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049 中級ダンジョン攻略6

リュージたちは17階層の4つの建物の一つ目を攻略した。

モンスターはファンタジー世界の代表格のミノタウロスだった。

早速、2つ目の建物に向かう。

リュージはエアーフライングバイクをイベントリから取り出して、跨る。

2つ目も、エアーフライングバイクに乗ったので、すぐに到着した。


建物に入る。


「ゴゥーーーーガギャガギャガギャガギャガギャガギャーーー!!!」


「えっ、また、ミノタウロス?」


鑑定小

[ダーク ミノタウロス]


「ダークミノタウロスだ。 ひと周り大きい。さっきと同じとは限らないから、気をつけろ!」


「ヘイ、リュージさん」

「了解です!!」✖︎4


ダークミノタウロスは両手に斧を持っていた。

斧の大きさはさっきのミノタウロスが持っていたのと同じぐらいだ。

ただ、ダークミノタウロスは体格が大きいため、実際より、斧が小さく見える。


今度は、ジローが囮役だ。

ジローがダークミノタウロスを正面から迎え討つ。

ジローはストーンアームズで体全体を覆っているが、関節部分は覆っていない。

リュージのプロテクションが密かに薄く張ってあるだけだ。

ダークミノタウロスはジローに対して、斧をダブルで振り回す。

ジローは両手先に伸ばした剣で、器用に防御したり、受け流したり、避けたりしている。

ジローの身体能力もまた、優れているので、ダークミノタウロスの膂力を持ってしても、ジローの防御は破れない。


すると、ダークミノタウロスは斧を裏返して、地面に叩きつけた。

振動が伝わってきた。

ジローは一瞬、怯んだ。

叩きつけた面は鋭くないので、バウンドした。

その勢いで、ダークミノタウロスはジローに対して、横薙ぎした。

振動により、僅かに空中にいたジローは慌てた。

真横からジローはダークミノタウロスの斧を受けてしまった。

ただし、斧の刃の方ではなかった。

ジローは吹っ飛んだ。

2つ目の建物は広く、天井も高かったが、それでもジローは建物の端近くまで飛ばされた。

ジローは慌てたが、ストーンアームズのおかげで、ダメージは少なそうだ。


「ギャゥー、吹っ飛ばされやした。」


ジローは再び戦線に復帰しようとしたが、鬼人族のカミーユがジローの代わりにダークミノタウロスに正面から対峙していた。


「ジロー、やられたな。大丈夫か?」


リュージは大丈夫とわかっていたが、一応聞いた。


「リュージさん、全然、平気です。ダメージもほとんどありません。ちょっとだけ、悔しいです。ダークミノタウロスに騙されました。」


「だな。ダークミノタウロスはテクがあるな。斧を使いこなしている感じだ。」


そうこうしている間に、カミーユも飛ばされた。

カミーユは斧を剣で受けたが、踏ん張りが利かず、そのまま飛ばされた。

パワー負けした感じだ。

まぁ体格がそもそも違う。

さっきの1つ目の建物のミノタウロスでも3メートルはあったが、このダークミノタウロスは4メートル近くあった。


「リュージ様、すみません。打ち負けてしまいました。」


カミーユも悔しそうだ。

カミーユの代わりに今度は鬼人族のルイーズがダークミノタウロスと戦っている。

ルイーズはカミーユが飛ばされたのを見て、横薙ぎはまともに受けず、躱すか受け流している。


「エアースキャホルド!」


リュージが唱えた。

ダークミノタウロスの足元に出現させ、バランスを崩させる。

ダークミノタウロスは足をヒョイっと上げて、横に躱す。


「えっ、くるのわかっていた?」


そんな疑問にダークミノタウロスは答える訳はない。

どうやら、ダークミノタウロスは察知能力に優れているようだ。


リュージはエアースキャホルドを躱されて、ショックだった。

リュージは集中した。

ダークミノタウロスがどうやって、突然出現したエアースキャホルドを察知したのか、見極めようと思ったのである。

リュージには分からなかった。

更に集中した。

リュージとダークミノタウロスの間の空間を把握しようとした。

空間把握はリュージの十八番である。

それを極限まで集中することにより、ダークミノタウロスを理解しようとしたのである。


[空間察知]New!


