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045 中級ダンジョン攻略2

鬼人族たちは、何故か沢山の荷物を抱えて戻ってきた。


『おかしい、鬼人族は4人共がアイテム袋持ちの筈だから、手持ちになる筈はない』


リュージはそう思っていたが、違った。

単純に荷物が多かったようだ。

アイテム袋に収納し切れずに、溢れてしまったらしい。

鬼人族は王都で買い物を沢山する必要があったらしく、それぞれが色々なものを抱えて帰って来ていた。

これにはリュージは流石に驚いた。


『王都は都会だから、きっと今迄、手に入らなかった多くのものが、手に入ったのであろう。』


そう、思うことにした。

そして、密かにモコートさんもトコートさんもいなくなっていた。

モコートさんは叔母さんに会いに行っていると思われる。

トコートさんはわからないが、鬼人族と話していたから、てっきり一緒だと思っていたが、違ったようだ。


リュージは昼過ぎから、時間ができたので、スキルの検証をすることにした。

まず、鑑定。


アイテムボックス鑑定


名前:リュージ

種族:人族

年齢:20歳

ベースレベル 172


スキル:鑑定小LVMAX、プチファイヤーLVMAX、プチウォーターLVMAX、プチウィンドーLVMAX、プチストーンLVMAX

魔力操作LVMAX、魔力回復LVMAX、体術LVMAX、棒術LVMAX、毒耐性LVMAX、麻痺耐性LVMAX、幻惑耐性LVMAX、音波耐性LV5


[隠蔽中]経験値アップ、スキルアップ、隠蔽魔法、誤認識、空間魔法LV82

[空間魔法スキルリスト]

空間把握LVMAX、アイテムボックスLVMAX、イベントリLVMAX、プロテクションLVMAX、エアースキャホルドLVMAX、エアーブリッジLVMAX、エアーサーチLVMAX、空間付与LV2New!、エアースコープLV5New!


[称号]自衛王、無自覚タラシ、収穫の達人、採取の達人、鬼神族のホスト



ジローもついでに鑑定


アイテムボックス鑑定


名前:ジロー

種族:人族

年齢:19歳

ベースレベル 115

スキル:ホットウォーターLV7、プチファイヤーLVMAX、プチウォーターLVMAX、プチウィンドーLVMAX、プチストーンLVMAX、魔力操作LVMAX、ウィーク耐性LV4、テラー耐性LVMAX、毒耐性LVMAX、麻痺耐性LVMAX、幻惑耐性LV9、音波耐性LV6、ユニークスキル:スコップLVMAX


ファイヤーブレスLV3


[隠蔽中]経験値アップ、スキルアップ、隠蔽魔法、誤認識、土魔法LV50

[土魔法スキルリスト]

ストーンウォールLVMAX、ストーンバレットLV4、ストーンクリエイトLVMAX、ストーンピラーLV5、ストーンスピアLV3、ストーンアームズLV8


[称号]

孤高のスコップ使い、ポイズンマゾヒスト、麻痺マゾヒスト、幻惑マゾヒスト



『ジロー、土魔法レベル、めっちゃ上がってる。音波耐性もLV6じゃん。使ったことないファイヤーブレスも少し上がっている。レベルが上がるとスキルレベルも少し上がるみたいだな。』


