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048 中級ダンジョン攻略5

リュージたちは17階層に降りた。

17階層も16階層と同じようなロケーションだった。

森と荒地という雰囲気が若干、緑地と荒地といった雰囲気に変わったぐらいだ。


リュージはエアーサーチを行う。


「おー、又しても4箇所に建物があるようだ。」


「リュージさん、今度もまた、全部倒す感じですか?」


「トーゼン、なるべく全部倒す。」


「わかりやした。」


リュージは再びエアーフライングバイクを出すと、1つ目の建物に向かった。


建物に入る前から、モンスターの鳴き声が聞こえた。


「がきゃぉーぉーぉーぉーぉーぉーぉー!!!」


鑑定小


ミノタウロス


「遂にきた。ミノタウロスだ。」


リュージたちは、いつもと同じように散開した。

ミノタウロスは身長3メートルぐらいだが、筋肉がパンパンにバンプアップされており、なかなかな体格だ。

大きな斧を持っており、振り回している。

ミノタウロスの膂力で斧を振るうと、威力が半端ない。

あれに一発でも当たると、普通ならほぼ即死ダメージを負う。

掠りでもしたら、それだけで、重傷を負い、結果、死だ。

ミノタウロスは掠ってもいいぐらいの勢いで、振り回している。

軽々とだ。


「斧の直撃は避けろ。俺のプロテクションは丈夫で、切れはしないが、柔性を持たせてある関節部分は柔らかいから、衝撃は来る。ダメージが伝わると、昏倒しかねない。」


リュージはそう言うと、ミノタウロスを正面から見て、タゲを取る。

トンファーで応対する。


リュージのアイテムボックス刀は万能で、大概のものは切れる。

というか、今まで切れなかったことはない。

切って仕舞えば、それであっさり終わってしまうだろうが、それでは面白味がない。

万一、リュージのアイテムボックス刀で切れないものが存在したら、かなりの確率で苦戦を強いられるだろう。

そのため、リュージはその万一のためと言う場合の対策や戦いのバリエーション、面白味のために、アイテムボックス刀は切り札的に使うようにしようと最近は思っている。


そしてもう一つ、ダンジョンにおいて、経験値がどのように分配されるのか?と言う疑問がある。

これについては、物凄く曖昧な定義が存在する。

ダンジョン内では、経験値は近くにいた人間が取得するとされている。

つまり、同じパーティーメンバーがモンスターを倒すと、近くにいた人間全員に対して経験値が入ると言うことだ。

モンスターを倒すと魔石やアイテムに変わる。

その際にモンスターを構成する生命力が同時に経験値に変換されると言う。

その経験値が分配される可能な範囲にさえいればいい。

リュージやジローは経験値アップのスキルがあるため、取得経験値はその分多く入る筈だ。


リュージは自分自身のレベルアップは必要だと思ってはいるが、モコートさん曰く、勇者を超えているらしいので、今後はスキルを中心に使いこなす、新しいスキルを開発するといったことに注力していくつもりだ。


