042 新たなる旅立ち3
リュージたちはダンジョンの探索を再開した。
鬼人族は昨日、街で購入してきたものを整理して、セィフティハウスの内外に設置した。
自分達用のプライベート用品もたくさん買い込んだようだ。
その為、本日はリュージとジローの2人でダンジョンの階層をすすめることになった。
「ジロー、そっち行ったぞ。いったんとめろ!」
「わかりやした。リュージさん、準備できました。いつでもいけます」
「よし、やるぞ! アイテムボックス刀ーー!!。」
リュージはオークを両断し、倒した。
オークはしばらくすると、魔石とオーク肉に変わった。
ここは中級ダンジョンの低層。
倒した魔物は、しばらくすると魔石やアイテムに変わる。
不思議空間だ。
なぜ、そうなるかは、わからない。
なぜ、加工された肉に変わるのか意味不明。
異世界でのそう言うルールらしい。
リュージたちはここ、アジンズのダンジョンを奥へ奥へと進む。
アジンズのダンジョンはしっかりとファンタジーしており、ゴブリン、スライム、コボルト、オーク、オーガ と言ったモンスターが出てくる。
難易度は高くないが、それらモンスターのレベルが高く、タフである。
例えば、スライムでも体が大きく弱点である核までの距離が遠い。
更に表面も硬いため、刃物も通りにくい。
同じスライムでもレベルが上がれば、ちゃんとそれだけ、強いのである。
強い分、経験値も高い。
その証拠に、既にレベルの高いリュージとジローもここまで進んできて、何度もレベルアップした時の、体の暑さを体験している。
低層と言っても既に10階層。
今のところ、初級ダンジョンより1つの階層がそこまで広いとは感じないが、1階層1時間程度はかかっている。
モンスターとのエンカウント率が低いのもあり、探すよりは進もうということで、いつものごとく、入口から出口へまっすぐ進み、サーチ アンド デストロイならぬ、ルック アンド デストロイであった。
10階層目なので、ボスが出てくる。
リュージは丁度いいということで、一旦[ワールド ワン]に戻る。
[ワールド ワン]に戻ると鬼人族が夕食を準備して待ってくれていた。
セィフティハウスもだんだんと家らしい雰囲気になってきていた。
夕食を食べながら、報告をしあった。
鬼人族は家の内外に魔道具や家具、衣類関係、生活必需品を置き、暮らしやすいようにしていたとのこと。
また、[ワールド ワン]に山を作り、氷魔法で氷を設置して、山に置いてきた、徐々に溶け出して、川ができるだろうと言うこと。
そして、この[ワールド ワン]はどうやら少しずつ拡大しているようで、また、端が知覚できなくなってしまっているとのこと。
そのような報告を受けた。
幸いにも、朝晩ができ、1日が外部とリンクしたことは、[ワールド ワン]にとっては、寒暖ができ、空中に雲のようなものを作ったようで、よかったようだ。
リュージたちは10階層まで進み、オーク肉やオーガ肉、各種ドロップを獲得したことを報告した。
明日はボスから始まることを伝えたところで夕食はひと段落した。
リュージたちが遭遇したモンスター
4階層
ゴブリン
ゴブリンファイター
ゴブリンアーチャー
ゴブリンソーサラー
ホブゴブリン
5階層
スライム
ゲキスライム
ロックスライム
ラッドスライム
6階層
コボルト
コボルトファイター
コボルトアーチャー
コボルトソーサラー
7階層
オーク
オークファイター
オークウォーリアー
オークナイト
ハイオーク
8階層
オーガ
ハイオーガ
9階層
ゴブリンソーサラー
ゴブリンメイジ
ゴブリンウォーロック
ゴブリンウィザード
ハイゴブリン
見事にファンタジーである。
スライムはともかく、ゴブリンはパーティーを組んで、小集団で襲ってきた。
必ずしも、ゴブリン、ゴブリンファイター、ゴブリンアーチャー、ゴブリンソーサラーと言った組み合わせではなく、ゴブリンファイターとゴブリンアーチャーの組み合わせであったり、ゴブリンファイターとゴブリンソーサラー、ゴブリンの組み合わせだったりした。
同じように、コボルトも小パーティーで襲ってきた。
コボルトアーチャーは器用に弓を引いて、的確にリュージたちに当てに来ていた。
リュージは、エアープロテクション、ジローはストーンアームズで防御していたため、当たっても、大したことない。
リュージはエロイムの街で手に入れたメガネを改造して、グラサンにしていた。
同じものをジローにもコピー渡してある。
リュージもジローもレベルアップして、視力も強化されたらしく、グラサン程度は視界の阻害にはならない。
リュージは革ジャン、グラサン、黒ジーンズと、昔のヤンキーのような格好になっていた。
ジローはストーンクリエイトのレベルもアップしてか、ストーンと言うより、鉄のような鎧になっていた。
表面を段ボールの内側のような波打ち状にして、更に構造をヘキサゴン構造にして、力を分散できるようにした。
これはジローが、ある建築家に聞いた丈夫な構造らしい。
更にレベルアップしたら、セラミックやナノマテリアルにも、挑戦したいとジローは思っている。
土木建築に関してはジローも実は勉強家のようだ。
ジローの見かけは、世紀末覇者の護衛の様に、チンピラっぽかった。
ただ、鎧の性能は、コボルトアーチャーの矢はもちろん、ハイオークの攻撃も耐えていたので大したものである。
オークを倒していた階層は、他のパーティーもいて、狩をしていた。
オーク肉はうまいから人気のようだ。
オークも強さがあり、
オーク→オークファイター→オークウォーリアー→オークナイト→ハイオークといった感じだ。
ハイオークはかなりの強さだった。
オーガは非常に巨漢だった。
特にハイオーガは7〜8メートルぐらいあり、倒すのに難儀した。
9階層のゴブリンは体こそ小さかったが、魔法に特化したゴブリンで構成されていた。
どんな魔法を使ってくるか分からず、戸惑ってしまって、魔法をたくさん浴びてしまった。
ただ、魔法使いだけのパーティーだったため、魔法攻撃を避けて物理攻撃を当てれば、ジローでも1確できた。
強さもゴブリンソーサラー→ゴブリンメイジ→ゴブリンウォーロック→ゴブリンウィザード→ハイゴブリンと言った感じで強くなっていた。
戦士系と魔法使い系で強さの段階の名前が違うのがわかった。
まぁ、数が少ないといったところが、まだ、マシだと言えだだろう。
明日はボス戦からスタートで、とりあえず安全マージンを取ると言うことで、リュージとジロー、鬼人族4人でスタートすることを決めて、就寝した。
リュージは拳大の大きさにしてまとめた、エアースコープを見てみた。
それぞれの景色が見えて楽しい。
アジンズのダンジョンのエアースコープは3階層と9階層のものがある。
3階層の入り口は出入りすることがなくなりそうだったが、一応、何かの時のために、残してある。
万一用にしたため、3階層のエアースコープはダンジョンの天井の辺りに移動させている。
3階層全体までは見えないがかなりの範囲が広く見渡せる。
生憎と夜の為、真っ黒にしか見えない。
今度また、昼間覗いてみよう。
そう思いながら、リュージも就寝した。