リュージは自分の鑑定の結果より、ジローの鑑定の結果を評価した。

テラー耐性はリュージにはない。

しかし、これまでテラーで怯えたことはない。

もしかしたら、いつのまにか持っていた威圧と関係あるのかも知れない。

威圧はスキルに表示されていない。

威圧はスキルとは関係ないものなのかも知れない。


リュージが検証しようと思っていたのは、[空間付与]だ。

エアースコープをいろいろいじっていたら、発現したスキルだ。

空間付与と言うのであれば、その名の通り空間を付与するのだろう。

鬼人族のイリスが付与魔法が得意と言っていたから、いつか聞こうと思っていたが、自然発生しちゃったようだ。


まず、リュージがやったのはアイテム袋だ。

手近な袋に魔力を注いだら、アイテム袋になるのでは?と思ったからだ。

リュージはイメージした。

袋の中がだんだん広がっていく。

横から見たイメージで袋の中に魔力と言う気体がだんだん充ち満ちて、大きくなっていく。

小学校の体育館ぐらいの大きさのイメージまで膨らんだところで、一旦ストップした。

そして、エアースコープのイメージで、中のものを取ろうとした際に、近寄れるようにセッティングする。

この辺は、エアースコープの操作でだいぶ慣れたため、それを付与することは簡単にできた。

イメージが固まったので、リュージは一気に固定することに意識を集中させた。

ただの袋はアイテム袋に変わった。


「ほぉー、できちまったな。どれどれ?」


リュージはアイテム袋を除き込む。

中にはリュージが入れた魔石が1つだけが浮いていた。それを取ろうとリュージが手を伸ばそうとすると、魔石がクローズアップされて、容易に手に取ることができた。


「いいな。広すぎると思ったが、簡単だな。」


「他にもやってみよう。」


リュージはセイフティハウスにある他のものに空間付与をしていった。


花瓶、机の引き出し、応接間の棚、ポケット、などなど。


「なかなか楽しめるな。この袋が破けたらどうなるのかな?」


リュージは疑問に思い、先程作ったアイテム袋を破いてみる。

すると、リュージの力でもなかなか破けない。

「ほぉー、破けないとは凄いな。」


リュージは更に力を入れて本格的に破こうとする。

すると、袋は破けた。

中から、魔石が1つゴロンと出てきた。


「どうやら、付与したものを破いたら、中のものが出てくるようだな。風船のような結界が破けるようなものか。硬さは付与したイメージと付与した魔力量によるようだな。」


リュージはかなりの力を入れて破いたので、その力が、自分が作ったアイテム袋に込めた魔力量に匹敵すると肌で感じた。


更に検証する。

紙袋のような元々から弱いものはどうか?

リュージは魔力をかなり込めて、しかし、大きさはさほど膨らませず、周りが硬くなるようなイメージで、アイテム袋を作成する。

イメージが固まったので、固定する。

紙袋は外観は完全な紙袋。

中を覗き込むと、20畳ぐらいのワンルームぐらいの大きさ。

入り口は紙袋の入り口と同じ大きさで、直径30センチぐらいの大きさ。

そんなアイテム袋ができた。

リュージは破いてみる。

今度もかなりの力で魔力を込めたので、中々破れない。

まぁ、これだけやって破れないのなら[かなり丈夫]と言うことで、リュージは面倒になり、やめた。

リュージは知らなかったが、このアイテム袋になった紙袋は大型ボス級の力でも破けない、丈夫な紙袋になっていた。


「と言うことは、やはり、込めた魔力量により丈夫にできるわけだ。」


「なら、これを利用して、丈夫な服や小物も作れそうだな。」


リュージはそんな風に思った。

ジローはともかく、鬼人族の鎧や衣類に付与してもいいかも知れないな。

イメージの定着為に、袋状であると助かるな。

加工したものの方がいいな。

丈夫になった後だと加工できないかもしれない。

リュージの空間魔法の探求は続く。

リュージは目につくものにいろいろ空間付与をしていく。

やはり袋状のものの方が付与はしやすいようだ。

リュージ自身が着ている革ジャンはすでに外ポケット、内ポケット、はもちろん、腕周り、その他皮の内側は全てアイテム袋化していた。

正確にはリュージのイメージで、革ジャン自体が何重にも張り巡らされた相当丈夫な服と化していた。

革ジャンはおそらくリュージ自身にも破けないのではないかと思えるぐらいに丈夫な革ジャンになっていた。

ジーンズも同じくだ。

靴、靴下、アンダーウェアも入り口のないアイテム袋化した。

リュージ自身の魔力量で固定したので、恐ろしく丈夫になっているのは間違いない。


リュージの探求心は尽きない。

リュージはキッチンに立っていた。

キッチンの棚は食材が入っていた。

鬼人族が買い出しで入れたのか、沢山の種類の食材に溢れていた。

調味料や調理器具も沢山入っていた。


「いつのまに、こんなに沢山?」


リュージは思ったが、


『これだけ多いのなら、やはり拡張しなければ……!』


と思い直し、リュージは思いっきり魔力を込めて、キッチンの棚を拡張した。


「こんなもんかな。あとは丈夫にしていくか。壁を硬く丈夫に。」


リュージは結構な時間をかけてキッチンの棚を拡張し、丈夫にした。


「これでよし。もしかしたら、やり過ぎたかも知れないが、まぁ、狭いよりいいだろう。」


リュージの昼下がりはそんな時間に費やされ、鬼人族の帰りを迎えることになる。


リュージが手を加えたキッチンの棚は大きさにして東京ドーム10個分ぐらいになった。キッチンの棚に入っていた食材や調味料、調理器具は、フィーチャーさせるのに、まず、どの辺りにあるか、検討をつけねばならないが、広すぎて探せなくなった。

結局、リュージは鬼人族の4人に頼まれて、大きさを縮小する羽目になった。

「過ぎたるは及ばざるが如し」

とまではいかないが、たくさん入るより、時には見つけやすい方がいいと言うことがわかった。


トコートさんも帰ってきた。

モコートさんの叔母といえば、よく考えたら、トコートさんにとっても叔母か伯母さんにあたる筈だ。

もしかしたら、トコートさんのお母さんになるのかな?


