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034 ディメンションワールド開拓2

リュージたちは、スキルボール屋へと向かう。

ダンジョンで手に入れたスキルボールを売却するためだ。


「モコートさん、いるー?」


リュージはスキルボール屋に入ってすぐにモコートさんに呼び掛ける。


「いるわよ。」


と店の奥から聞こえる。


「リュージさん、その顔だと、無事ダンジョンを攻略できたのね。」


「あぁ、30階層まで行って踏破できた。」


「さすが、リュージさんね。初回で踏破までしてしまうとか。」


「うん、それで、相談があってきたんだよ。ここのセキュリティは高い?」


「高価なスキルボールがあるから、最高峰よ。エロイムでは少なくとも一番ね。」


「じゃぁ、そこの奥の部屋の壁に穴開けていい?」


「えー、困るけど」


「大丈夫、閉じたら元に戻るから。」


「何が事情がありそうね。いいわよ。」


「サンキュー、[ディメンションワールド]」


リュージは何とディメンションワールドを唱えた。

入り口は遠慮して、かなり小さめだ。

「ちょっとここ見てくれる?」


「リュージさん、こ、こ、これはまさか?」


「あ、良かった。モコートさんは覚えがあるんだね。うん、俺のディメンションワールドだよ。」


「まさか、伝説のスキルをこの目で見れるとは思いませんでした。」


「まぁ、入ってくれ。」


「リュージ様、お早いお帰りですね。もっとかかると思っていました。あら、そちらの方は?」


鬼人族のイリスがたまたまか、入り口の近くにいたようだ。


「紹介する。スキルボール屋のモコートさんだ。信頼している。安心していい。こちら鬼人族のイリスだ。」


「よろしくお願いします。」


「お初にお目にかかります。」


「それでリュージさん、ここを私に見せて何をさせようとしていますか?」


「何も。あぁ、ちょっとここを見てもらえるか?」


リュージは南の森に通じる出入り口を見せる。

「ここは?」


「南の森だ。出入り口は最初、ここに開いたんだ。開けとくと、出入りできる。ただここは危ないから、俺のスキルで出入りは制限している。」

「モコートさんの事務所の中にも出入り口を設置してもいい?その内、隣町とか行くから近くなるように、出入り口設置するよ。」


「まっ、リュージさん、最初からそうするつもりだったのね?確かに隣町が、近くなるのはいいわね。」


「その辺の話もしたい。一旦、スキルボール屋に戻って話をするね。店そのままだし。」


「忘れてたわ。一旦戻りましょう。」


リュージたちは一旦、スキルボール屋に戻った。

戻ったリュージは、スキルボール屋側に通じる出入り口に不透過性のエアープロテクションを置いた。スライド式で壁の色と同じだ。

違和感はない。


「モコートさん、これとは別にスキルボールを買い取って欲しいんだ。」


「リュージさんは突然なんですね。いきなり伝説のスキルを見せて、それをいとも簡単に他人に利用させて、その後に商売の話なんて。」


「すまない。モコートさんのことは信用している。というか、最初からバレていて隠し事できないよ。モコートさんが悪意ある人なら、とっくにおれは何処かに捕まっている」


「リュージさんの信頼を得て嬉しい限りです。スキルボールはどんなものですか?初級ダンジョンでスキルボールとか余り聞きませんが…。」


「うん、あるのは、[レジストポイズン]ボール、[臭い息]ボール、[子熊変身]ボール、、[レジストパラリス]スキルボール、[レジストミラージュ]ボール かな。」


「これはまた、凄いラインナップですね。耐性系のボールは貴重ですよ。耐性があると状態異常回復ポーションが少なくできます。[臭い息]のスキルボールって聞いたことありませんね。何ですか? [子熊変身]ボールは確か短い間だけ変身できると言う、レアなのに残念系のスキルボールですね。」


「さすが、プロだね。[臭い息]は俺のイベントリ鑑定で鑑定したら[進化可能]って出ていたから、進化できるよ。


臭い息LVMAX→進化→ポイズンブレスLVMAX→進化→ファイヤーブレス


てな具合で進化したよ。

いま、ジローはファイアーブレスが吐ける。」


「リュージさん、進化させるためにはスキルボールをいくつも必要だと言われています。イベントリ鑑定でわかるということは知りませんでした。進化すると言う、その事実を知っていることも驚きですが、レアモンスターのレアドロップであるスキルボールを何十個と手に入れることなど、普通は無理です。進化させるには単純に規定の数だけあればいいと言うわけではありません。ある一定の条件が揃わないといけないです。」


