058 中級ダンジョン 20階層1
リュージたちは20階層のボス部屋の前に到着した。
19階層の4つ目の建物のスライムを倒したあとは、下に降りる階段が出ると思っていたら、5つ目の建物ができていたというオチだった。
しかもそれは1つ目の建物をクリアした時にできていたらしい。
まぁ1つ目の建物をクリアした段階でできていたとしても、そこには行かず、4つ全部クリアしていたと思う。
5つ目の建物は4つの建物の丁度中心部にあった。
建物を入ったら、普通に階段があったので降りた。
階段を降りてすぐにボス部屋の建物があった。
20階層は大きくなく、ほぼボス部屋オンリーであった。
しかし、ボス部屋にふさわしく、ボス部屋の建物の大きさはかなりの大きさだ。
裕に東京ドームの10個以上の大きさがあるある建物だった。
「さて、何が出てくるのかな?」
「ギャャャギャャャャャャヴォォゥゥヴォォゥゥォォォォォォォォーーーーーーーー!!」
リュージが言うか啼き声が早いかどっちかわからないタイミングで聞こえた。
聞こえたのは、ドラゴンの啼き声だった。
「ギギャャャギャャャャャャヴォォゥゥヴォォゥゥォォォギギギャャォォォォォーーー!!」
(音声読み上げ機能でお楽しみ下さい)
鑑定小
[ファイヤードラゴン]
「ファイヤーなドラゴンだ。レベルはわからないが、ドラゴンだから、強いと思って戦うぞ。」
リュージがそう言ったのは、ファイヤードラゴンのサイズがリュージの予想より小さかったためだ。
リュージのイメージだと、50メートルぐらいありそうなイメージだったが、目の前にいるドラゴンは半分以下の20メートルぐらいである。
それでも充分大きいのだが、初級ダンジョ30階層にいた[ヒドラ サンド キャメル]の方が高さがあった分、大きく感じた。
[ヒドラサンドキャメル]も全長20メートルはあった。
「ヴェギヴェギッッッッッッギギャャャギャャャガガガガガガガガガガカャャャヴォォゥゥヴォォゥゥォォォギギギ!!」
ファイヤードラゴンは
「俺様に対してなんか文句あるのか?」
とでも言わんばかりに咆哮すると、いきなり広範囲ファイヤーブレスを吐いた。
リュージたちはバネ靴と[グリフォンの羽]を縮小コピーしてお守りにした[浮力のお守り]がある。
咄嗟の出来事だったが、軽くジャンプして回避した。
最近では風魔法で空中での移動もできる。
また、お守りは[鋭さのお守り][力のお守り][素早さのお守り]もある。
ステータスにないドーピングアイテムのため、慣れるのに時間がかかると思ったが、既に大丈夫なようだ。
こんど、モコートさんやトコートさんにも分けてあげよう。
ファイヤードラゴンはブレスを地面に吐いたあと、目の前の対象がいなくなったため、アテが外れたようだった。
そして再度、空中にいるリュージたちめがけて、ファイヤーブレスを吐く。
ブレスブレスは火の耐性があっても、別物扱いされるらしく、多少は緩和されるが、無効にはならない。
ブレスを受けると普通は黒こげだ。
リュージたちは空中を移動して、ファイヤーブレスを避ける。
リュージたちはイレギュラーファイヤースライムのドロップの[レジストファイヤー]のスキルボールで火耐性はMAXまで上がっている。
しかし、ファイヤーブレスは普通に熱い。
「リュージさん、ちょっとやってみます。」
そう言ったのはジローだ。
ジローは地上に降りると、口を大きく開けて、ブレスブレスを吐いた。
ファイヤードラゴンは耐性があるだろうが、思わずだろうな、ジローに向けて同じくファイヤーブレスを吐いた。
密度はジローの方がありそうだが、範囲はファイヤーブレスのブレスの方がある。
現にジローの頭の上の方に溢れたブレスが届いている。
ジローがファイヤードラゴンの相手をしている間に、リュージたちはファイヤードラゴンのサイドに迫っていた。
カミーユとエマは右サイドからリュージとルイーズは左サイドから切りつける。
「グギャーーワガガガガガガガッッッッッッーーーー!!」
「浅いな。さすがドラゴンだ。鱗がかてー!!」
リュージは最近、アイテムボックス刀を封印している。余りに何もかも切れてしまうので、リュージ自身がラストアタックを取ってしまうことと、頼り過ぎると攻撃がパターン化して、いざと言うとき対応できなくなることを恐れたからだ。
今回切りつけたのはジロー作成のセラミック刀だ。
見た目は陶器のようなのに、硬く鋭いと言う不思議刀だ。
鍔と握りを付けたので、刀っぽい。
ファイヤードラゴンは、尻尾と体を揺すってリュージたちを離そうとしたが、離れないため、顔を向けてリュージたちに威嚇する。
それでもリュージとルイーズは無視して、腹や背中を切りつける。
その間、ジローはブレスを吐いていが、ファイヤードラゴンは耐性があるのか、効いていない様子だ。
ファイヤードラゴンはブレスを吐いてリュージとルイーズを引き離したが、右サイドのカミーユとエマはそのまま切りつけている。イリスは背中でプスプスとファイヤードラゴンを刺していた。
ファイヤードラゴンはたまらず、空中へ飛びたとうと翼を広げた瞬間、イリスの剣撃が閃いた。
イリスはドラゴンの翼を待っていましたとばかり、切ったのだった。
ペースを戻す為に今回短めです。
0時にもう一話アップ予定です。




