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111 中級ダンジョン43階層1

リュージたちは43階層に降り立った。

昨晩のドンチャン騒ぎに拍車がかかって、ダンジョン探査に参加できないものが続出した。


「まぁ、仕事でもないから真面目に考えなくていい。ただ、生死に関わる場合もあるから、体調悪ければ、休め。ミカがいれば大概の怪我は治るし、瀕死の重傷でも復帰できるが、死んだらそれまでだからな。」


実はミカの聖属性魔法は二日酔いも治せるし、死後すぐになら、復活も可能である。

しかしながら、これについては大っぴらにやると、死のギリギリまでの戦いをやる奴が出てくるだろうし、ミカが対応できない場合もあるから、基本的にはダメだと言うしかない。

瀕死の重傷にも程度があり、肉体の機能停止となれば何とかなるらしいが、脳死と呼ばれる完全死ともなれば無理だ。

聖魔法といえど万能ではない。


「ほぉー、半分ぐらいか。まぁ、あれだけの騒ぎをしていて、まともに戦闘できる奴が半分もいるなら上出来か。休んでも良いんだが、ここのダンジョンクリアも早く目指したい。」


そんなこんなでリュージと動ける奴らで、探索を再開した。


驚いたことに昨晩あれだけヘベレケだったルイーズがしゃんとした格好で、探索バリバリの雰囲気で表れた。


「ルイーズ、大丈夫か? 昨日、かなり飲んだだろう? 休んでいいぞ?」


「大丈夫です、リュージ様。あれくらいは日常です…。」


「…、…、…。まぁ、いいか。じゃあいくか。」


「はい!」


43階層は42階層と同じような湖だった。

ただ、違ったのは湖は広くてこの階層の殆どが湖と言っていいぐらいの大きさで、普通の冒険者が行くとなれば、かなりの迂回を強いられるだろう。

湖自体の深さは今回はあまりない。


「湖は深くはないが、広い。あまり広がり過ぎても的になるから、基本的にはエアーブリッジの上を通るように。敵はまだ不明だが、その内でてくるだろう。注意を怠らず、エアーブリッジ上をススメ!」


まともに動けて、希望参加した全員が、一斉に動き出す。

今回のダンジョン探索における先頭はリュージである。

毎回思うが、エアーブライングバイクに乗るようになってから、大勢で街をバイクで走っているようで楽しい。

まぁ、音がないのと、車輪が回っていないのを考えると、違うといえば全く違う。

そもそも、走っているところがダンジョン内なのだから。


走り出してしばらくすると、エアーブリッジ上に乗ってきたモンスターがいた。


鑑定 大/アイテムボックス鑑定


[ウォーター ヒュージ スライム]LV120

:水属性の巨大なスライム。対象を体内に取り込み窒息させ消化する。触手のような器官を持ち触れて対象を取り込もうとする。


「レベル120越え、[ウォーター ヒュージ スライム]だ。触手で取り込もうとするらしい。取り込まれたら、身動き取れなくなるから、早めに脱出するように!」


リュージの[アイテムボックス鑑定]もレベルアップして対象のレベルもわかるようになってきた。

取り敢えず取り込まれたらヤバい感じなので、注意を促す。


[ウォーターヒュージスライム]は色は水色で見かけは普通なスライムだが、大きさは尋常じゃないぐらい大きい。

高さ3メートル、幅4メートルぐらいの大きさでパワーもあるので取り込まれたらひとたまりもない。

リュージはまず、刀で切り裂いてみた。

普通に切れるが、しばらくしたら復元していく。

プチ魔法を各種撃っていくと、サンダー系魔法が一番ダメージがあるようだ。


『やはり、属性とかゲームみたいだが、相性があるんだな。』


「魔法はサンダー中心に放て、物理は切り刻んで、そのあと魔法で攻撃だ。」


リュージは自分が思ったことをそのまま伝えた。

すると、サンダー系魔法を使えるやつらは使い出した。

実際は全員が魔法を唱えることができるが、自身の適正が合わないと、威力が上がらず、魔力消費が高いため、すぐに息が上がってしまう。

逆に今サンダーを使っている奴らは適正がある奴らと言えるだろう。

魔法を唱えるもの以外は、物理攻撃でスライムを、スライサーのように削っている。


削ってはサンダー、削ってはサンダーの繰り返しとなった。


「リュージ様、スライムの核が突けるようなら、突いた方がいいと思います。スライムの弱点はやはり核と言えるでしょう。」


「わかった。」

「全員に伝達! ある程度削ったら、核を狙って破壊。バディーはしっかりサポート。死角からの攻撃にも注意!」


リュージは短めに指示を出す。

軍隊ではないが、万一があると生死に関わるためだ。

最近は出稼ぎ感が非常にある。

安全マージンを充分取れて、ダンジョンに日帰りが出来て、続きの階層からスタートでき、かなりの稼ぎが期待できるのは、今までになかったことである。

実際にメンバーの中には、家族のために村に戻り、冒険者稼業を辞めた者もいるぐらいだ。


20体ほどいた[ウォーター ヒュージ スライム]は数の力で削る、魔法で溶かす、核を破壊するといった手順で、あっと言う間に倒されていった。


ウォーターヒュージスライムのドロップ

・美味しい水 小

・スライムペーストゴム

・中級魔石

・スキルボール [取り込み]


イベントリ鑑定

・[美味しい水 小]:非常に美味しい水。量は少ない。

・[スライムペーストゴム]:使い勝手の良いゴム状のノリ。時間経過とともに固く固まる。

・スキルボール[取り込み]:スキル取り込みが使えるようになる。



「美味しい水はありがたいな。スライムペーストゴムはジローがまた何か考えるだろう。スキルボール取り込みは、スライムにはいいかもしれないが、普通はあっても困るだろう。それとも何か使い方があるのかもな。」


リュージは思考しながら、次の階層を目指すために移動を開始した。

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