「うん、実は確証はないんだけど、スキルボールを間を置かず、一気にインストールしたら、進化しやすいと思うよ。 ジローの場合は一気に22個インストールしたら、ファイアーブレスLV2まで進化した。ロスなしだね。それと、これは言うとモコートさんの商売が上がったりになりそうなんだけど、イベントリで魔力を消費してスキルボールをコピーできるんだ。だから、[臭い息]のスキルボールもドロップは1個だけだったけどコピーした。」


「なっなっなっなっなっ何ですってーーーー!!!リュージさん、それは聞きたくなかったです。リュージさん、それは絶対、他の人には言わない約束をして下さい。世界中から命狙われますよ。」


「まぁ、じゃトコートさんには内緒ね。俺とモコートさんの秘密ってことで。」


「私とリュージさんだけの秘密ですか…。なんか照れますね。」


「あぁ、あと、[子熊変身]も進化するよ。40個あれば[人族変身]できるよ。24時間だけだけどね。」


「なっなっなっ何ですって!!! リュージさん、下さい。40個下さい。コピーして下さい。今すぐ下さい。ハリーハリー!! いえ、取り乱し過ぎました。忘れてください。リュージさん、私たち獣人族はこの外見で得をすることよりも損をすることが多かった種族です。迫害を受けていた歴史もあります。今はそうでもないですが、少し田舎の方に行くと獣人族差別はあります。残念ですけど。商売をやっていると、不便なこともあって、私たちは外見を工夫して獣人族に見えないようにしたりしていました。それが一時的にでも回避できるのなら、したいです。」


「わかった。じゃとりあえず、これ。40個。」


リュージは[子熊変身]のスキルボールをイベントリを操作して、机上のトレイに出す。


「ありがとうございます。リュージさん。」


モコートさんは恐る恐る手を伸ばす。

スキルボールを触り、インストールしていく。

40個全てインストールしたら、ゆっくりと顔を開けて唱えた。

「変身ー!」


モコートさんは人族に変身した。

軽く魔力枯渇しているようだ。


「モコートさん、変身には魔力がたくさんいるから、次するときは、魔力回復ポーションを用意しとくといいね。」


「リュージさん、ありがとうございます。リュージさんがいなければ一生このスキルは手に入りませんでした。深く感謝します。」


「よかった。じゃぁ、ここにディメンションワールドの出入り口設置してもいい?信用できるところってここしか思い浮かばなくって。あぁ、あとスキルボールはあげたリストのものならいくつでも渡せるから言ってね。」


「勿論、設置OKです。スキルボール数は後で相談させて下さい。コピーできるのなら、お店にあるスキルボールで必要だと思うものはコピーして頂いてもいいですよ。」


「ありがとう。あぁ、そうだ。名前を誤魔化すスキルボールはある?」


「はい、こちらに。 リュージさんに使った誤認識大はありませんが、誤認識中はあります。隠蔽中もありますので、どうぞコピーして下さい。」


「助かるよ。誤認識は名前も誤魔化せるのね」


リュージはスキルボール2つをイベントリに入れてコピーした後、スキルボールを元あった場所に戻す。

これで、鬼人族4人は鑑定大とかで鑑定されない限り、名前も誤魔化せるから、安心だ。


「モコートさん、俺たちは今後、いろんな街やダンジョンに出かけようと思う。その街々の安全なところに、ディメンションワールドの出入り口を設けようと思う。モコートさんたちにとっても利用してもらおうと思っている。出入り口付近は安全のために、仕切って専用部屋にするのがいいだろうな。どんな街に行ってもエロイムを中心としたい。スキルボールも持ってくるから、ここのスキルボール屋の事務所、エロイムの拠点にしていい?」


「先程もいいましたが、大丈夫です。リュージさんの好きにしてもらっていいです。勝手口の鍵もお渡ししましょう。だって私たちも、他の街に行くんですから、こんなワクワクすること、リュージさんに関わってからのことです。今後もワクワクさせて下さい。」


「サンキュー、モコートさん。あぁ、あと、これ、お土産ー。」


リュージは[上級状態異常回復ポーション]と[上級傷軟膏]を十数個渡した。


「また、こんな凄いものを、ポンポンと。リュージさんには呆れちゃいます。」


「あまり、出回ると何だからいざという時、使ってね。防犯用かな。」


「まぁ、保険として頂くわ。ありがと。」


「ジロー、お待たせ。道具屋に行くぞー。」


『人族に変身したモコートさんもサイコー

だぁぁぁぁーーーー。』

ジローは知らない間にトリップしていた。


リュージはジローの足元にエアースキャホルドを2つ展開して、交互に動かして、フロートの要領で乗せて店を出る。


いかに伏線を分からないように貼るか?というより、これやっぱり伏線だったのね、と思わせたい。

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