052 中級ダンジョン攻略9
リュージたちは18階層の1つ目の建物の出口にいた。
今朝、ダンジョン入ったらグリフォンがリポップしており、再び倒す羽目になった。
そこから丁度、出てきたところなのだ。
「しくったな。まさかリポップしていたとは…。」
「まぁ、また、ドロップ拾えて良かったじゃないっすか。しかも、激レア。」
ジローはリュージのボヤキに答えたが、当のリュージは何か不満げだ。
リュージたちが、[ワールド ワン]からダンジョンに戻るとき、エアースコープで覗いて何もいないことを確認した。
他の冒険者に見咎められると面倒だからだ。
何もいないはずだったが、どうやらグリフォンは空中にいたらしく死角になっていた。
リュージが覗いた時には見当たらなかった。
結果、リュージは[ワールド ワン]から出た途端にグリフォンに襲われて、思わずアイテムボックス刀で即断した。
しかも、ドロップも普通に出た。
グリフォンのドロップ
・グリフォンの羽
・グリフォンの肉
・グリフォンの嘴
イベントリ鑑定
[グリフォンの嘴]
・これを装備すると、嘴で上手にご飯が食べれる。激レア装備品。
「激レアだが、誰が装備したいと思うんだ。そもそも需要はあるのか?」
そんなツッコミをリュージは入れつつ出てきたので、不満顔なのだ。
「まぁまぁ、リュージさん、世の中には物好きもいるので、売ったら高値がつくかも知れませんぜ。」
「嘴を装備する好事家がいるとは思えんが…。まぁいっか。」
そんなやり取りをして、リュージたちは18階層の2つ目の建物に向かった。
一応、エアースコープは残した。
リュージたちが2つ目の建物についたら、何やら騒がしい。
「おや、珍しい。先客がいるな。」
「リュージさん、冒険者となんか太った変な奴がいますよ。」
リュージは鬼人族に目で合図を送る。
鬼人族は素早く意図を察して、変身する。
ルイーズ、カミーユ、エマ、イリスはそれぞれ、背格好は少しだけ低めで丸みを帯びた人族の少女に変わった。
リュージは一応、どんな奴がいるか確認するために、建物に入った。
すると4〜5パーティーはいるだろうか?30人ほどの集団がいた。
集団は3パーティーぐらいがダークグリフォンと戦っていたが、残りの2パーティーは休んでいた。
リュージたちを見て、集団の何人かがこちらに向かってきた。
「よぉー、あんたらは冒険者か?少人数だな。女もいるな。よくここまで潜ってこれたな。」
「まぁ、俺はそこそこ強いからな。」
リュージもいつのまにか、変身してエルフになっている。
「森のエルフがダンジョンで何をしているんだ?」
「まぁ、いろいろあるんだよ。」
「あんたらこそ、大人数だな。いつもこんな感じか?」
「あぁ、違う。あそこの貴族様の経験値アップのためだ。レベルが高いとモテるらしい。サボるとレベルが下がるらしくてな。定期的に来るんだよ。」
「あんたらも大変だな。」
リュージは当たり障りのない程度の会話をすると、立ち去る。
どうやら太っているとジローが言った奴が貴族っぽい。
「貴族というのは、4パーティーも引き連れてパワーレベリングするんだな。」
そんな風に思いながら、また別の建物に一旦向かった。
リュージたちは3つ目の建物についたら、中に入った。
予想通り、グリフォンがいた。
鑑定小
[パワーグリフォン]
「どうやらパワー型のグリフォンらしい。名前の通りならな。」
リュージたちはいつもの通り、散開して戦う。
そしていつもと違うのは、スプリング内蔵の靴だった。
スプリングシューズは厚底だが、驚くべき跳躍力を持つことのできるシューズだ。
しかも、お守りのおかげで、浮力と、素早さ、パワーと鋭さも増している。
リュージと鬼人族の4名は動きが半端ない。ジローは動きがぎごちない。
[パワーグリフォン]はなす術もなく、倒された。
具体的には、あっと言う間に空中で囲まれて、各自から剣撃を浴びせられたという感じだ。
パワーグリフォンはおそらく、予想外であったろう。
安全圏であったろう空中にジャンプして到達できる人間が複数人いるのは。
パワーグリフォンのドロップ
・力の足環
・グリフォンの肉
・上級魔石4
イベントリ鑑定
[力の足環]
・足に装備することにより、力が増す足環。
「名前、まんまだな。力の増加だけなら、力のお守りの方が優秀だな。」
「まぁ、足限定条件みたいだし、売却かな。」
リュージたちは4番目の建物に向かう。
中に入ると、グリフォンがいた。
鑑定小
[エアーグリフォン]
「エアーグリフォンだ。どんな攻撃をしてくるから不明だ。臨機応変に頼む。」
「ヘイ、リュージさん了解です。」
「了解です。」×4
エアーグリフォンは空気圧を操る魔法を使うグリフォンだった。
あちこちに低気圧高気圧を発生させていた。
リュージたちは翻弄された。
空気は見えないため、急に気圧が高くなったり、低くなったりで全く対応しきれていない。
吸っている空気も気圧の関係でおかしくなっている。
「強敵だ。威圧する。」
リュージはエアーグリフォンに対して威圧する。
すると、エアーグリフォンは急に怯え出した。
逃げようとするエアーグリフォンをリュージは非常にも、アイテムボックス刀で切り倒す。
モンスターだから躊躇がない。
エアーグリフォンは倒された。
エアーグリフォンはドロップに変わった。
エアーグリフォンのドロップ
・空気なマスク
・上級グリフォン肉
・グリフォンの羽
・空気鉄砲の指輪
イベントリ鑑定
[空気なマスク]
・無色透明なマスク、つけると新鮮な空気を吸うことかできる。激レア。
[空気鉄砲の指輪]
・装備すると、無色透明な空気の固まりを放出することができる。魔力を消費する。
「空気なマスクはたまたま俺のエアープロテクションで拾ったが、これ普通にダンジョンでドロップしたら、見えないから放置されていたかもしれないな。常に新鮮な空気マスク
が吸えるとか、マジでヤバくね?」
リュージは思った。
『毒ガスや霧状の状態異常を及ぼすものでもふせげそうだな。」
『しかも、無色透明ならかなり優秀なアイテムだな。激レアみたいだし。』
「今晩は上級グリフォン肉が食べれそうだ。」
リュージたちは焼肉の焼き方を話していたら、建物の奥に階段続く扉が開いた。
リュージはほかの建物に置いてきたエアースコープを見た。どうやらここが正解のようだ。
リュージたちは19階層に足を踏み入れた。




