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020 初級ダンジョン攻略準備 後編

020 初級ダンジョン攻略準備 後編

リュージたちは、スキルボール屋を出ると、今度は食堂へ向かった。

ダンジョン攻略で、何日か泊まることもあるかも知れないため、弁当の確保だ。

以前、配達クエストで配達した食堂2つは、リュージたちのお気に入り食堂になっていた。

その為、リュージたちがダンジョンに潜っている話を聞いたおばちゃんたちが、お弁当を作ってくれることになった。

以来、食堂をたずねるたびに、弁当を数個購入し、イベントリに保管していた。

2人ともたくさん食べるので、お弁当を数個購入しても不思議はなかった。

今日はあらかじめ、たくさんお弁当を作ってもらうようにおばちゃんズに言っておいたので、それを受け取りに食堂に行く。


「来たよ。」


リュージはおばちゃんズに短く挨拶する。

食堂はお昼のピークを過ぎて、お客も疎らになり始めていた。


「来たわね。」


おばちゃんはニッコリと笑いながら、迎えてくれた。


「頼んでおいたお弁当できてる?」


「できているわよ。奥の部屋にあるわよ。」


リュージは勝手知ったる何とかで、奥の部屋に入って、弁当を確認する。


「この弁当はある程度、保存が利く材料で作ってあるけど、それでも2日が限度さね。美味しく食べるには早めに食べることだね。」


「ありがとうね。早めに食べるようにするよ。」


弁当は20個はある。

リュージとジローが2日朝昼晩と消費しても12個だ。

まぁ、普段から食っている量を見て、増やしてくれたのだろう。


弁当をイベントリに収納すると、食堂で昼飯を食べた。

相変わらず、美味しかった。

山菜やキノコの炒め物、魚の煮物、甘辛く焼いた肉そぼろを食べた。

美味しくて、毎日食べる人のことを考えて、バリエーションも豊富だ。

そして、値段も非常に安い。

2人で食べても銀貨1枚と少しぐらいだ。


「ご馳走さま。美味しかったよ。またな」


「はいよ。気いつけて行ってらっしゃい。」


リュージたちは食堂を後にする。

次にリュージたちが向かったのは武器屋だ。

武器はリュージの場合、アイテムボックス刀がある為、あまり不要と考えているが、防具はそうはいかない。

不意打ちを食らって、飛ばされたり、特殊な攻撃をされた場合、防ぐ方法が現在のところない。

プロテクションを張っておけば、物理攻撃や魔法攻撃は防げそうだが、毒や精神攻撃(混乱、恐怖、チャームなど)、音波攻撃などに対してはまだ、対策はない。

実際には、かかる前に倒していることが多いので、かかったことがないのが現状だ。


「店主、頼んだ例のものはできているか?」


「おぅ、できているぞ。スコップの方もできているぞ。オメーらがそろそろ来るだろうと思って準備しておいた。ほら、あっちに置いてある。フィッティングなら、そこのフィッティングルームを使え。鏡もあるでよぉ。」