なので、なるべく鬼人族やジローを中心に倒させるようにする。

経験値分配の範囲がどれくらいかわからないが、わかっているのは、より沢山のダメージを与えたものやトドメを刺したものには、経験値は多く入るらしい。



リュージはミノタウロスの斧をよく見て、躱す。

躱し切れない場合は、トンファーで滑らす。

リュージの膂力も中々のものだ。

トンファーは魔鉄を使ってあるため、魔力を込めると、その分だけ硬くなる。

リュージの魔力は半端なく強いので、非常に硬い。

ミノタウロスは一発一発が必殺の威力がある。

斧をものすごい勢いで振るいまくる。

リュージは挑発する。


「もっと勢いつけて、力を込めて斧振るわないと、傷つけることできないよ。」


そんな言葉が伝わったのかはわからないが、ミノタウロスが大振りになってきた。

そんな中、遂にミノタウロスが振り下ろした斧が地面に深々と刺さった。

ジローがミノタウロスの重心をストーンクリエイトでズラしたせいだ。

ミノタウロスの自慢の腕力が災いした。


その瞬間、ジローと鬼人族はミノタウロスの横背面から殺到する。

ミノタウロスの斧はまだ抜けない。

やがて、ミノタウロスの斧は抜けたが、その頃にはジローと鬼人族は大型モンスター二足歩行型の弱点である足背面を攻撃していた。

膝裏、アキレス腱、臀部、などがそうだ。

大型の人型のモンスターの弱点は関節にある。


下半身を狙い、無力化した上で、上半身の頭などが初めて弱点になり、トドメを刺す箇所になる。


鬼人族は関節へ剣で攻撃した。

クリーンヒットした。

ミノタウロスは下半身の関節を痛めたので、正座したように、崩れ落ちる。


「ガガガガギャャャャャャャャヤーーン!!!!」


ミノタウロスは吠える。

ジローと鬼人族はミノタウロスの頭部めがけて切りつける。

ジローはストーンアームズ装甲に手刀をつけて伸ばした刀で切りつける。


ミノタウロスは下半身の踏ん張りがきかないため、斧を振るう力は上半身だけの腕力で振るっている。

テレフォンパンチならぬ、テレフォン斧と化している。


5人での一斉攻撃により、ミノタウロスは倒れた。


「ウンガガガッッッーーーー!!!」


フィニッシュはエマが決めたようだ。



ミノタウロスのドロップ


・ミノタウロスの斧

・牛追いの仮面

・ミノタウロスのブタ草

・上級魔石2」


『斧はともかく、牛追い仮面とか、ブタ草とか、使い道がよくわからん。流石にそろそろイベントリ鑑定でもしてみるか?」



イベントリ鑑定

[牛追い仮面]

装備すると、牛追いのように、牛種のコントロールができる。オーイ、オーイと声を掛けると更に効果的。


『えっ、これだけ? 効果微妙ーー!でも、どうなるか使ってみたくはある。』



イベントリ鑑定

[ミノタウルスのブタ草]

牛や豚の餌。土地に定着させると、ドンドン成長して増えていく。多年草。


『うーん、牛や豚を飼う予定は無いんだがな。それともワールドワンに牛や豚を飼えという、前振りかな?』



ついでに16階層のものも鑑定した。



イベントリ鑑定

[モノケロースの角]

汚れたものを浄化する効果がある。

浄化には限度があるが、魔力を補うことで、元に戻る。細かく小さくなっても効果はある。


イベントリ鑑定

[ライオンのぬいぐるみ]

身につけると力が少しだけ上がる。多く身につけるとそれだけ力が強くなるが、肌から5センチ以内でないと効果がない。


イベントリ鑑定

[凸レンズ]

このレンズを介してものを見ると、普通は見えないほどの遠くを見ることができる。硬くて非常に丈夫な材質でできている。


イベントリ鑑定

[フクロウの羽]

身につけると素早さが少し上がる。沢山身につければつける程、素早くなる。ただし、肌から5センチ以内にないと効果がない。


イベントリ鑑定

[鋭い爪]

身につけると鋭さが少しだけ上がる。沢山身につければつける程、鋭さが増す。ただし、肌から5センチ以内にないと効果がない。



『なんか、つけたら素早さや力、鋭さが増すとかあるな。コピーして複数身につければ、防具にいいかもしれない。大きいから普通はネックレスとかアクセサリーにするんだろうな。いっそ、イベントリの中で小さくして、ダウンジャケットのようにしてやれば面白いかもな。』


『レンズはエアースコープにと思ったが、移動自由自在だから、いらんな。』


『[モノケロースの角]は川にでも刺しとくか。川は綺麗な方がいいしな。』


「よし、では次の建物に行くか。ここに念のために、ワールドワンの出入り口置いとく。まぁ、戻ってくることはないと思うけど、隠し部屋がここに出たりしたら、悲しいしね。」

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