞いてきたので了承した。


「リュージ様が形式的にでも盟主になられたのは間違いありません。ですが、確かにヒト族で育った環境からイキナリ鬼人族の法を押し付けるのも無理がありますね。ですので、現在のところの妥協点として、ワッサム帝国の領令の4名まではOKということで、残りの候補者に関しては鬼人族の土地内では600名まではOKと言うかことで如何でしょう?」


「おい、ガルーダ総族長、貴様は鬼か?何でそうなるんだよ。」


「いや、リュージ様、私は鬼でございます。それは置いといて、リュージ様を慕う600名をどうしたらいいのでしょう。鬼人族は女系民族と、もうしあげましたが、つまり鬼人族の女は皆強いのです。皆、思いも強くて一旦、思ったらとことんまで突き進みます。600名が毎日、リュージ様の周りをずっーと付きまとうのはご迷惑と、思い60名に絞りました。リュージ様、どうぞご再考お願い致します。」


ガルーダ総族長はそう言って深々と頭を下げた。

リュージは600名が毎日ゾロゾロと付きまとうイメージをしたが、想像がつかなかった。

面倒なことになるのは間違いない。

リュージは「はぁぁぁぁぁーーーーー」っと深いため息をついたのち、


「わかった。60名の同行を許そう。ただし、嫁候補は無理だ。他を当たってくれ。ヒト族の長年の習慣は抜けねー。それが無理なら盟主云々もお断りだ。」


「左様でございますか。それは残念でございます。その長年の習慣が抜けるよう鬼人族4名で努力させて頂きます。」


ガルーダ総族長はリュージとの交渉をまとめたようだ。

まだ、リュージは知らないが、カミーユ、エマ、イリスも主だった鬼人族の他の族長の娘だ。

ガルーダは巧みな話術で、最低ラインを抑えたようであった。


リュージは知らないうちに鬼人族の身内取り込み作戦にかかっていたのである。


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