051 中級ダンジョン攻略8
リュージたちは18階層に降り立った。
「エアーサーチ!!」
リュージは唱えた。
「おいおい、マジかよ。また建物4つだ。このパターンはいつまで続くんかな?」
「リュージさん、また、建物をめぐるんすか? モンスター、全部倒すんすか?」
ジローはリュージが嫌そうだったから、聞いてみた。
「別に嫌ではない。ただ、モンスターがほぼ建物にしかいないとか、移動ばかりとか、その辺りが気になってな。謎解きも別に嫌いでもない。俺が謎解きの主催者なら、同じようなパターンは3回も使わない。そんな風に思っただけだ。ふむ、まぁ、どっちにしろ、行くしかないか。」
リュージはエアーフライングバイクを出し、1つ目の建物に向かった。
1つ目の建物の中にはグリフォンがいた。
鑑定小
「グリフォン」
「グリフォンだ。爪、風魔法 注意ー!!」
リュージはグリフォンを見た瞬間に脚の爪が異常に鋭いのと、羽根が思ったほどには小さく、手羽の辺りに既に魔力の集中を感じたから情報を素早く伝達した。
「わかりやした。リュージさん。」
「はい!」×4
いつもの如く、リュージたちは散会した。
グリフォンは初めてだったので、まずはリュージが行く。
リュージがアイテムボックス刀を振ると、羽根の一部を切ったが、グリフォンは空中に逃れた。
「ちっ!、空中か。」
リュージはグリフォンに向けてアイテムボックス刀を伸ばそうと思ったが、初めてパターンで安直な方法だと思い、やめた。
普通の長さでやりたい。
建物は囲いはあるにはあるが、かなりの広さで、グリフォンが飛び回れるように天井は、ない。
ふと、グリフォンがいた辺りを見ると、階段がある。
「リュージさん、階段ありますね。どうしますか? 今なら階段から降りれそうっすけど。」
「うむ、降りれそうだが、安直過ぎるな。それに相手が臨戦態勢なのに、無視して行くのも、性に合わない。グリフォンを倒して見たくないか?ジロー?」
「リュージさんならそう言うと思っていました。」
リュージたちは知らなかったが、その下に降りる階段はフェイクで、途中までは階段が下に降りているが、行き止まりになっている。
グリフォンは人間が入ったのを見計らって、後ろから階段の罠に入ってくる。
行き止まりに気づく瞬間ぐらいに、後ろから、風魔法で人間を切り刻む。
そんなヤラシイ罠だった。
リュージたちはたまたまだが、戦う方を選択したため、その罠にはかからなかった。
仮に罠に掛かったとしても、リュージたちなら大丈夫だろう。
グリフォンは空中にいてその真価を発揮できるので、階段の罠ではイマイチパッとしない。
しかしながら、心理を利用した狡猾な罠である。
リュージはそうは言っても、グリフォンが空を飛ぶので、何とか面白い方法で倒せないか考える。
[ライオンのぬいぐるみ]をイベントリで小さくして量産した。それをお守りぐらいの大きさの袋に100個詰めてみた。
[フクロウの羽]をイベントリで小さくして量産した。それを100個詰めてみた。
[鋭い爪]をイベントリで小さくして量産した。それを100個詰めてみた。
その3つを鬼人族の4人とジローには鋭い爪以外をコピーして渡した。
理論上は、パワーが上がって、素早さと鋭さが増している筈だ。
どれくらい上がるかはわからないが、ジローが、鋭い爪を装備した時は、ミノタウロスをほぼ1撃で倒していたのを考えると、相当鋭さを増している筈だ。
鬼人族の4人とジローは受け取ると、首から下げたり、ポケットに入れたり、胸元にしまったりして、装備した。
素早さと力が上がったので、グリフォンに向かって、ジャンプして、グリフォンを追い詰める。
グリフォンも天井はないにしても、ダンジョンの性質なのか、あまり高くは上がらないようだ。
6人はダンジョン散策セットをレベルMAXでもっている。
プチウィンドーも当然ながら持っている。グリフォンをプチウィンドーを使いながら、牽制していく。
風を操作して、グリフォンを低空に追い込み、同時にジャンプをして、グリフォンに攻撃を仕掛ける。
だんだん、囲い込みが出来上がる。
「よし、そろそろだ。ジローいくぞ!」
リュージはそう言うと、プチウィンドーでグリフォンの上部から突風を吹かせる。
グリフォンはたまらず、低空に追い込まれる。
ジローはストーンアームズで作った剣でグリフォンを切る。
「ギャギャギャギャーーギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャーーーー!!!!」
ジローは見事にグリフォンの首を切り落とした。
首チョンパだ。
グリフォンのドロップが落ちてどこかに行かないように、リュージはグリフォンをエアープロテクションで囲い保護した。
やがて、グリフォンはドロップに変わった。
アイテムボックス鑑定
グリフォンのドロップ
・グリフォンの羽
・グリフォンの肉
・グリフォンの足環
・上級魔石4
イベントリ鑑定
[グリフォンの羽]
・身につけると浮力を得る。多く身につけるとそれだけ浮力が増すが肌から5センチ以内でないと効果がない。
[グリフォンの足環]
・装備すると、少しだけグリフォンをコントロールができる。
「足環は微妙過ぎてわからない。グリフォンの羽はいいかも知れない。浮力だから、飛び回りはできなさそうだが、空中にジャンプしての滞空時間を長くできそうだ。」
リュージはグリフォンを倒したところでタイムアップを宣言した。
一旦、ワールドワンに戻ることにした。
既に夕方近くになっている。
早朝からの行動だったことを考えると、かなり散策した感がある。
ワールドワンに帰着したリュージたちは、晩御飯作りに取り掛かった。
こんばんは、ミノタウロスの肉とグリフォンの肉の食べ比べだ。
畑からの植栽も豊富だったので、かなり沢山の食べ物を食べた。
ミノタウロスは牛肉、グリフォンは鶏肉の味がした。
どちらも美味しかった。
晩飯が済んだら、リュージは鬼人族のイリスと一緒に靴に[銀色のスプリング]を取り付けた。
この手の作業はイリスの得意技だ。
[銀色のスプリング]は靴1に対して8こ取り付けた。
バランスを保つ為に、リュージとジローが履いていた安全靴の構造を参考に作成した。
スプリングの一番下にはソウルを貼り、厚底の靴になった。
靴はまた、買い直す!!
スプリングの素材は謎物体である。
靴の厚底の側面はリュージのプロテクションで保護した。
そのあと、[グリフォンの羽]を縮小コピーして、お守り袋ぐらいの大きさの袋に詰めた。
名付けて[浮力のお守り]の完成だ。
今更だが、ほかのパワーアップのお守りは
[鋭さのお守り][力のお守り][素早さのお守り]
とした。
『中々こんな使い方している奴もいないだろうな。』
とリュージは思った。
『ふっふっふっ…、準備OK…明日が楽しみだな。」
リュージは楽しそうだ。