「只今、戻りました。リュージ様。」


「お帰り、モコートさん、トコートさん。二人は一緒だったの?」


「えぇ、一緒でした。叔母さんのところに行って、倉庫のことを話してきました。好きにしていいと言われました。リュージ様のことは話していませんが、察していただきました。私たちの母親の妹にあたる叔母さんですが、王都に嫁いだ関係もあり、私たちも王都に来るたび、遊んでもらっていました。何もない時の、遊び場はこの倉庫だったりしました。だから、この倉庫は非常に懐かしい場所です。」


モコートさんはそう言って頬に手を当てて、首を傾げた。


「あぁ、そうだ。トコートさん、ステータス鑑定をして欲しかったんだ。お願いできる?」


「はい、大丈夫ですよ。ですが、リュージさんは隠蔽大と誤認識大がかかっているので、接触鑑定になりますよ。心を開いて頂かないと、鑑定できません。」


「わかった。それは問題ない。トコートさんは信用している。」


そう、リュージは言うと、トコートの手を取った。


鑑定大


鑑定

リュージ

HP 50450/50450

MP 64550/64550


ステータス

STR 980

INT 1605

DEX 800

VIT 1130

LUK 560


トコートは顔が青くなり、しかし、以前と違って冷静に紙にステータスを書き出した。


「リュージさん、勇者を軽く超えてきましたね。もう、人外と呼んでも差し障りありません。これ、他人に言っても信じてもらえませんね。」


「ジローも頼む。」


言われたトコートさんはジローの背中を押して鑑定する。


鑑定大


ジロー

HP 1030

MP 1430


STR 101

INT 156

DEX 160

VIT 95

LUK 55


「ジローもステータスだいぶ伸びたな。3桁ステータスが3つあるな。勇者ペースだな。」


「リュージさんには及びませんが、自分、頑張ってます。」


ジローはトコートに背中を押されて、嬉しそうだ。

勇者のステータスが500オーバーぐらいと聞いているから、ジローのステータスの上がり方は素晴らしいと言えよう。


その後、鬼人族のステータスをトコートさんにも測ってもらった。

鬼人族のステータスはジローのステータスの約2/3平均だった。

鬼人族も充分に強いと言えよう。


「あぁ、リュージ様が頼んでいたチルドのスキルボール、手に入りました。一つだけですが、問題ありませんよね?」


「問題ない。よろしく頼む。」


そう言って、リュージはまず、イベントリにチルドのスキルボールを入れて、100個ぐらいコピーした後、モコートに50個ぐらい渡して、チルドのスキルボールを10個一気にインストールした。


「これでよし。ジロー、オメーはどうする?」


「付与とかできなさそうなんで、別にいいっす。」


「わかった。チルドって付与前提か。確かにそうだな。じゃ鬼人族もイリスぐらいか。」


空間魔法がいろいろ検証できた。

あちこちに空間付与をやり過ぎて、あちこちで「リュージ様ぁぁぁぁぁー!!!!」

と鬼人族やトコートさん、モコートさんから、悲鳴をあげられた。

しばらくの間、リュージ様困った君認定を受けてしまった。

いいと思ったのだが、やり過ぎてしまったようだった。

花瓶にいくら水を入れてもどんどん入るとか、机の引き出しに入れたものが探せなくなるほど広かったのはまずかったらしい。


その後、リュージは適度な大きさに縮小を言い渡され、渋々応じることとなった。

まぁ、仕方ない。

イタズラして怒られた気分だ。


しかし、鬼人族とモコート、トコートの間では、


「リュージ様、サイコーに可愛い♩」


「拗ねたリュージさん、可愛すぎる。」


そんな評価も受けた。

明日もダンジョン探索頑張ろう!!

ブクマ、評価もよろしくお願いします。

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