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025 初級ダンジョン攻略 5

リュージたちは、野営の準備に取り掛かる。

まず、懸念であったセーフティハウスだが、『ダンジョンの地面からモンスターが出てくるのではないか?』ということがあった。

それはすぐ解消できた。

ジローがストーンウォールで地面を含めて全てまるっぽ、覆うという荒業に出たからだ。

大きさで言うと、30坪ぐらい。

それを丸々、ストーンウォールで覆う。

全くきっちり覆うと空気が無くなりそうだったので、ある程度は薄く作り、空気の出入りがあるようにする。

要所要所はリュージのプロテクションで補強する。

これで万一、モンスターがストーンウォールを突破してきても、リュージが感知できる。

そして、これまでも数えるほどしか使っていない、基本的な魔道具[散策セット]を取り出す。

水袋はリフレッシュの魔法がかかっているので、水を入れさえすれば、新鮮な水を飲める。

ただし、これは、他の冒険者がいる時のことを考えて準備したものに成り下がっていた。

リュージはイベントリに水を大量に入れていた。

一応、バケツ水ということで、バケツに水を入れたものを大量に持っている。

水袋は、喉が乾いた時に飲むように出しておいた。

簡単な飲み物を温められる魔道具としてすすめられた 簡易魔導コンロも出す。

最近はコッヘルに水を入れて、プチファイヤーを水中に飛ばして、丁度良い温度にしていた。

でも、せっかくだから、簡易魔導コンロも使おう。

ダンジョンが明るい時しか入っていなかったため、トーチを使う機会はなかったが、初めて魔導トーチを使えそうだ。

リュージはトーチを天井に吊るす。

晩御飯は屋台で手に入れた[モツ煮込み]と[魚の香草焼き]、野草採取で手に入れた[野草のドレッシング和え]を用意した。


そして、簡易コンロで紅茶を作る。

この異世界の紅茶はストレートで飲む。

沸騰したお湯に茶葉を入れ、茶葉が膨らんだら荒い布で越してから頂く。


夕飯の準備が整った。

リュージとジローは手を合わせて頂きますする。


「リュージさん、めっちゃうまいっす。この香草焼き、マジですごいっす。バーブの香りが焼き魚の味と混じって鼻を抜ける感じが、最高です。塩加減もバッチリです。あぁ、生きててよかった。」


「リュージさん、モツ煮込み、早く食べて下さい。このモツ、普通じゃないです。一緒に煮込まれている野菜やキノコ類、出汁が滲みてて、ウマーーー…です。モツの臭みなんて全く感じません。お腹に優しくしみてきます。異世界料理バンザイです。」


「野草のドレッシングで和えは、普通ですね。ドレッシングが美味いです。塩と菜種油ですかね?自然な甘みと酸味があります。」


「ジロー、料理が美味しいのはよくわかった。[野草のドレッシング和え]は一応、野菜も食べようといった配慮だ。普通でも味わって食え。」


「わかりやした。紅茶はストレートで飲むと普通のお茶に思えますね。自分あまり紅茶飲んだことなかったので、新鮮っす。」


「まぁ、紅茶も緑茶も発酵度合いが違うだけだからな。この異世界では紅茶が好まれているだけだろう。」


取り留めのない話をしつつ、夜は更けていく。

いつもの時計塔の鐘はならないため、時間はわからない。


「ジロー、ベッドを出すぞ。明日は時間がわからないから、基本的には日の出とともに起床して、朝飯を食ったら出発だ。」


「わかりやした。リュージさん、ベッド2つ買っておいてよかったっすね。」


「まぁ、1つだったら、絶対買わなかったがな。」


晩飯を食べて、軽く体を動かした後、リュージはジローに言った。


「ジロー、ここに壁を作って、個室を作ってくれるか?」


「なんスカ、リュージさん、トイレは外に作りましたよね。」


「あぁ、トイレではない。中に浴槽を作って欲しいんだ。風呂だ。 今までは日帰りでだったから、宿の風呂に入っていたが、ここはダンジョンだ。別に今日一日入らなくてもいいんだが、一つのトライアルだな。実験と思ってもらっていい。」


