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055 中級ダンジョン 19階層3

リュージたちは19階層の3つ目の建物を出て、人目を避けて魔法の練習をしていた。


ジロー以外、フリージングをマスターできたので、再アタックをかけることにした。

ジローはその代わり凍結耐性をMAXまで高められたようだ。

称号も凍結マゾヒストが増えた。


ジローは得意の土魔法で防護壁を作ったり、進行阻害をしたりする補助要員となった。

そういう役割も必要なのだ。


「よし、じゃあ再アタックをかけるぞ。手筈通り頼む。」


リュージたちは建物の中に入った。

最初にジローがストーンウォールを唱えた。

イメージ的にはカタカナの「ル」の字のようなストーンウォールを垂直に設置した。

建物の天井までは距離があったので通路となった部分だけは上部は塞いだ。

この状態ならほぼ正面の敵だけ相手にすればいい。


通路からイレギュラーファイヤースライムはゆっくりだが確実にこちらに迫って来ていた。

ただし、先回と違うのは量が少ない。

リュージとルイーズ、カミーユ、エマ、イリスはフリージングを交代でトンネルに照射する。

すると、見事にスライムは凍った。

熱いイレギュラーファイヤースライムは凍った反動で割れてしまったスライムもいた。

熱い火をあちこちから掛けられる最悪の状況から、今回はうってかわって一方向からのしかもこちらからの攻撃だ。

フリージングで凍ったところにお代わりがくる。凍った通路に熱い[イレギュラーファイヤースライム]が通るものだから、熱膨張で凍ったスライムが割れて行く。

それを幾度か繰り返した後、一旦、リュージはモンスターが入ってくる入り口をエアープロテクションで塞ぐ。

その一方で、その通路の隣にローマ数字の「Ⅱ」のような通路を新しくジローが増設する。ものすごく、効率は良かったのだが、イリスが


「リュージ様、モンスターがドロップ品に変わっています。このままだとドロップがダンジョンに吸収されるか、[イレギュラーファイヤースライム]の火によって焼失してしまいます。ダンジョンのドロップは資源です。できれば回収できないでしょうか?」


といったので、急遽ドロップを回収することになった。

今回はボス的なモンスターがいないのもあるのだろう。

モンスターが割れるとしばらくしてドロップは建物の床に落ちている。

確かにモンスタードロップが資源と言われれば、エコの観点から回収すべきであろう。


ジローが新たに通路を作り、モンスターを通している間にリュージが目線操作でアイテムボックスを動かしドロップを回収する。

リュージはアイテムボックスに入れたアイテムはイベントリに移す。

イベントリは数を数えてくれたり、アイテムボックスより詳しい鑑定をしてくれたりするから便利なのだ。


回収が終わり、モンスターの入り口を塞いでいたエアープロテクションを解除した。

再びモンスターを呼び込む。

そして、ルイーズ、カミーユがその通路で待ち構えてある程度呼び込んだところでフリージングを唱える。


一方で、ジローが新たに開けた通路にはエマとイリスが対応していた。

モンスターがドロップに変わりそうだったので、リュージがモンスターの出入り口をエアープロテクションで塞ぎ、まだいたモンスターをフリージングで凍らせ、プチファイヤーで割る。

しばらくするとドロップ品が辺り一面に散乱する。


そんなターンを幾度か繰り返していると、いつの間にか、[イレギュラーファイヤースライム]の勢いは衰え、やがて何も入ってこなくなった。

一応、モンスターが入って来ていた通路の先を出て、生き残りがいないが探してみたが、見当たらなかった。

[イレギュラーファイヤースライム]を全滅させたようだ。


[イレギュラーファイヤースライム]はドロップの数からすると100万体以上いたようだった。

この数がイレギュラーだったのだろう。

1体1体も大きさは大きなバランスボールぐらいあり、倒すのも一苦労。

倒すのも1体を倒している間に他の1体が来て炎で攻撃されるという数の暴力的な戦略だった。


「魔法が無ければ結構ヤバかったな。ルイーズがフリージングを皆に教えてくれ、皆が頑張って覚えたから倒せたな。皆んなの協力での勝利だ!!」


「ワォーワォーワォーー〜!」


リュージは珍しく、上機嫌だ。


「リュージ様の作戦による我々の行動でした。さすがはリュージ様です。私がフリージングをお伝えできたのはたまたまですし、リュージ様が全員で覚えようとおっしゃってくださったからだと思います。」


「リュージさん、自分も頑張ったっす。フリージングはいつかマスターします。凍結耐性がMAXになったので、もし凍結をしてくるモンスターが出てきたら、自分に任せて欲しいっす。 自分なら凍結しても平気っすから。寧ろ凍結させてみろと言ってやります。今なら冬山登山でも寒中水泳でも何でもこいって感じです。云々カンヌン、わ!わ!わ、ー、ー!」


「凍結凍結ってやかましーわ。」


リュージはフリージングをジローの首から下にかけて、動けなくした上で、頭をすっぽりとエアープロテクションで覆った。

息はできるが、中からの声は聞こえなくなった。

ジローはエアーグリフォンのドロップの[空気なマスク]をしているので、常に新鮮な空気を吸えている。はず?