2人は早速フィッティングルームに入って装着する。

リュージ達が頼んだのは、皮に鋼鉄を埋め込んだナックルだ。足は安全靴があるとしても、手はなかったからだ。

リュージは手足が長い為、リーチの長い足や腕は武器防具として使いやすい。

トンファーがある為、リーチはさらに長いなり、腕も防御できる。

殴る時、ナックル部分に硬いものがあった方がいいと判断した為だ。

ナックルは魔道具になっていて、使用者の魔力が高ければ高いほど、硬く攻撃力が増す。

もう一つは硬質プレートだ。

いわゆる、金属板だが、それの非常に硬いもの。

リュージはヤンキーでヤンチャしていた頃、良くジッポをポケットに入れていた。

一度、ジッポを胸のポケットに入れていたことで、致命傷を逃れたことがあった。

依頼、ゲン担ぎで、タバコは吸わないのに、ジッポだけポケットに入れて持ち歩いていた。

ただ、異世界ではそれも無理なので、硬質プレートである。

内ポケットを増やしていくつか収納できるようにしている。

今回、その硬質プレートを装着した。

動きは阻害されない。

いざとなれば、身を助くかもしれないものとしては、いささか頼りないが、リュージにとっては大事なゲン担ぎである。

もともと、リュージにとって、自身の動きが自分自身の強さと思っているので、それを阻害するものは、不要だ。


ナックルはリュージは気に入って、デザイン変更の依頼をしていた。

ナックルと硬質プレート、これがリュージらしい武器防具である。


ジローはスコップのバージョンアップ。

スコップの上位版はないかと聞いて、ないと分かると、素材を魔鉄に変更して、魔力の通りを良くするなどのオーダーメイドスコップを注文した。

魔鉄にした為、スコップを通して魔法を発動したり、殴った際の威力が上がったりするとのこと。

ジローには全くフィッティングは必要ないが、ジローなりにポーズをとっていたので、特にツッコミは入れなかった。


「依頼のものの具合はどーだ? 」


「いいな。思った通りの品だ。」


「しかし、オメーらも変わってんなー、普通防具はもっとまともな物を頼むぞ。武器だってトンファーとかナックルとか、そっちのやつは武器じゃねーし。」


「親父、へんなこと言うなよ。スコップは自分にとって、ソウルウエポンだぞ。これさえあれば、無敵だ。絶対生き残る自身が湧いてくる!!」


ジローはそう言ってまた、変なポーズをとる。

まだ、足りていなかったか…。


武器屋の店主はリュージの方を見て、ほっといていいのか?

と言った顔をする。

リュージは両肩をすくめて、どうしようもない…と言ったポーズをとる。


「まぁがんばってくれやー、ものはいいのは保証する。」


リュージ達は武器屋を出て、今度は薬屋、ポーション屋に向かう。

薬屋とポーション屋は常に併設されている。

管轄の関係で無関係となっているらしい。

パチンコ屋と換金所の関係のような関係?かな。

ポーション屋は主に水薬を販売。

薬屋は主にそれ以外を販売と言った住み分けがなされている。

ポーションは魔力回復をするマナポーション、体力を回復させる回復ポーション、毒状態を回復する毒回復ポーション、その他 状態異常を回復する状態異常回復ポーション等がある。

回復量や質により、プチ→初級→中級→上級と言った形容がつく。

状態異常回復ポーションのようなものは実際は対応幅が広い為、効きは悪い。

例えば、混乱の状態を受けたら、メダパニ回復ポーションを飲む方が回復は早い。ただ、混乱しているとわからず、間違って暗闇回復ポーションなどを飲んでは全く回復が出来ず困る。

そこで登場したのが、対応幅が広い、状態異常回復ポーションである。

あくまで、和らげる効果があり、回復は遅い。しかしながら、和らいだらそのあとに、対応した状態異常を回復できるポーションを飲めば、ダメージが少なくて済むのである。


冒険者の間では、あらゆる状態異常が想定できるため、状態異常回復ポーションは重宝している。

行くダンジョンと潜る階層により、あらかじめ事前情報をもとに、持っていくポーションなどを適切に選定するのも冒険者の資質の一つであるとされている。


リュージ達は状態異常回復ポーションをいくつかピックアップして、購入していった。

リュージは喧嘩は負けるつもりはない。

がしかし、いかんせん、状態異常と言った未知のものに関しては、経験が皆無。

想定できることは、あらかじめ準備しておくべきだ。


その日はこの後、道具屋に寄り、便利道具を購入して、宿屋に戻り、英気を養った。

いよいよ、明日は初級ダンジョン攻略だ。

既にリュージ達は中級ダンジョンに入る資格は得ている。

しかし、リュージの性格として、半端なダンジョンの攻略は許せない。

初級ダンジョンは30階層と言われている。

リュージ達は15階層までは攻略済みだ。

これはリュージ達が、クエストをこなしてからダンジョンに潜っていたためだ。どうしてもダンジョン探索が夕方になり、その日に帰ることのできる限界が15階層だった訳である。


ようやく、書きたい部分が書ける展開になってきました。

プロット先行すると、そう言うジレンマがあるのねw

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