「わかりやした。浴槽作ります。ストーンウォール!!」


ジローが唱えるとあっと言う間に、個室と浴槽ができる。


「ホットウォーター!!」


ジローが続けて唱えたのは、これまで、あまり使う機会の少なかったスキル[ホットウォーター]である。

始めから、暖かいお湯が適温で出てくるという不思議スキルである。


浴槽に暖かいお湯が張られたので、リュージは風呂モードになる。


「ジロー、風呂に入るが、交代で入るぞ。ぜってー、俺が入っているときは、入ってくるなよ。」


そう言いつつ、リュージは風呂に入る。

湯船は広いが二人で入るには狭い。

これ以上、広くすることはできるだろうが、排水設備がまだ、心元ない。


「リュージさん、背中流します。入っていいですか?」


「今日はいらん。排水設備が整って、湯船が広くできるようになるまでは、2人で入るのはダメだ。もし、入ってきたら、威圧で飛ばすぞ。」


「うー、わかりやした。」


ジローは結構真剣にスタンバイしていたが、リュージがあの様な言い方をしたら本気なので、諦める。


交代で風呂に入り、2人はベッドに入る。

ダンジョンとは思えない過ごし方だ。

完全に野営ではない。

ダンジョンで風呂に入り、暖かい料理を食ベ、ベッドで寝る。

ありえない快適さである。


しかし、リュージはもっと快適に過ごせないかと考える。

ベッドに横になりながら、イベントリをいじる。

複製が面白くて、スキルボールやアイテムを調子にのって複製する。

調子にのりすぎて、魔力枯渇する。

しばらくすると、リュージは回復するが、また、やり過ぎて、枯渇する。

懲りない。


しばらくしてから、なんとなく、自分自身を鑑定してみる。


名前:リュージ

種族:人族

年齢:20歳

ベースレベル 98


スキル:鑑定小LVMAX、プチファイヤーLVMAX、プチウォーターLVMAX、プチウィンドーLVMAX、プチストーンLVMAX

魔力操作LVMAX、魔力回復LVMAX、体術LVMAX、棒術LVMAX、毒耐性LVMAX


[隠蔽中]経験値アップ、スキルアップ、隠蔽魔法、空間魔法LV41

[空間魔法スキルリスト]

空間把握LVMAX、アイテムボックスLVMAX、イベントリLVMAX、プロテクションLV9、エアースキャホルドLV4、エアーブリッジLV6、エアーサーチLV2 New!


[称号]自衛王、無自覚タラシ、収穫の達人、採取の達人



ステータスは未だわからないが、ベースレベルが上がっているので、よしとしよう。


その後も、複製をしてみる。

何となく、金貨や銀貨はしてはいけないと言う感じがしたので、これは封印した。

おばちゃんズが作ってくれたお弁当も気持ち的に無理と思ったので、よっぽど飢えて困るとかない限りは止めるようにした。

魔石、これは複製できる。

スキルボール、これもできた。

ドロップアイテム、これもできた。

山椒の粉とか、ブスとか一見出来なさそうに見えたが、サクッとできた。

魔道具類もできた。

検証した結果、ほぼ全てのものはできるとわかった。

ほぼと言ったのは、してはいけないと思ったものはしていないだけで、やろうと思ったらできるだろうと言う感覚があるからだ。


もう一つ分かったことがあった。

大きさだ。

正確には大きさを変化できることだ。

アイテムボックスからものを取り出すとき、入り口を広げて取り出すのが常だが、イベントリから取り出すときはそれがない。

入り口自体がないからだ。

リストから選んで、この辺に出すと言うイメージだけだ。

出すとき、大きさをイメージすると、変化させることができることがわかったのだ。

今のところ、大きさを変化させて、問題無さそうなものは、ドロップアイテムの一部だけだ。

例えば、山椒の粉やはちみつ、肉類は多少大きくなっても支障がない。

ただ、魔道具やスキルボールが大きく出てきても、ただデカイだけで、返って魔道具なんかは使えなくなる。

スキルボールはわからない。


まぁ、複製ができると考えれば、大きさが変わるのはどう有効活用できるか検証が必要である。


ジローを鑑定してみる。


アイテムボックス鑑定


名前:ジロー

種族:人族

年齢:19歳

ベースレベル 78

スキル:ホットウォーターLV4、プチファイヤーLVMAX、プチウォーターLVMAX、プチウィンドーLVMAX、プチストーンLVMAX、魔力操作LV8、ウィーク耐性LV1、テラー耐性LV5、毒耐性LVMAX、ファイヤーブレスLV2

ユニークスキル:スコップLVMAX


[隠蔽中]経験値アップ、スキルアップ、隠蔽魔法、土魔法LV27

[土魔法スキルリスト]

ストーンウォールLVMAX、ストーンバレットLV2、ストーンクリエイトLV8、ストーンピラーLV3、ストーンスピアLV1

、ストーンアームズLV2


[称号]

孤高のスコップ使い、ポイズンマゾヒスト


ジローもだんだんとレベル上げてきているな。

その後も、何度か魔力枯渇をしながらも、リュージは空間魔法の検証をしていった。

寒い、寒いわぁ〜。

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