リュージに新しいスキルが発現した。

リュージは[空間察知]を稼働させる。

すると、ダークミノタウロスが次にどう動くか、どんな攻撃や防御するのか躱すのか?といった1秒か2秒先の行動が察知できるようになった。


『人間なら読みやすいが、モンスターとなると、流石に察知は難しい。スキルとして発現してくれたから、今後はモンスターも、読みやすくなるな。』


たとえ、1秒でも先が読めるのなら、リュージの身体能力からすると、大きなアドバンテージを得たことになる。


「エアースキャホルド、エアースキャホルド、エアースキャホルド、エアースキャホルド、エアースキャホルド、エアースキャホルド、エアースキャホルド、エアースキャホルド、エアースキャホルド、エアースキャホルド、エアースキャホルド、エアースキャホルド、エアースキャホルド、エアースキャホルド!エアースキャホルド、エアースキャホルドエアースキャホルド!!」


リュージはエアースキャホルドを躱されたのを根に持ってか、これでもかとエアースキャホルドを連発した。

ダークミノタウロスはすでにリュージのエアースキャホルドにより、雁字搦めになっている。


『やりすぎたか。でも後悔はしていない。』


リュージはダークミノタウロスに近寄り、エアースキャホルドの隙間から、エアーフライングナイフを100本程度乱発して、ダークミノタウロスにトドメを刺した。


「ガゴガゴゴーーーーガギャガギャガギャガギャーーーーーーーーー!!!」


ダークミノタウロスは倒された。

ジローは少し不満げだ。

どうやら、ジローは自分の活躍の場がなくなり、消化不良みたいだった。

ダークミノタウロスはアイテムをドロップした。


ダークミノタウロス のドロップ

・黒いパズルピース

・黒い宝石

・黒い染色液

・上級魔石4



リュージはダークミノタウロスのドロップをイベントリ鑑定した。


[黒いパズルピース]

・黒いパズルのピースのひとつ。全て揃うと恐ろしいことが起こるらしい。絶対に完成させてはならない。


『そう言われると、集めてみたくなるが、煽られているのか?』


[黒い染色液]

・どんな物体も黒く染色できる液。*一部例外あり。


『へー、今度いろいろ試してみよう。取り敢えず、すぐに必要なものは無さそうだな。』



「よし、OKだ。階段もないし、次行こう。3つ目だな。」


リュージたちは3つ目の建物に着いた。


「ゴゥーーーーーーガギャガギャガギャ」


「ほぉー、またミノタウロスかよ。」


鑑定小

[ハイ ミノタウロス]


「ダークミノタウロスではない、[ハイ ミノタウロス]だ。 きっとミノタウロスの上位種だ。慎重にいけ!!」


ジローが先ほど、消化不良ということだったので、ジローに対峙させる。

ジローはいきなり、ファイヤーブレスを吐いた。

ハイミノタウロスはいきなりのことで、驚愕した。


「ストーンウォール!!ストーンウォール!!、ストーンウォール!!、ストーンスピア!!」


ジローはストーンウォールで3方向をストーンウォールで囲った。

その上で、ストーンスピアを出して、思いっきり投げつけた。

しかも、連発して投げつけた。


ジローのストーンスピアは、土魔法のレベルアップもあってか、エゲツないほど硬くなっていた。

そして、さっきの2つ目の建物でダークミノタウロスを倒した後に、リュージから、渡されたものもあった。

[鋭い爪]をリュージのイベントリで縮小コピーして、お守りサイズの小袋に詰めたものだ。

100個ぐらいは詰めたので、まぁまぁ鋭さ増している筈だ。


ジローはストーンスピアを連発した時に、既に確証を得た。

『ハイミノタウロスを貫くだろう。そして、ハイミノタウロスは串刺しになって倒れるだろう』と。


それは事実だった。

ハイミノタウロスは登場してものの数分で倒された。

決まり手は、ジローのストーンスピアだった。


「ジローでかした。」


リュージはジローを珍しく誉めた。


「リュージさん、やりました。コントロールに自信がなかったので、ストーンウォールを使いました。」


ジローはリュージに褒められて嬉しそうだ。

ハイミノタウロスはドロップを落とした。


ハイミノタウロスのドロップ

・銀色のスプリング

・ミスリルの指輪

・牛脂

・上級魔石5



イベントリ鑑定

[銀色のスプリング]

・丈夫な金属で作られたスプリング。柔性と剛性を併せ持つ。


[ミスリルの指輪]

・ミスリルでできた指輪。とても綺麗で装飾品としての価値も高い。



『ほぉー、スプリングはよくわからないが、何かに使えそうだ。ミスリルの指輪は単に嬉しいな。ファンタジー素材だし、鋳つぶしてコピーしてトンファーにコーティングするでもいいかもしれない。」


「よし、次がラストだな。この分だと、最後もミノタウロスかな?キチンと階段があってくれればいいがな。」


リュージは先を急いだ。

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