ジローの体は凍結こそしていないが、体全体をリュージが作り出した10メートル四方の密度の濃い氷に覆われているため、ジローのステータスを持ってしても身動きができない。


『凍結マゾヒストの称号がそうさせるのか?凍結マゾヒストは凍結を喜びと感じるのか? 厄介な称号だな。まぁ、凍結しないっていうのなら、確かにチート称号でもあるのか。」


ジローはエアープロテクションの中でまだ何か喋ってはいたが、やがて元気が無くなってきたので、氷だけは解除した。


ジローはリュージの側によってきて、謝っているようだったので、エアープロテクションも解除した。


ジローはリュージに話しかけた。


「さーせん、リュージさん。煩くしたこと反省します。 ところでリュージさん、[イレギュラーファイヤースライム]のドロップって何だったんすか?」


ジローは立ち直りも早い。

耐性ついてジローもメンタル強くなった?


「あぁ、それなんだがな。ルイーズ、カミーユ、エマ、イリスもこっちきて聞いてくれ。」


リュージは鑑定結果を皆に話した。



イレギュラーファイヤースライムのドロップ


・[ファイヤースライム]のモンスターカード

・中級魔石2×99万9180個

・火の精霊石

・ファイヤースライムの魔核

・[レジストファイヤー]のスキルボール

・ファイヤースライムのマグカップ

・スライムゼリー

・燃える液体



イベントリ鑑定


[ファイヤースライム]のモンスターカード

・ファイヤースライムを呼び出すことのできるモンスターカード。空間魔法が付与されている。 激レア。


[火の精霊石]

・火の精霊の力が宿った石。火の属性を持つ。火系の魔法の使用の際、上昇補正効果がある。激レア。


[レジストファイヤー]のスキルボール

・火耐性のスキルを持つことができるスキルボール 。 レア。


[ファイヤースライムのマグカップ]

・保温効果のあるマグカップ。冷水を注いでも適温のお湯になる。レア。


[燃える液体]

・火をつけたら、爆発的に燃える液体。取り扱い注意。レア。



「どう思う?このドロップ?」



「リュージ様、私からいいですか?」


ルイーズは鑑定結果を聞いて一番に話し出した。


「私が話すのはモンスターカードについてです。モンスターカードはモンスターを召喚帰還させることができるカードです。空間魔法が付与されているとされています。空間魔法が付与されているなんて信じられなかったですが、今は信じられます。リュージ様が実際、私たちをワールドワンから召喚帰還しているのですから。このモンスターカードはおそらくディメンションワールドがカードに付与されているのではないかと思われます。リュージ様のワールドワンとは少し仕様が違いますが、同系統だと思います。使用するには空間魔法の素質が必要とされていますから、普通の人には使用できません。無い者が使用する為には、スキルボールで空間魔法のスキルを身につけることが必要です。また、召喚帰還ができるだけで、呼び出したモンスターを使役する為にはモンスターテイマーのスキルや使役アイテムが必要となります。

協力なモンスターを呼び出し使役するには色々な条件をクリアしないといけないので、それができる者は、お金持ちや王族のみとされています。有名なところではSランク冒険者の「デケム」様が飛竜を使役なさっていると言われています。」


「ほぉー、珍しいアイテムなんだな。テイマーのスキルがあれば使役できるのか。しかしファイヤースライムを使役するのってどうなんだろう。」


「リュージ様、ファイヤースライムは単体でこそ何とかなりますが、ファイヤースライムは増えたらそれだけで脅威です。街が全滅した例もあります。モンスターカードの凄いところはモンスターが育つところです。ファイヤースライムも育てたらイレギュラーファイヤースライムになるかもしれませんし、巨大化したヒュージ種に育つかもしれません。」


「まぁ、その辺は追い追い考えよう。貴重なのはわかった。」



「リュージ様、[火の精霊石]に関して一言。」


今度はカミーユだ。


「精霊石はその属性の魔法を使う際に魔力量をあげたり、その効果範囲を広げたりできます。持っているだけで効果があるので、貴重です。石の中に精霊が宿っているらしいです。嘘か本当かわかりませんが、精霊石が長い年月経つと精霊が現れると言われています。」



「では、私からは[燃える液体]に関して。」


魔道具作成が好きなイリスは[燃える液体]について話すようだ。


「私はこの[燃える液体]は以前地下から湧き出してきたところを見たことがあります。ある部族ではこの燃える液体を加工して燃やして明かりにしたと聞きました。資源利用出来そうなので、研究させて欲しいです。」


R1を見返しました。

めちゃ面白いね。

R1のRは落語のRらしいですね。

それだけです。

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